2012年12月31日月曜日

一日が経つのも早いよ

 ○○へ
 伊万里はどうか。それとも嫁さんの実家,福岡は香椎に帰省したのか?
 こちらは一日中晴天だった。日本海側は大雪らしいがな。

 ところで三浦しをんを呼んだことがあるか?
 今日明日と休養をとることにしたので,初めてのしをんをアマゾンのKindle本で購入して5.5インチ画面のスマホで読むことにした。

 最初は展開がご都合主義にみえて,ヌルいと思ったが,全編を通して伝わってくる人生観のようなものは面白い,と思った。

 居間のソファに根を下ろしたままとんど動かなかったので居眠りを繰り返し,今ようやく読み終わった。
 (「年々,一年が経つのが早くなった」と記していたが)「一日が経つのも早いよ」

2012年12月30日日曜日

女子高生の間心

 12月28日 御用納めは登校せず自宅研修。
結局,スタバ-スタバ-ドトールコーヒーと河岸を変えたものの,集中力足りず進捗僅か。

昼,吉野家に赴くと,
クラブ活動の帰りか,お揃いのウィンドブレーカーを羽織った女子高生3名が狭い店内を窺っていた。
「関離ればなれでも良くない?」
「入り口どこ?」

そんな声を背後に自動ドアの一部をタッチして入店。
最近の定番「牛丼生盛り生卵生野菜サラダ」を注文。

出されたお茶をすすっているうち,
横の男性が店を出て,3席空いた。

女子高生3名がぞろぞろ入店して「並盛り」と注文。
先に届いた牛丼に醤油を掛けた生卵をぶっかけたり,サラダにドレッシングを掛けたり,紅ショウガを丼に盛ったりしているうちに隣の女子高生にも牛丼並盛りが届いた。

「感激」
「ちょーうまい」
「こんなとこでバイトしたら確実に太るよね」

今どきの高校生はどんなことに関心もっているだろうか,とはしたなくも聞き耳立ててみたが,
クラブ活動で疲れていたせいか,食欲の赴くままの会話だった。

 12月29日もほぼ同じ行動をとったが進展なし。
 違いと言えば,高校生は利用しない一番丁のとんかつ屋で昼食をとったのと,ジムで久し振りに走ったくらいか。

2012年12月29日土曜日

どうすりゃ委員会

 12月27日 研究室がある棟の耐震工事が終わり,いよいよ引っ越し。
 テーブルや椅子,書籍を詰めた重い段ボール箱は,大学院生の助けを借りて運搬。
 後は荷造りしておらず自分しか仕分けができないため,院生を帰した。

 3,4往復で済むと思ったいたが,どの段ボールに入れようか,それとも捨てようかと一々惑ったため結局数往復。

 パソコンに機器を繋いで立ち上げたものの,インターネットに接続できない。
 あれこれ試したが,お手上げ,段ボールの荷ほどき同様,来年に廻そうとして他が,
 事務室に避難先の鍵を返しに行って,IPアドレス変更を初めて知った。繋がらないはずだよ^^

 研究室には新たに換気扇が設置されていたが,スチーム暖房が撤去されていた。
 例年より寒そうなこの冬,どうすりゃ委員会

2012年12月26日水曜日

アップロードできない

 ほぼ1週間ぷりのアップロード。

 12月20日 1日進展なし。
 12月21日 教養セミナー「格差を考える」。テキストを終わり,年明けから始まる個人報告の割当決定。
 12月22日23日はスタバ行脚,24日はドトールコーヒー行脚しただけ。
 12月24日 改札の その先は徒歩 福岡便。三連休の最終日とあってか福岡の街は,イブにもかかわらず,賑やかさもそこそこ。街は変わってもスタバと宿舎を2往復。駅前という立地のせいか,スタバは韓国人旅行客がひっきりなしに利用していた。
 12月25日 午前中スタバ。午後,研究発表会。その後,恩師と喫茶店。
 12月26日 出張中「日本海側,大雪」ニュースに接していたので,膝まで雪を覚悟して臨んだ山形は靴の底程度しか積もっていなかった。その代わり寒さが半端ではないが,凍てつく空気ばかりはアップロードできない。

2012年12月19日水曜日

慌て者はどこにもいる

慌て者,粗忽者はどこにもいる。
自分自身,その一人で,講義資料やブログばかりでなく,原原稿でも誤字,脱字を見落として恥を掻いている。

しかし,本人はそれで良し,としているわけではない。
むしろ自分に限らず相手に迷惑を掛けるのはケシカラン,と思っている。

今日も帰りの高速バスで,携帯の大きな呼び出し音が鳴ったときは,マナーモードにしておけよ,と思った。
さらに1,2分後,同じ呼び出し音が鳴ったときは学部忘年会帰りで疲れていたこともあり,イラッとした。すが

「もしもし。今どこですか」川崎(インター過ぎ)です。(バス会社からの業務連絡らしい)
「それではこれから指令を出します。Y社のバスが交渉して菅生パーキングエリアにいます。その乗客22名を拾って下さい。そちらは何名ですか」18名です。
「それでは十分乗せられますね」
「慌てなくて良いですから,ちゃんと確認して乗客を乗せて下さい」
料金はこちらで受け取って良いんですか。「そうです。」(2社で共同運行している)

空いていたのでゆったり座っていたが,22名も乗せるとキツキツになる。
ヤレヤレ,とは思ったが,故障車の乗客はもっと不安な気持ちで後続車を待っているだろう。困っているときはお互い様だ。

しかし,解せないのは「慌てなくて良いですから」の一言だ。
一般的注意事項ならともかく,特定運転手への個人的な注意なら大丈夫かな,と不安になる

不安がもたげたところで,みたび例の呼び出し音が鳴り響いた。
「先ほどの指令を取り消します」
えっ。
(えっ,と声を上げたのは運転席の2つ後ろで聞き耳を立てていた乗客の方だ)

「故障車がいるのは(既に通り過ぎている)古関パーキングエリアでした」了解。

「慌てなくて良いですから」と念を押した方が勘違いしていたのだった。

慌て者がどこにもいる。
勘違いして指令を出したバス会社の人間もそうだろうし,
「慌てなくても良いですから」と諭された運転手もそうかもしれない。
さらに,思わず「えっ」と声を漏らした自分はその一人だろう。

2012年12月18日火曜日

父曰く

歳を取ったせいか,睡眠が短くなり,起床時間まで,目を覚ましてはまた眠りに就くを繰り返すことが多くなった。

今朝もよく寝たと思ったら未だ12時40分で,1時間くらいしか寝ておらず,
逆にその後5時間弱寝入った後は眠りが浅い,未だ眠いと感じられた。

一昨日もそうで,選挙速報「アホらしくて見てられるか」と早寝したら
1時前後には目が覚めてTVでアホらしさを再確認した後,再び眠りに就くことになった。



朝のワイドショーでは政治部記者が「今回の争点は政権党とは何か,だったと思いますね」と述べていた。
原発もTPPも増税もさして争点にならなかった中で
唯一の争点は,民主党が政権党たり得たか,という点だったようだ。

自民党の比例得票数が前回の,2009年総選挙比で若干減の中で
民主党が2900万票から900万票に減らした,というのが
小選挙区という制度的要因によって増幅され,
自民党大勝,民主党惨敗という結果を齎したのであろう。

次の安倍自民党政権がどのような布陣でどのような政策を優先的に進めるかは未だ明かではない。
マスコミ辞令では,郵政民営化を主導した菅スガ義偉ヨシヒデ氏が官房長官,民営化に反対の麻生元首相が副首相格で財務相,民間からTPP推進の桜井よし子氏が内閣に迎えられる,と報じられており,
仮にそうなれば主義主張よりも首相との親しさを優先する「お友だち内閣」再来となる。

しかし,どのような主義主張のお友だちでも,選挙公約は無視できないだろう。


例えば,p23 少子化・若者対策では
「少子化問題克服のための,抜本的な意識改革や,仕事と家庭の両立支援など環境整備を促進します。」
とある。
また,p20 女性力の発揮には
「社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする目標("2020年30%"(にぃまる・さんまる))を確実に達成し,女性力の発揮による社会経済の発展を加速させます。」


「天の声にも変な声もたまにはある」とは
現職の総理総裁でありながら,自民党総裁選で敗れた福田赳夫首相(福田康夫元首相の父)の言葉だ。

天の声は変でも,
「神(紙)の声」選挙公約は,福田派末裔の新首相も尊重せざるを得ないのではないか。

2012年12月15日土曜日

身についた耐性

駅東口のマックで昼を済ませて
駅スタバに戻ってしばらくしたところでドスン。

客同士,店員も一瞬顔を見合わせたが,
後は何事もなかったように,
各自お仕事,会話。

揺れが長く続いた本震,余震,あるいは予震を経験しているせいか
ドスン一撃には耐性ができてしまった(12/12/15)。

2012年12月13日木曜日

序盤も本番

12月12日朝6時20分西道路陸橋より

こちらは6時過ぎでも未だ明るい。つまり冬も序盤。
でも寒さ本番。既に裏地付ズボンをはいている。
来年1,2月はどうなることやら。

2012年12月12日水曜日

5日間の旅

昨日校正依頼が届いた。
締切りは翌12日。
えっー。

消印の日付は判読できないが,
要請文は7日発だ。
なぜ5日も。

よく見ると,郵便番号の先頭「9」が「0」になっていた。
どうも北海道に着いた後に,こちらに戻されたらしい。

相手は猶予をくれるとのことだったが,
他の仕事を横に置いて本文のチェック及び引用文の原典照合。
今日12日昼前,まずゲラをスキャナーで読み込んでファイル送信。
用心のために郵送。
こちらは封筒にゴム印が押されているので,迷子にはならないだろう。

2012年12月9日日曜日

プレしんしん


カフェを渡り歩いていたので外の様子はわからないが,
朝から雪。
「しんしんとというほど,積もる予感はさせないが
さぁ「しんしん」シーズンが始まったな,という予感はした。



2012年12月8日土曜日

ヘリの音だけ

高速バスは貴重な睡眠補給場所。
7日もうとうとしているとアラーム音が一斉に鳴り響いた。
「青森県で震度6、宮城5の地震」。
続いて「津波警報が出たので避難せよ」と仙台市の一斉メッセージ。
三度目は「マグニチュード7超」。

バスは通常のスピードで走っているが、もはや居眠りできなかった。

着いてみると
バスの所要時間も普段とさして変わらなかった。
光のページェントが始まった定禅寺通りも例年通り賑わっていた。
自宅も大震災の時のように,大きく,しかも長く揺れたらしいが,被害はなかった。

山形新幹線や仙台空港発着便が終日運休になったらしいが,
一市民としては上空をパトロールするヘリコプターの音だけが大地震の記憶をかすかに蘇らせていた。

2012年12月5日水曜日

検討しない方が良よい経済政策とは

一橋大学の斎藤誠教授の
「なぜ、無制限の金融緩和が私たちの経済社会にとって有害なのか?」(pdf)

冒頭サマリーで,日銀の預金には日銀券と準備通貨がある,と説いて
日銀券発行による資金調達は、すでに限界に達していた。そもそも、支払手段として必要とされる日銀券の規模は、名目GDPのせいぜい8%である。現在の名目GDPは500兆円弱なので、経済取引に必要な日銀券発行残高はたかだか40兆円程度となる。基金が創設された2010年10月には、80兆円近くに達していた。....それでは、準備預金による資金調達はどうであったか。ゼロ金利環境のところに年0.1%付利されていたこともあって、日銀は法定準備預金額(7兆円台)を超える資金を民間銀行から調達することができた。本年(2012年)10月末で30兆円台半ばの資金を調達してきた。」

「日銀の基金拡大を通じた金融緩和については、供給された大量の紙幣が経済全体を駆け巡るようなイメージを持たれ、デフレ対策の切り札のように理解されがちである。しかし、上述のように日銀の資金調達と資金運用をセットで考えると、金融緩和がそのような効果を持たないことが明らかになってくる。
日銀が基金を通じて民間銀行から長期国債(長国)を買い入れるとしよう。長国買入資金の原資は、日銀券発行が限界に来ているので、準備預金を通じて民間銀行から調達する。具体的には、日銀が長国買入代金を民間銀行名義の準備預金に振り込み、民間銀行は引き続き準備預金に資金を置く。何のことはない、長国は民間銀行から日銀に移動し、民間銀行は長国を準備預金に振り替えるだけである。すなわち、実体経済とはまったく独立に、日銀と民間銀行の間で資金が一巡しているにすぎない。」

「いやいや、気合いを入れて思い切った金融緩和をし、準備預金に頼らずとも、紙幣を経済に無理矢理押し込めば、いずれはインフレが起きるはずである」と主張する向きがあるかもしれない。
しかし、この議論はあまりにも非現実的である。先述の通り、支払手段として経済全体を駆け巡る紙幣量は、名目GDPのたかだか8%である。すると、現在の日銀券発行残高80兆円を経済全体に行き渡らせるだけでも、名目GDPで測った経済規模は1,000兆円、現在の2倍とならなければならない。生産活動が一定だとすると、物価は一気に2倍、年3%のインフレとはわけの違うハイパーインフレである。」

そして,
そのような非現実的な効果を念頭とした経済政策は検討しない方がよい。」(太字,斜体は引用者)

2012年12月4日火曜日

思い出公示

3日,急遽経済理論学会の西南部会が設定され,報告の機会を得た(「いわゆる再生産労働について」)。
月曜日の変速開催にもかかわらず,恩師や弟弟子?が参加して下さり,貴重なご意見を様々いただいた。
これからゆっくり検討し論文に反映させたい。

当日は,博多駅のセンタービル前からバスを利用した。
現在では大学の案内ではJR駅からでも天神(私鉄福岡駅)からでも地下鉄の利用を勧めているが,
せっかくなので,昔利用した,当時の系統番号10番ないし20番のバスに乗ることにした。

4,5年前,全国学会の時も乗ってはいるが,待ちの移り変わりを確かめてみたかったのだ。
経路自体は全く変わっていない。
特に箱崎近くの旧路面電車の線路を利用した道路は狭い道ままだ。
ただ,学生時代,一時通った料理屋はスナックに変わっていた。

別の,院生時代のアパートに近い喫茶店Wには回収券まで購入して週3,4日利用していた。
小柄なイケメンマスターと少し小太りした女将さんの2名で切り盛りしてして,
客も多かったが,二人が仲が良すぎて客の居る前で夫婦喧嘩することも珍しくなかった。
客も毎度のこと,というように店に置いてある漫画本や週刊誌をめくったり,食事していた。

店は普段音楽を掛けていたが,たまにラジオ放送を流していて,
阪神タイガースが20余年ぶりに日本一になった瞬間はこの店のラジオ中継で聴いた記憶がある。

また,あるとき,見覚えのある銀髪の紳士が尋ねてきた時にはビックリした。
やはり学生街の,より正門に近いところで洋食屋Sのご主人だったからだ。
討ち入りでもなかろうに,何事かと様子を伺っていると,
銀髪紳士はただでさえぎょろっとした目をさらに輝かせて「宜しく」と声を掛けてパンフレットを置いて行った。
当時の政権党のパンフレットで,業界団体の役員として選挙活動をしていたのだろう。

銀髪紳士の店は,5年前に訪れたときには既に店仕舞いしていたが,
仲の良い夫婦も既に年金生活に入っているだろうから,店を畳んでいても不思議ではない。

それだけ思い出深い店ではあったが,
今日から衆議院選挙の公示のせいか,
不思議と思い出すのは年中行事の夫婦げんかよりも,
銀髪紳士がパンフを持ち込んできた場面の方である。

2012年12月2日日曜日

魂胆は何だ


昔は駅ビルも,脇の交通センター(バスセンター)もビルが古く,ゴミっぽい感じが漂っていたが,
いつの間にかテナントが地元百貨店から中央(関西系)百貨店に代わり
今日は,画面下部の駅前広場一杯に青白いクリスマスイルミネーションがきらびやか,というか派手。

思わず「魂胆は何だ」
と独りごちしてしまうのは貧乏性故か。

明日に備えて

空港を出て見覚えのある看板にホッ。


80席前後の航空機,新聞なし、音楽放送なし。
唯一の友は機内誌「翼の王国」。
見開き写真1ページ,文章1ページのルポ,エッセイがほとんどで,
次々とめくっていったが,
帰りの便のために4分1少々残すことにした。

この間,ジムにも顔を出さず,帰宅後,直ちに近所のドトールコーヒーへ。
を繰り返して,泥縄式にスターとした論文構想もようやく形が見えたかな,というところで時間切れ。

明日の学会では,報告資料としてスライドの配付資料と引用集のみ配布予定。


 12月1日 西野監督が就任して以来,応援していたガンバ大阪が来季J2転落決定。今季よりJ2のモンテディオ山形といい,応援するチームが表舞台から消えてしまった。ゆくゆくは楽天イーグルスも?

2012年11月27日火曜日

初雹,初雪,本降り,時々晴れ間。

朝方,高速バスを降りると,初雹。
傘も開かずにキャンパスへ

耐震工事中の移転先は比較的新しいがスチームが備わっていないため,
エアコンが効くまでブルブル。

すると昼前には初雪。
この段階ではぱらぱらだったが,
午後には本降り。

初雪から本降りとは,今後が思いやられる。

それでいて,写そうと思ったときは晴れ上がる。

山の天気ではないが,移ろいやすい。


2012年11月26日月曜日

暮令朝改

前日「今まで積み上げたものを壊す勇気がなければ,先に進まない」と結論で宣言したばかりだが,
読み直してみると,既に壊した構想の方がシックリ来て「縒りを戻して」しまった。
これでは正に「賽の河原の石積み」ではないか!

 11月26日月曜日,未だ冬の入り口というのに寒い。既にダウンジャケットは羽織っているので,後は毛糸のセーターをフリースに替える,ズボンを裏地のある厚手物に替える位しか手がない。
 一日中書類整理みたいな仕事。
 北海学園大学名誉教授河西勝先生より抜刷「カール・ポランニーと宇野弘蔵」『北海学園大学経済論集』第60巻第2号の寄贈を受ける。有り難うございました。

2012年11月25日日曜日

石を積む

論文はアイデアが勝負だから,
シッカリした  アイデアもなしに思いつきというか問題意識が芽生えた程度で筆を執るわけには行かない。

そんな当たり前のことは,習作時代,論文を書き始めた時期,というかせっつかれて論文を書いていた時期に疾うに身に滲みて学んだはずだが,
その正に止むに止まれぬ事情に「せっつかれて」論文を書くことになったために
この2週間近く,一定の段階でピタッと筆が止まり,
平日,他の用がなく研究室に籠っても,
休日,ドトールコーヒー,スターバックスと渡り歩いても
二進も三進も進まなくなった。

当初の見通しが甘く,
勢いで書き始めたことの祟りが覿面に露わとなった形だ。
「後悔先に立たず」。

もっとも,書き進めている途中で壁にぶつかり,二進も三進も,ということ事態は珍しくもない。いき
一定の図面を以て書き始めても,論の進め方,構成がシックリ納得できなくなるからだ。
こういう時は,当初の構成を一旦崩す勇気が必要で,
納得行かない構成を引き摺ったままでは,本人も先の展開に自信が持てず,論文が仕上がる予感がしなくなる。
逆に構成をがらりと変えることで,問題に対する理解が当初よりさらに深まる。
そうすると,先の展開にも自信が持て,論文の仕上げに向けて邁進できる。

泥縄式に書き始めた場合の二進も三進もと,ある程度構想を詰めて書き始めても逢着する二進も三進では全く違う。
泥縄式の場合「それみたことか」と気が滅入って当分書き繋ぐ気が起こらない。
後者の場合も戸惑うこと自体は同じだが,それを機に認識がより深まる予感がする。

しかし,一度固めた構想を一旦反故にしてまた練り直す,という意味ではどちらも「賽の河原の石積み」をしているような気にもなるものである。
キッカケ,経緯はどうであれ,
今まで積み上げたものを壊す勇気がなければ,先に進まないものである。

2012年11月21日水曜日

リフレ政治家があまり触れないこと

「近いうち解散」が現実になって与野党とも経済政策についていつにもまして聲高に主張し始めた。
原発問題もそうだが,最近は日銀の金融緩和の不足を批判するリフレ政策の主張が多い。
日銀批判は野党に多いが,デフレ批判として与党内にも同調者が多いと言われている。

しかし,今朝の日経が解説しているように
リフレ派の主張は通常「金融緩和」と「経済政策」がセットになっている。
「経済政策」は公共事業拡大の他に,規制緩和や構造改革のような成長戦略が含まれる。

ところが,
リフレを主張する政治家は
選挙民受けを狙ってか,国土強靭化計画200兆円については聲高だが,
成長戦略はそれほどでもない。

例えば,野田主張はTPP促進を次期総選挙のマニフェストに掲げて闘う方針らしいが,
民主党内部TPPへの反対論者も多く,増税の時と同様に党内をまとめるのは容易ではないと予想される。

与党返り咲きが確実視される自民党も
TPPについては安倍総裁が15日の日商会頭との会談冒頭で
「(関税原則撤廃を)打破する交渉力が自民党にはある」
と踏み込んだ発言をし始めたばかりで
党としてはTPP反対の姿勢を崩していない。

しかし,TPP反対で成長戦略も何もあったものではないだろう。

今日の格差拡大を招いたとされる規制緩和や構造改革は政権交代の原因とも受け取られているのか,
成長戦略の中味はなかなか議論されず,
受けの良い公共事業拡大や金融緩和が叫ばれ,
あるいは歳出削減策のつもりなのか生活保護改革が叫ばれている。

デフレを脱却を真剣に考える以上,
成長戦略とその負の面に対する手当こそ正面から取り上げられるべきではなかろうか。





2012年11月20日火曜日

赤面

いい歳をして今さら赤面もないものだが,
いい歳だから恥ずかしくなるときがある。

選手末,恩師から頂いて手紙を読んでいると
「春秋に富む若い学生」という表現に出くわしてはたと途惑った。
聴いたことのない表現だ。
地方に係るなら,四季の変化が鮮やかという意味だろうが,人間に掛かる言葉かな,と。

早速WEB辞書で検索して,この場合の「春秋」とは年月であり,「春秋に富む」とは「若くて,将来のある」という意味だと知った。


『史記』でも用いられ,我が国でも『方丈記』でも用いられていた表現だという。
この歳で初めて知ったというのは相当の無知だ,ということだ。
誰か傍にいるわけではないが,赤面するしかなかろう。

2012年11月19日月曜日

携帯電話,スマホのない生活

携帯電話のない生活を望む人も多いだろう。
週末の朝日新聞か日本経済新聞の別冊でも特集していた。

授業中密かに携帯を覗く学生も多いが,
自分自身,バスの待ち時間だけでなく,手持ち無沙汰の時にはよくニュースを覗く。
そこには手持ち無沙汰の時間を余裕を以て迎えられない自分がいる。
ちょうど居間で観たい番組もないのにテレビを点けっぱなしにしているのと同じだ。
暇ならもう少し自分に向かい合う時間をもちたい,と常々思っている。

そうはいっても,ガラケーとスマホの二刀流を止めたくなって先週末スマホを購入した。
今までネットの閲覧は液晶画面7インチのタブレットで行なっていたが,
おサイフケータイ(電子マネー)に対応していないため,ガラケーを手放せなかった。
通信と通話も別々だった。

今秋今冬の新製品のラインナップにもおサイフケータイに対応した7インチタブレットは出なかったが,それまでのタブレットと同シリーズのスマホが5.5インチで発売されたため,予約の末,入手した。

ショップ店員の説明も長かったが,
契約通りの設定に2,30分かかるというので,母と近くの百貨店で買い物をすることにした。
それぞれ買い物を済ませ,30分経った頃,地下1階で待ち合わせ,ショップに向かっていたところ,母とはぐれてしまった。

百貨店受付で問い合わせをしているうちに,すぐ後ろを歩いていた母がいなくなっていた。
先にショップに向かったのかと思ったが,いなかった。
ついには店内アナウンスを依頼すると同時に,百貨店の防犯係の方に探索までして貰った。

誘拐,行き倒れ,老人に多い彷徨などの可能性が浮かんだ。
出で立ちからしてお金持ち老人には見えないので誘拐はあり得ない。
行き倒れというか,倒れていれば,店内で騒ぎになるはずだ。
十分高齢なので,突如ボケが始まって彷徨・徘徊するようになったという可能性が一番大きい。
その場合,店内および付近を捜索して探し出すのにもその日一日では済まない可能性もあったが,さらにその先,見つかった後も独り身ではどう介護して良いか見当が付かないと思うと,気が重くなった。

結局,母はアケード外を別方向に進んでしまい,ショップの系列店から問い合わせをして元の店に辿り着いた。

この間1時間,最後は閉店後の一斉店内捜索の場面まで頭に浮かんだ。
もちろん,彷徨の末,帰宅した可能性もあるので,自宅に電話もしてみたが,
母親のスマートフォンへは電話しなかったし,こちらのガラケーも鳴らなかった。

家族で一緒に携帯電話を購入すると,それぞれのハード代金を割り引くキャンペーンを利用したため,
自分のガラケーもスマートフォンに切り替え中で利用できないばかりでなく,
母の旧スマートフォンも新スマートフォンに切り替え中で通話できなかったからだ。

結局,ゆっくり,じっくり内省的生活を送りたいという思いとは別に,
少なくとも外出した場合には片方でも携帯電話,スマートフォンを所持していないと随分不便だ,ということがよくわかった。

2012年11月16日金曜日

ソワソワ

現在,オープンゼミの期間だ。

来年度のゼミ生応募要項を発表して,関心のある学生がゼミの時間を訪問する。

大学院ゼミの風景を見せたいのだが,現在は院生が修士論文を書いている最中で,その途中経過を聴いているだけでゼミらしいゼミは行なっていない。

そんななか先週は男子学生3名が連れ立って訪問。
テキスト,小池和男『仕事の経済学』を渡して簡単にゼミの説明。

今週は男子学生1名。
同書の目次のコピーを渡して説明。

何か質問は?
「就職活動に関して考慮しているのか」
就活によるゼミの欠席は認めていますよ。

退席後に院生が解説。
あれは就職に有利か,という意味の質問ですよ。

えぇ,そんなゼミあるのか?

しかし,学生の受け止め方は様々。
こちらはソワソワ。

2012年11月13日火曜日

もっと黄色い


旧制高校の,ただでさえ狭いキャンパス。
さらに耐震工事のため片側車線が遮断されている。

しかし,銀杏は今年も黄色い。

もっと紅くもっと寒い


今朝の校庭。見た目はもっと紅く,奥の銀杏はもっと黄色い。
母が通販で購入したデジカメのせい,と言いたいが,自分も色弱だった。

これはこちらの問題だが,あちらの問題?では今朝は予想気温,早朝10度前後よりもっと寒い。
高速バスを降りた街も寒かったが
研究室も。

耐震工事移転先は,スチームがなく,エアコンだけ。
これがなかなか効かない。

工事は今月中に終わり,
検査の後,元の研究室に戻るのは12月半ばと聞く。
その前に凍えないのを祈るばかりだ。

2012年11月11日日曜日

秀逸!


今朝の日経文化欄。

リービ英雄「莫言の消息」。

小説の着想を得るために毎年のように秋頃、中国大陸に渡る日本語作家が今年は例の騒動に遭遇。

用心して「西の辺境、青海省」へ。

そこでは多民族の複雑な人間模様を目の当たりに。

ついで、ノーベル文学賞受賞のニュースに触れ、初めて現代中国で作家を発見した驚きと対談で本人にあったときの印象。

末尾は受賞報道への本人の対応。

そのまた末尾が秀逸!

「大陸のおおらかさ、という日本語が、久しぶりにぼくの頭

に浮かんだ」

Posted via Blogaway

2012年11月7日水曜日

夢の彼方

先月半ばくらいから論文を書き始めた。
今年2月末から構想を練っていたのになかなかまとまらないテーマであったが,
事情により仕上げなければならなくなったからだ。

いわば「見切り発車」だから,
書き進めていくうちに,勉強不足,詰め不足が露呈して,
文献を集めたり,読み直したり,
あるいは1つ箇所で半月以上立ち往生したり,
ということが当然発生する。

昨晩?あるいは今日の未明も,
目が覚めたのか,夢の中か
「あっ,そうだ。これとあれはこう結びついているんだ。
大事だからメモしておこう」と独りごちしてみた。

しかし,朝起きてみると,
あれとこれが何だったか,
何となく記憶に残っているような気がするが,
記憶の底に紛れ込んで思い出せない。

夢の先は杳として知れない。

2012年11月3日土曜日

短い秋

11月になったばかりなのにスッカリ冷え込んだ。
春秋物スーツはもう使えない。
10月初めの学会では未だ暑いと,夏物スーツ,CoolBizを着ていた。

春は4月5月2ヶ月は着ていた。
それに対して秋は3週間だ。

セーターにダウンジャケットを卸したし,
来週には灯油の配達を頼まなければならない。

 10月29日,30日,31日 月末の記憶が飛んでしまった^^。
 11月1日 宮城学院女子大学「経済社会特論」はセーフティ・ネットに入る。今週と来週は年金。仕組みだけで70分を超えた(動向は80分授業で,個人的には講義70分,質問,コメント記入に10分充てている)。
 11月2日 来月の報告のために全体構想2000字。と言っても「A4 1枚以内」という制約もあり,1500字前後。基盤教育教養セミナー「格差を考える」は分配方式(賃金決定方式)の変化や構造改革による格差拡大。司会者2名ともまじめというか,責任か強くて初めて自分の意見を言ってしまっていた。大学院演習。先々週の公開講座の質問票が戻ってくる。1回切りなので詰め込んではいけないと思いつつ毎度のように詰め込んでしまったが,「わかりやすかった」とのコメント。
 11月3日 朝起きて居間に座った途端,襖がゴトゴト。福島中通りで震度4.自宅は震度2かな。最近は毎日のように地震があるらしい。

2012年10月29日月曜日

今日も延長ラウンド

担当する授業のほとんどを前期に固めたため,後期は授業も会議もない,全く自由な日がある。
今日は,出張講義に関する問い合わせが2,3件あり,それに答える必要があった他,別の用件も1,2件あったが,
基本的には丸々自分の時間として使えた。

ところが,得てしてこういう拘束のないときの方が,気持ちに余裕が出来るせいか,
気持ちが集中できなかったり,
考えを絞りきれなかったりして
仕事,構想はほとんど進まない。

例えば構想の中で,しっくりゆかない点,構成を見直す必要がある点はわかっているのだが,
ではどうするか,については,あれもこれもと考えてなかなか決断できない。
堂々巡りのことは一端方向を決め,歩を進めてみて,その成否をみるしかない面があるが,
その決断がなかなか出来ないで一日終わることになる。

結局,ジム通いを挟んでドトールコーヒーで呻吟となる。

2012年10月28日日曜日

バッドスタート・バッドフィニッシュ

2日前になるが,28日金曜日の日本経済新聞,経済教室欄は高山憲之,白石浩介両氏による「「非正規」の低年金、深刻に---国は正規転職、支援を 職業訓練は雇用の現場で」

「ねんきん定期便」に着目し,調査を実施して膨大なパネルデータ(個人の長期に亘るデータ)を得て,いくつかの発見をしている。同記事では4つ挙げている。

そのうち,第1の,初職時非正規雇用比率が上昇している点は既に『就業構造基本調査』で指摘されていた。

第2の,加齢に伴う就業状況の変化に男女間で大きな差がある点は衝撃的で,要は,男性は初職時非正規雇用でも30歳までは「加齢とともに正規への転職者割合が総じて漸増する」一方,女性は「年をとっても非正規のまま残存するケースが多い」。

第3は,正規雇用転換への影響に関するもので,初職に雇用期限の定めがなかったり,勤続2年以上の経験が一度でもあれば,正規転職比率が高まるものの,公的機関での職業訓練経験は逆に低くしている。

第4の,初職が非正規雇用の者が保険期間25年に達せず「無年金」に陥る確率が男性は50%,女性は90%程度も衝撃的だ。

併せて,拠出に応じた給付という年金原則からして非正規雇用向けの年金改革には限界があるとして,正規雇用転換を促す政策,「非正規から正規への昇格規定を設ける事業所を増やし、職場内訓練・能力開発への補助金」の拡大が提案されている。

貴重な発見とそれにもとづく提案,と言うべきだろう,



(表題は記事から取りました。その意味は本文で述べた通りで,「近年イタリアをはじめ欧州各国で関心が高まりつつある」そうです)

2012年10月26日金曜日

再確認したことと再認識したこと

学部のFD教員研修会で講師を招きディベートの勉強。

講師の方が教習用ビデオを流しながら解説して下さった。
ディベートは,賛成,反対双方がそれぞれ立論,反対尋問を行ない,最後に審判が評価を下すというもの。
また評価,勝ち負けは「証拠と理論立て」のみを根拠に下されるのが理想とされている。(そのため審判団はフローシートに記録を取ることが求められる)
そのため,教育としてのディベートはあくまで「制約の多い」「基礎的な」ツールとされている。


研修会に参加して感じたことは,以前から考えていたことの再確認だった。
結局,教育としてのディベートは,論理思考のうえつけもあるが,「大学生への学習の動機付け」ではないか,ということ。

ディベートの意義として,配付資料では「良い授業とは?」という視点から,知識量の増大と複雑化した社会の中で「教える」から「学ぶ」,能動的な,アクティブラーニングが求められる用になったと説明されている。

しかし,教育としてのディベートは授業時間の制約もあるせいか,立論,反対尋問の間に作戦タイムが設けられるものの,立論,反対自問自体は3分程度に制限されている。
もちろん,本番以前にディベートの仕組み,進め方について学ぶ時間やテーマについて情報収集する準備時間が設けられるものの,それは立論,反対尋問を証拠に基づいて弁論を組み立てるためのもので,内容理解の進化が主眼ではない。
また証拠集めといっても新聞記事等である。
何より関連団体が推奨するテーマは賛否が出やすい時事ネタがほとんどである。

そもそもディベートが導入されるのはたいてい専門教育を受ける以前の,初年次教育だから,
情報収集といっても高校生が新聞,雑誌で情報収集するのと変わらない。

あくまで賛否両面を見ることによって(1つのテーマで賛成側,反対側,審判団と3つの役割をこなすことも「効果が高い」と勧められている),社会に対する関心を高め,3,4年後には社会に出るということを意識させたうえで専攻の学習に臨むという意味で,専門教育への動機付けを図る役割が大きいのではないか。

しかし,初学者用ディベートの講習会を専門部局で行なったことの意味を考えると別の面が出てくる。
講習会の直接の目的は,3年前から基盤教育にその一部にディベートが盛られた,少人数ゼミだが,統一科目のスタートアップセミナーが導入され,各専門部局の教員が順番に担当することになったことにある,と思われるが,
別の側面としては3,4年生向けのゼミへの活用も考慮してのことであろう。
とすれば,ディベート導入の意義は初学生向けの動機付けという面以外に,専門教育自体のあり方の転換,という意味も出てくるのではないか。

専門教育で扱われるテーマを賛否で論にて良いか,という疑問もあるが,
今日の大衆化した大学における学部教育レベルでは「広く浅い」アプローチも重要になってきている,その一面がディベートの専門教育への導入の試みではないだろうか。

2012年10月25日木曜日

二日で220分

 10月23日 18時より人文学部公開講座にて「失業者のセイフティ・ネット」。山形経済社会研究所年報に先月末投稿した「失業者救済の現在」を基に解説。
 10月24日 大学訪問してくれた宮城県立築館高等学校の生徒さんの質問に答える係を務めた。事前に提出された質問事項は数件だったので,設定した1時間は持て余すなと思っていたが,学科紹介スライドを基に応え,その場で出た質問にも応じていたら2時間。
 公開講座は質問時間も合わせ100分だったから,2日間で仕事はで220分^^。



2012年10月22日月曜日

ごもっとも


今朝の日経「エコノフォーカス」
共働き世帯は約1900万世帯でその比率55.3%は過去最高。その消費支出は1~8月の月平均で33万3千円で前々年の同期比3.0%。
記事によると,主因は夫の収入。

00年代後半からは専業主婦世帯に比べて共働き世帯の落ち込みが目立つ。
米金融危機が起きた08年から11年までの下落幅は5.7%。

某エコノミスト曰く「長引くデフレで一家の大黒柱が非正規社員という世帯が増えている。経済活性化には、円高や電力不足など企業の6重苦を取り除く努力や待機児童の解消など働きたい女性がきちんと働ける環境を作ることが大切」

「企業の六重苦」が何を意味するのか不明で,電力不足が「早う原発再開せな」ならウッカリ乗れないが,後半はごもっとも。

浸透する政治的言辞

「格差がひどければ是正しなければならないですが,
悪いとも言いきれないです。
頑張った結果が収入なんだから。
他方で生活に困っている人には十分な保護が必要です。
良いこととも,悪いこととも言いきれません。
ハッキリしないですが」

10月19日金曜日の教養セミナー「格差を考える」での発言。最近の学生の基本的な発想だろう。
「バラマキ」に対して「自助」という政治的言辞も効いているのかな。

週末は特に何事もなし。20日土曜日は市内のスタバ梯子,スポーツジム,帰宅後,ご近所ドトールコーヒー。21日日曜日もドトールコーヒー。前後に自宅で23日火曜日の学部公開講座「私たちの暮らしと経済」「失業者のセイフティ・ネット」向けスライドの編集やジム通い。最近,平日は週1,2回しかジムで運動していないため,2日続けて走ったのは珍しい。

2012年10月17日水曜日

原因は?

ニュースサイトを見た大学時代の同級生から突然メール。
学生に「逮捕者が3人も出た原因は?」

個別の事件だし,それぞれの原因までわからない。

立て続けに,といっても4月,8月,10月,事件になった大学側の教育体制を問うたのかもしれない。
その同級生は最初の就職がそのサイトを運営する新聞社の地方採用記者だった。

3件とも学生の所属学部が異なっており,一貫した教育体制にあるわけではないが,
世間的には大学の責任を問う声が出るのが当然であろう。

学部は学年毎に学生を集めて注意を喚起する,という。
(大学としては昨日記者会見を開いている)
当方としては,お騒がせしました,とただただ頭を下げるしかない。

攻めよりも守りに大差

サッカー国際親善試合日本0x4ブラジルは完敗。

得点差以上に実力差を感じさせたが,
その「差」は攻撃よりもむしろ守備だった。

後半の2点は日本が追いつこうと前掛かりになってカウンター,の面がある。
しかし,終始攻め手も前掛かりになってもブラジル代表の最終ラインは割れなかった。

他方,日本代表の守備の隙は確実に突かれて失点。
その精度はすばらしいが,守備で雨漏りいかんだろう。

寒中暖あり

昨日15日月曜日,最低気温13度との情報だけで身震いしてしまったが,今朝も寒い。
昨日から研究室のエアコンは「暖房」に切り替えた。

しかし,忙しく立ち回っていると気温のことなど忘れてしまう。
昨日は3つの課題を順番に少しずつこなしただけで一日が終わってしまった。

今日16日は科研費申請書の学部内での原案提出最終日なのでさらに忙しい。
ところが,こういうときに限って作業は捗らない。
午前中は自分の仕事を進める手はずであったが,
ある時点でピタッと止まってしまった。
考えがまとまらない,言葉にならない,で逡巡しているうちに睡魔が襲ってウトウト。
日中は気温も上昇するからとエアコンを切って,自動換気装置を点けていたが,こちらから熱気が入ってきたようだ。

こういうときは昼食を抜いた方が良かったかもしれないが,
「気分転換に」と学食で昼食をとると,当然のこととして再び睡魔,強烈な睡魔に見舞われた。
自動換気装置も消し,最後は椅子を3つ連ねて横たわり仮眠。

せいぜい20分前後だろうが,ようやくスッキリした。

しかし,その後も科研費書類のオンライン提出が,サーバーへの処理殺到のためか,途中で「セッション中断」。
それを繰り返すことで結構時間が潰れた。

結局忙しいときに油断したり,集中力を切らしたりすると,自ずと成果も乏しい。
「頭寒足熱」。暖めるところを間違えると碌なことがない。

2012年10月15日月曜日

止められない二重生活

日曜日は母がスマートフォンを購入するのに付き合った。
いわゆるガラケーからの機種変更である。

今まで通話はガラケーで,通信は中古で購入したGALAXY Tabを自宅無線LANに接続させていた。
外出時も地図などブラウジングしたい,ということで通信,通話をスマートフォンに統一することになった。

誤算が2つあった。
1つはハードが高かったこと。
バッテリー保ちが良いとネットで評判だった機種は5万円を超えていた。
それ以外の機種も4-5万円はする,とのことだった。(同じキャリアでの機種交換)
「もっと安いのないの」「性能落ちても良いから」と尋ねたところ,
1年前発売の機種REGZA Phone IS11T auが通信契約に少し条件が付いて5千円超だった。
富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製。長い!

価格十分の1に目が眩んで即決した。

もう1つは画面の小ささ。
最近のスマートファンの液晶は大型化と言っても4.2-4.5インチが主流である(せいぜい5インチ)
本機は1年前発売なので4インチ。
初期設定を手伝ったが,仮想キーボードのキーピッチが狭いので,打ち間違いはしょっちゅう。
本機の特徴として本来裏側をスライドさせると横長のハードウェア・キーボードが現れる。
長辺(ハードウェア・キーボード)の方が短辺(仮想キーボード)より横幅が長くなるが,その分(本体を横に寝かせる分)画面の縦は短くなり見づらくなる。
GALAXY Tabは7インチだったので,本体を縦にしても仮想キーボードが楽々使えたのと大きな違いだ。

キーピッチの狭さだけなら,USB端子を備えた機種であれば,外付けでハードウェア・キーボードを接続し利用できる。
しかし,画面が小さいと肝心な情報量が期待できない。
もちろん表示倍率を下げれば情報量も増えるとは言え,とても読めたものではない。

こうした誤算は自分自身もだ。
「話はガラケーで,通信は中古で購入したGALAXY Tab」で,というのは自分も全く同じだ。
その上,スマートフォンと同様WiMAXルーターを研究費で契約しているため,外出時もスマートフォンを利用できる。

ただ,ガラケーに4種類の電子マネーを組み込んでいるため,おサイフケータイ(ソニー製Felica)に対応していないGALAXY Tabに通話と通信を統一できないでいた。
いずれスマートフォンに統一しようと思っていた。

しかし,
7インチタブレットはほとんどおサイフケータイを備えていない。
他方,日本で売られているスマートふぁおんは韓国製でも台湾製でもおサイフケータイ機能を備えている。
但し,液晶画面サイズはせいぜい5インチ止まりである。

個人的には4-5インチでは文字入力もブラウジングも用を足さない,基準を満たさない。


通話と通信の一本化構想は急遽取りやめた。
少なくとも1,2年は二重生活を続けた方が賢明ということが判明したからだ。
母親を実験台にした結果^^

2012年10月12日金曜日

足りないもの

ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授のインタビュー記事を読んだりしていると,日向野違いに愕然とする。

大業を成し遂げた人だから違って当然だ。
こちらの不足しているものを挙げれば切りがないが,
ハッキリにしているのは集中力,執着力。
研究費補助が年30億円の先生と違って,すぐに他のことに気が散ってしまう。

他に山中教授は普段昼休みに30分走っていらっしゃるのに比べると,5分の1足りないかな^^。

 10月10日 大学院修士論文の中間報告会。
 10月11日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は専修の残り「剰余価値増大の方法」の解説の後,関連する情報として,現在の労働時間法制(週40時間,1日8時間等々)とその例外として「三六協定」や「管理監督者」を解説。これらを前提とした「名ばかり管理職」の記事読み取りは次週に持ち越し。コメント票を読むと,毎年そうだが,バイト先のサービス残業の状況がびっしり^^;。ドトールコーヒーにて,質問への回答作成など次週の準備。ジム,2度目のドトールコーヒーでは集中できず。

2012年10月9日火曜日

学会旅行での出会い

学会は旧知の同業者と再会し,久闊を叙しては,情報を交換し合う場でもある。
先週末開かれた経済理論学会第60回大会でもさまざまな方と出会い,久闊を叙することになった。

春夏年2回八王子合宿で一緒になる方々とはこの間あったばかりなので会釈程度で済ますが,
こちらから送った論文抜刷にコメントして下さった方とはお礼を述べたうえで,改めて感想をお伺いりする

そうでなくても年1回全国学会でしか会わない方とは立ち話で近況を報告し合う。
2,3年ぶりという方もいらして,話してみると健康が優れないようであったり,既に定年を迎え年金生活を送られていたりする。

2日目に声を掛けられたのはそれこそ十数年振りだったので,名前を思い出せなかった。
何となく話を合わせていると^^,金融論の…君だった(後でK君と名前が浮かんだ)。
大学院を終え,助手を務めていたかその後に院に入学した後輩,つまり3,4年しか重なっていなかったため,
相手もこちらの勤務先をうろ覚えのようで,こちらも相手の勤務校を忘れていた。

その他,バツの悪い再会もある。
2日目午後の,共通論題は最後まで付き合ってしまうと,最終便に間に合わない。
そこで頃合いを見計らって退席するのが常だが,
報告,討論の途中で退席するのは憚られるので,お三方の報告が終わり,コメントや質疑に入る前に退席した。
いわば早退だ。

こういうときに他の参加者と遭遇するのもバツが悪い。
ところが,市内電車の乗り場では,元,前,現幹事に遭遇した。
事情は誰も同じらしい^^。

早めに空港に着いたので,幹事のお一方,大学院の後輩2名と空港ビルの喫茶店で学会報告の感想を述べ合ったり,情報交換したりで小一時間も過ごすことになった。

搭乗口の前でも2名の元,現幹事と出合い,同じ伊丹便に乗ることになった。

伊丹からの便でも非常勤講師先の私学教員と再会した。正に奇遇だ。
その後,後方に座って広報誌を読んだり,機内放送の音楽に耳を傾けたりしていたが,
ふと前を見上げると,こちらを見つめている男性がいた。
どこでの知り合いかな,すぐには思い出せない。
カジュアルな出で立ちなので学会帰りではなさそうだ。
同業者じゃないとすると,どこで出合ったのだろう。
訝しく思った瞬間,その男性は通路両側の肘掛けに手を掛けつつ後方にゆっくりと身体を傾けていった。
慌てて手を差し伸べ,身体を支えることになった。

異常に気付いたCAがやって来て,ゆっくり床に身体を寝かせた後,
どこからかスーツケースを持ち込んで,長い辺を底に立てかけてその上に男の足を載せた。
さらにベルトも緩めてやった。

どうやら貧血を起こしたようだが,CAのテキパキした対応からはそう珍しくもない事態だと察することができた。

学会旅行,さまざまな方と再会したが,最後はアクシデントで終わった。

2012年10月5日金曜日

3つとも覆った

 午後一番の教養セミナーを終え,クルマで仙台空港へ。
帰りの便が遅いので,空港近くの民間駐車場に3日間クルマを駐めることにした。

ところが,いつも使う,と言っても最近航空機を使ったのは2,3年前だが。。。駐車場に近づいても看板が出てない! さらに近づくと敷地の堺に草の生えた空地出現。
空港はtunamiが押し寄せる映像が繰り返し放映された名取市にある。
東日本大震災の影響で空港ビルが壊滅的打撃を被り,発着する航空便もしばらく制限されていた。
そのため民間駐車場もいくつか廃業したようだ。
ようやく営業中のところを見つけてクルマを預けた。

最近ネット予約すると,搭乗券発券手続きをせずに,保安検査場のゲートを潜ることが出来る。
予約を示すバーコードを印刷するなり,携帯画面に映してスキャナーにかざせば良いのだ。
ところが,何度かざしてもはねられる。
係員に説明を求めると,
伊丹行きの飛行機の仙台到着が遅れていため,仙台出発も遅れる見込みで,伊丹-松山便との接続時間が10分しかない。
松山便は最終便なので,間に合わない場合,大阪に泊まることになる。「お客様の負担で」:
そんな馬鹿なことがあるものか。伊丹便が遅れるのは航空会社の事情なのに
結局,伊丹便の座席を先頭に変え,係員が誘導することになった。
実際は特に誘導もなく,間に合ったが。

基本的にノート類はあまり持ち歩かない。
印刷すると重くなるので,ファイルをゼロックスのネットプリントに登録(アップロード)し,必要なときのみセブンイレブンのコピー機で打ち出す。
WiMAXルーターを持ち歩いているのでどこでもネットにつなげてアップロードできるし,
学会,研究会のあるところならセブンイレブンが近くにあるからだ。
ところが,四国にはなかった。
ローソン,ファミリーマート,そしてスターバックスはあるが,集中出店できるだけの需要が見込まれて初めて出店するセブンイレブンは未だ上陸していなかった。
勝手に便利な生活,接続を想定していても,外れるときは外れる。3つとも。


10月2日 午後大学院演習。夕方,学部公開講座の開講式。
10月3日 第55回山形仙台圏交流研究会。仙山交流ビジョンの見直し作業の一環として同ビジョン「交流活動」分野について県村山総合支庁より現況報告を受けメンバーがコメント。定例学科会議。自薦的プログラムについて説明を受ける。主専攻に対する副専攻と理解したが,途中で構想に変更があり,け。
10月4日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は価値増殖。コメント票は「わかりにくい」「例を出して」。「よく考えればなくわかったような気がするが」。
10月5日 教養セミナー「格差を考える」初回ガイダンス。

2012年10月2日火曜日

いつものように

来週10日(水),修士論文の中間報告会があるため,2日(水)大学院演習。

ところが,フルペーパーが配布された。
これを一々読み上げられては時間が足りない。
実際本番もそれほど時間が割り当てられていない。

そこで,序論部分で課題が明示されているか,結論で言いたいことがハッキリしているか,を中心にチェック。
当人は中国人留学生で会話は来日時よりぺらぺらと流暢だが,文章にすると未だテニヲハに問題がある。そこもチェック。
全体の構成は既に聴いているので,チェックは主に繋ぎ方。

あれこれ質問しているうちに
なぜか時事ネタ。
母国でのデモから国際経済。
こちらの週末学会旅行から海外旅行,日本旅行等々。
縦横無尽,あっち行ったりこっち行ったり。

いつものように最後は雑談で終了。

2012年10月1日月曜日

台風一過

いろんなことがありすぎて更新する暇がなかった。

ひょんなことから向こう1ヶ月半くらいに論文一本まとめる必要が生じた。
今年2月末からずっーと構想で悩んでいた,迷走を続けていたのに1ヶ月半でまとまるはずはない。
どうしよう,と悩むだけで時間が過ぎる^^

そうすると,月末締切りの解説記事には手が付かない。
元々質問事項の回答待ち。
回答が来ないことを理由に棚晒しにしておけ^^

ところが,実直にも27日(金)回答が届き,
慌てて再び筆を執り,
まとめを記して,30日(日)よりに投稿。

さて,論文。
まずプロットから。
パワーポイントに前後の既発表論文ともども全体の要約,各節の要約を入力することから開始。
これを上旬までに終わらせ,一気に書き上げよう。

週末,列島を縦断した台風は1日(月)未明には東北太平洋岸に抜けたようだが,
こちらは向こう1ヶ月半掛け突然の振ってきた課題に苦しみそうだ。


2012年9月27日木曜日

本当かよ!

5年に1度の商務省『社会生活基本調査』が昨26日公表された。
新聞報道に拠れば,平均労働時間微減は非正規雇用比率の増大が原因らしいが
「本当かよ」と訝しく思ったのは学業時間がどの学校に属する生徒,学生でも増大。
これを意外と思う自分が不可思議なのか^^

 9月24日 県村山総合支庁地域振興課の方2名来訪。来週の山形仙台圏交流研究会の打ち合わせ。
 9月25日 人文学部FD「学生のメンタルヘルス」「厳格な成績評価のためのシラバス記載」
 9月26日 昼休みヘアカット,というか散髪。外は「雲ひとつ」ふたつのカンカン照り,しかし体感温度は確実に秋。

2012年9月24日月曜日

暇な週末

数日前に筆を執った解説記事もデータは揃っている分は先週のうちに仕上げ,後は文章上の検討に過ぎないが,肝心の失業者救済制度の実際の運用に関するデータが揃わないと,展望部分が記せず,週末はほぼ頓挫。

土曜日はスタバ行脚。
この半年,目下の構想を詰めようと悪戦苦闘していたが,その先の研究テーマとの切り分けなど空想していると一日終了^^。

既に東北楽天イーグルスにはクライマックスシリーズ進出の望み,つまり3位以内に入る可能性はほとんどない。
それでも休日のホーム試合くらいは応援しなきゃと思っていたら,日曜日は雨天順延。
ペナントレースが終了したら,週末はもっと暇になる。

夜,サッカー英プレミアリーグ,テレビを点けた時は後半半ば。追加点を取る直前に香川選手はベンチへ。



週半ばには作成しておいたきりになっていた学生用図書推薦リストの提出。

2012年9月21日金曜日

居候


耐震工事のため研究室が引っ越した先は1階の出入り口に面している。
出入り口に面したドアは,事務も合い鍵を持っていないため,渡されておらず,常時閉めている。
しかし,建物の出入り口は人が出入りし,そのたびにドスンと大きな音がする。
前期中は扉にポスターを貼って音を立てないように呼びかけていたが,あまり効果はなかった。
そこで最近は「もっと静かに閉めろ!」と叫ぶようにした。
ただ,出入りする人々は毎回違うので,静かに閉めてくれる人は限られる。

19日も朝からドスン,ドスンと音がするので,そのたびに叫んでいたら,
研究室のドアをノックする音がした。

「そんなにうるさいですか? ここはパテ-ションで区切っているだけの研究室なので,声(の方)が響くんですよ」
事情を説明し,当日,事務にも扉の調整をするようにお願いしたがたまたまその日は担当がお休みであったことも伝えたが,もう怒鳴るわけにはゆかない。
効果はあまりない,と経験上分かっているが,業者が調整に当たるまで再び張り紙で注意を促すことにした。

パテ-ションで区切られただけの緊急避難先研究室。
他の2名の教員は前期中,あまり顔を出されなかったので我が物顔で利用していたが,
しょせん居候の身,ということを実感した。


 9月19日 大学院専攻会,定例教授会。
 9月20日 宮城学院女子大学「経済社会特論」初回ガイダンス。これまで受講生はせいぜい20名前後だったので,今回からコメント票受付という形で出欠点を与える方針で臨んだところ例年の倍以上の受講生だった。その後,事務通いの他は,自宅とドトールコーヒー3往復^^


2012年9月18日火曜日

いまから出張ですか

朝晩涼しくなったとは言え,今日の山形の最高気温は34度の予想。彼岸​前なのに。

暑いからと言うわけではないが,談話室に顔を出すのが1日1回となった。
以前はそれこそ90分の休み時間毎に新しい書類は届いていないか,確認に行っていたし,
昼休みには弁当を食しながら新聞を読んでいた。

しかし,耐震工事が始まると,研究室の移転先が少し遠くなったのと,
新聞が置いてあるソファーのある部屋が使えなくなったため,
郵便物が配達される正午頃,一度顔出す程度になった。

今日も正午前に顔を出すと,
談話室に詰められている職員の方から移動すると,
「いまから出張ですか」と尋ねられた。

きょとんとした顔をしていると,
人違いに気付いたようで「イエ,別の先生でした」と訂正されたが,
では誰ですか,と尋ねても答えてもらえなかった。

自意識からは,容姿も性格も行動様式も他のどの教員とも似ていない。
しかし,当人の自意識など関係ない他人は,ある意味で客観的に観ているものである。

誰と間違われたかも気になるところだが,
どの部分が似ていると思われていたか,も気になるところだ。

 9月18日 解説記事「失業救済」を起稿。
ほとんど分析を加えず,講義スライドそのままに制度の解説だけつなげてみた。

淡泊な往復運動

この3連休,ジム通いと土曜の朝,近所の歯医者に通院した以外はドトールコーヒーと自宅の往復運動。
特に土日は3往復。
最近はスターバックスよりドトールコーヒーの味に馴染んできた。
落ち着いてパソコンを開き,ネットをチェックしていると,それだけで時間が過ぎ。。。
取り組みが淡泊すぎるのかな?

敬老の日,月曜日の千葉ロッテマリーンズ11x5東北楽天イーグルスは先発美馬投手が初回いきなり4失点したものの,2回以降立ち直り,追加点を与えなかった。
すると,楽天も3回3点を挙げ,試合の行方はどちらに転ぶか分からない,という雰囲気が出てきた。
しかし,6回ワンアウト走者一塁で既に100球投げていた美馬投手が降板すると,
左打者対策の左腕片山投手がいきなり四球。
次の左打者を討ち取った後に登板した加藤投手が連打され3失点。
得点差が再び4点に開き,試合は終わった。

片山投手のワンポイント投入されていきなり四球は何度も観た記憶がある(打者2名で自責点1)。
また先発投手も中継ぎ投手も打たれ出すと止まらない,修正が効かないというのも,単にその日調子が良くなかったというよりも,まだまだ半人前という印象を受けた。

打つ方は,3回3安打集中して3点こそ見応えあったものの,後は早撃ちでアッサリ凡退。(残り2安打は散発)
スタメンの打者は打率だけとれば,平均2割台半ばで,相手ロッテとほとんど変わらないのに,
守る時間に比し攻める時間が圧倒的に短い。
弱いチームなのに攻めが淡泊では,今季残りと言わず,来季以降も展望を描きにくい。
肝に銘ずべき?一戦だった。


2012年9月15日土曜日

聴き取り

9月14日(金)午前,市役所の福祉事務所で生活保護の受付実態について話を聴いてきた。


2009年度から毎年100名ずつ,1割ずつ増えている。
(リーマンショックは2008年夏,全国的な派遣切りは08年末から09年初めがピーク)。
平成23年度の保護率は6.48パーミル(千分の地位)である(県内最高は11.85パーミル(Y市),最低が1.77パーミル(Y町))。

「都市部」「製造業の街」に多い。
職を求めて人が流入する都市部は身寄りのない者が多く,農村部は大家族で支え合える。
また円高による工場海外転出等で製造集積の高かった街では次の職にありつけない者が多くなる。
(平成23年度の全国平均は16パーミルを越えており,県平均5.93パーミルはそれに比し随分低い)


世帯分布で見ると,労働能力のある,分類上「その他の世帯」世帯は,2名以上の世帯ではそれほど増えていないが,単身世帯で顕著に増えている。
しかも,単身世帯が全体の8割を占めている。

保護開始理由としては「勤労収入等の減少」が最も多い(そのすべてが世帯分類でいう「その他の層」とは限らない)。
年齢性別構成を見ると,男性50-59歳層,男性60-69歳層が多い。彼らは失業した場合,正社員への再就職は難しいからであろう。全年齢計では男女はほぼ同数。

申請の際に調査への同意書を提出して貰い,金融機関等に調査する。しかし,a.支店毎の額しか判らないケースがある,b.稀に回答を得られないケースもある。生活保護法第29条は「調べることができる」としか規定しておらず,金融機関に対する強制力はない。
生活保護費の4分の1は自治体の負担であり,平成23年度本市では25億円弱に達した。

求職者支援制度を受けられることになれば,減らすが,支給額が10万円なので保護打ち切りには至らない。

全体として,申請抑制,いわゆる「水際作戦」と受け止められないよう,「生活保護を受けられる人には給付する」が基本姿勢のようであった。

進学校の話

本校は約120年も同じ場所に建っています。
一度も移築しないというのは珍しいんじゃないですか。
進学実績はが県内トップクラスで,東北でも十数位です。
生徒は100%進学です。

1年生から1クラス減って6クラスとなったためクラス編成に困りました。
1クラス理数科なので,残り5クラスを文系,理系に分けると,2クラスとなった文系は1クラス45名にもなってしまいました。

授業時間は55分です。
時間を延ばす際に生徒に60分は可能かといったら首を振ったので。。。
でも5-10分の差は大きいです。あと話1つ盛れるかどうか微妙な時間ですね。

その代わりと言っては何ですが,
体育祭や文化祭となると,生徒は皆張り切りますよ。
逆に中止を伝えると。「えっー」で文句言うし。
その分,普段の勉強にも投入しろ,と言っているんだけど。
そもそもクラブ活動の加入率が高いですよ。

(校長室に飾られている相撲と登山の優勝旗を指して)伝統のある登山部は掛け値なしの優勝ですが,相撲部の優勝にはカラクリがあるんです。
3年生に強い子が3名いるんです。
(手を広げ)こんな体つきでね。
インターハイは5名制なので青森のM高に敵わないんだけど,
こっちの大会は3名制だったので優勝できたのです。
でも彼らが卒業すると。。。

9月13日 文武両道を誇る秋田の伝統校で「年金のはなし」を講義してきた。






2012年9月12日水曜日

デジカメには写せなかったこと

X高は地域一の進学校だった。
しかし,少子化により4クラスが3クラスに減った。
しかも,成績のよい生徒が県庁所在地の公立高校に通うようになり,
進学実績が顕著に低下した。

「理高文低」とか「就職に有利な保健,福祉系に受験生が集中」と言われるが,全体の傾向を規定しているのは数の多い首都圏における変化だ。田舎ではそんな新しい職種がたくさんあるわけではない。
こちらでは昔から「手に職を持て」と言われているそのままで新たな変化はない。

Y高の生徒は学力的には国立大学の一般入試には受からない。推薦入試狙いだ。もっともそれも難しいが…
決してうちに生徒が入学した後に国立大学に授業について行けない訳ではいない。
しかし,総合学科のため,2年生の半ばになって進学意欲に目覚めても,それまでに受けたカリキュラムでは進学校の生徒との学力競争には太刀打ちできない。

そもそも親に子供を進学させようという意識がない。高卒で地元企業に100%就職でき,公務員にもなれる状況では「大学に進学させて子供の可能性を広げてやろう」とまで考えない。進学校では子供が進路を決めかねていると「まず大学に進学してから考えろ」となるが,それがない。
もちろん経済的理由もある。しかし,奨学金制度がありますよ,と説明しても「どうやって返すのか」。お子さんが就職してからの,いわば出世払いですよと説いても理解してもらえない。親の考えが子の考え方となる。

学校の統廃合や中高一貫教育などは,
東大に進学するまで公立学校で過ごした先生が考案している。
地域の,公立校の事情に疎い人が統廃合や中高一貫教育など考案しているために都市との格差はますます広がっていく。
地方国立大学には入試定員に地域枠があっても良いのではないか?


東京大学出身でもないし,小中高とも田舎の公立学校に通っていたために,さらに私学には勤めたことがないために,都市部との,あるいは私学との違いはよくわからない。

しかし,昨9月11日の高校訪問ではデジカメに写した風景とは異なる声を同行した同僚,指摘のあった私立学校-東大コースの若手教員ともども印象深く聴いた。

2012年9月10日月曜日

競い合いを観たかった

前日に続きmyイーグルス2号にて街へ。自転車を駐輪場に止めて,まずスターバックスまでは全く前日と同じ。

楽天的には既にペナントは終わっているので,連勝も気にならない。
むしろ3連勝しており,予告先発が田中まー君と言っても,そろそろ負けそうだ。
それでもマイカップと折りたたみ座布団をデイパックに忍ばせるところが,奥ゆかしい^^

スターバックスを出るのが遅れ,試合開始1時間遅れで球場に着くと,
既に4対ゼロ,その後も順調に加点し,最終的に9対2で4連勝を達成。
終盤田中投手がストライクを取るのに苦労し,取りに行っては痛打で2失点は気がかりだが,
概ね安心して観ていられた。

ただランナーが出るとそのまま安打が続き,得点を重ねていたが,
「相手の劣勢に付け入る」「抜け目なく走者を進める」というわけではなく(犠打1盗塁0),
「強くなった」とは感じられなかった。

連打による快勝は3割打者がほとんどいないチーム本来の勝ち方ではない。
大量得点による勝利は観ていてストレスを感じさせない分,楽だが嬉しくはない。
4連勝もペナントレース離脱によるプレッシャーからの解放のせいか,と思えなくもない。

大差で負けても負けは負け,小差で勝っても勝ちは勝ち。
来季に向けて競い合いに強いところを見せて欲しいものだ。



帰りに再びスターバックス。

2012年9月9日日曜日

スイング




9月8日 涼しくなったので久し振りに自転車で街に出た。スターバックス出張?も久し振り。NTTのフレッツスポットがWEB認証方式に切り替わってなぜかWiFi繋がらなくなった。店内から電話で問い合せたところ,接続されていることは確認できたが,WEB上での認証に必要なID,パスワードが間違っていた。吉野家帰りに第20回定禅寺通りジャズフェスティバル。定禅寺通り以外のそこかしこで上演。ジャンルもジャズに限らない。夕方帰宅して女子サッカーU20Wはい三位決定戦日本2x1ナイジェリアTV観戦。準決勝ドイツ戦と異なり,前線からシッカリ守備して球を回せていた。ドトールコーヒー。場所はスイングしても,構想弾まず。








2012年9月7日金曜日

2つの曲のはざまで

ここでは仕事が進まないグチくらいしか感情吐露はしていないが
月曜日はよほど精神的にハイになっていたのか,落ち込んでいたのか,
研究室で一日中,尾崎紀世彦の「また逢う日まで」(1971年)を流していた。

かと言って,突如,隕石直下のように金環食のように色気話に巻き込まれたのか,
というと残念ながら,誰も期待しないからそれでと言うか,
全く個人レベルで自分の過去と未来を考えてしまった。

未来が明るい訳ではないが,
1週間の時間割を繰り返す生活や
毎日が日曜日のように繰り返しの生活を送っていると,
過去と未来に分けてしまうと
これまでの半生を振り返って
将来はその延長にあるのか否かなどと考えてしまい
あっという間に半日が過ぎてしまった。

ところで,この歌は元々同じ阿久悠作詞,筒美京平作曲の,ズー・ニー・ヴー「ひとりの悲しみ」であった。
ひとつの終わりを認識している点では同じだが,原曲の方が歌声,曲調は力強く,明るいが歌詞にはその場に止まっている感があるのに対して,
尾崎の方がさびの部分以外は歌声,曲調は抑えているが,歌詞は過去の終わりをハッキリを受け止めている分だけ前向き感がある。

過去から将来を思い描くとき,気分次第で聞き分けられる,というのもこの曲のメリットであろう。


 9月3日 何をしたかは覚えていないから,何もしなかったのかもしれない。
 9月4日 ジム通いを控えドトールコーヒーに直行。女子サッカーU20W杯準決勝戦ドイツ3×0日本観戦に備えたにもかかわらず,開始早々立て続けに3失点で楽しみがたちまち消失。
 9月5日 昼休み職組支部臨時総会。続いて定例学科会議。
 9月6日 自宅-ドトールコーヒー3往復^^+ジム。録画で男子サッカー親善試合日本1x0UAE。W杯予選は最終的には通過するだろうが,本大会の活躍する姿が浮かばない試合だった。

2012年9月2日日曜日

腑に落ちた




昨日の映画,消化不良のため,近くの書店で小説森沢明夫『あなたへ』(幻想舎文庫)購入。

原作となる​脚本(青島武)に想を得た小説。

完オフの日曜日午前だけでサッと読めて​「腑に落ちた」。

次作を期待


母の希望で高倉健さん『あなたへ』(東宝,降旗康男監督)。

母は専ら健さんはもちろんのこと大滝秀治,長塚京三,原田美枝子,佐藤浩市など名優がたくさん配されていたことで感動していたようだが,
作品としては必ずしも良い,とは言えなかった。

作品では,高倉健-田中裕子,佐藤浩市-余貴美子,草彅剛-?(出てこない)の3夫婦(婚約中の綾瀬はるか-三浦貴大も加えると4カップル)が登場するが,
多少とも関係が,描かざるを得ない関係として明らかになったのは,バイプレーヤーの佐藤-余くらいで
肝心の主役,高倉ー田中については,なれそめが少し描かれているくらいで,
妻が存命中の夫婦関係は明らかでないし(妻の希望で子どもない生活を選択した,くらい)
そもそもなぜ2通の遺言(一通目は散骨希望,二通目は散骨先局留め)が必要だったのかが描かれていない。

最後に高倉が佐藤にその意味はこういうことだったろうと語り聴かせているのは,
映像で描けなかったことの証左であろう。

亡妻の故郷の海に散骨するというのは,妻の遺言に応えたものであり,
それはそれで,良好な夫婦関係を示しているのであろうが,
「初めてのお遣い」ではないのだからそれ自体を描くことにはさして意味が無い。
物語である以上,それに係わって大小様々な夫婦のストーリーが込められているはずだが,
残念ながら映像からはそれを十分読み取れなかった。

これが健さんの最終作品に終わらず,次作が企画されることを期待させる一品だった。


2012年8月29日水曜日

初めて聴くこと

赴任が同期だった阿部敏哉さん(東北工業大学)が非常勤に来られたので,
8月27日,28日,他の同僚と一緒に昼食をともにした。
27日は大学生協の食堂で,28日はヘリアンで。

ほとんどが他愛のない昔話だが,
近況を聴くと,他の大学も文科省との関係(指導?),学内の管理で大変らしい。

その他,来月の模擬講義の資料造り。
年金の仕組みと課題は基盤教育,専門教育でも解説しているので,
それをベースにしたスライドの基本線は先週のうちに出来上がっていたが,
高校1,2年生に「関心を持って貰う」「理解して貰う」となると
さて,どのような工夫をして良いか,戸惑っている。

第一,仕組み自体が初めて聴く者にはわかりにくいだろう。
さらにその課題も働いていなければ,ピンと来ないだろうし
それを踏まえた消費税関連法案における解決策はさらに小難しいと映るかも。

しかし,「初めて聴く者」「働いていなければ」は大学生も同じだった^^
基盤教育も専門教育も既に関心を持っている,ニュースに出る程度の知識と問題意識を備えている
を前提にしているのだが,その前提自体が今日では危うい。
一教科の工夫で済むべきことなのか,
導入科目,転換科目の充実が必要なのか,悩むところである。


28日夕方,赴任以来,通っている美容院へ。その道中,民家に咲いていた花。


2012年8月26日日曜日

強者の野球

完オフの8月26日日曜日は11時過ぎ起床。
うだうだと居間で過ごしていると,どこに出掛けるのも億劫で,
蒸し暑い中,球場に行くのを止めて,
クーラー効かせて女子サッカーU20ワールドカップ,対スイス戦をテレビ観戦しようか,と思っていた。
また予告先発の田中将大選手は最近不調だから負けそうな予感もした。
ただ,尻に根が生えるのを怖れて自転車で出掛けた。

夕方16時はまだまだ暑かったが,
試合が始まる17時には涼しい風が吹いていた。

肝心の試合は,田中投手が不安を吹き飛ばしてくれる好投を演じたが,点が入る予感はしなかった。

なんせ規定打席を満たし3割を超す出すがスタメンにほとんど居ない。
それでいて細かな技は使えない,あるいは使わされない。


7回裏(0対0)無死一塁で強攻策。枡田空三。草野遊ゴロ
10回裏(同)無死二塁で草野おくりバンド続けて失敗して最後は二飛

「強者の野球」が染みついていた。


考えてみれば凄いこと

e2 スカパーでサッカー・プレミアリーグのマンチェスターU3x2フルハム戦

こぼれ球を押し込んでプレミア初得点の香川も自ら仕掛ける動きは少なく,パス交換が多かったように思う。

しかし,考えてみると,マンチェスター・ユナイテッドという世界でイチニを争うビッグクラブで開幕2試合続けてスタメンをはるとは凄いこと,快挙だ。
何せ67分香川の代わりに試合に出たのがあのルーニーだったのだから。
もちろん,序盤戦は新戦力の使い方を試す意味もあっただろうが,
初戦がフルタイム出場,第2戦も3分の2出場したのだから,
マンチェスターUが新加入の香川選手を攻撃面でチームの中核と考えている,と受け取って良いであろう。
9月2日の,第3戦が楽しみだ。

議題にも上らないこと

消費税増税に係わる与党民主党と野党自民党および公明党との三党合意のうち,
年金に係わることを列挙すると,

  1. 増税の一部を基礎年金への国庫負担引き上げに充てる。
  2. パートタイム労働者の厚生年金への適用拡大については月給8万8千円を下限とする。
  3. 被用者年金一元化
  4. 未合意点(抜本的年金改革)は社会保障制度改革国民会議で検討する



1.は65歳以上に支払われる基礎年金への国庫負担(税投入)の1/3から1/2への引き上げ財源に今回の増税分の一部を充てる,ということである。 実は引き上げは09年度から実施されている。財源の手当てが遅れていたのである。 そもそも引き上げは94年度から検討され,99年度には「04年度までに安定財源を確保すること」を決めていた。実際には国庫負担引き上げは09年度まで延期されたが,安定財源として想定されていた消費税増税は,「自分の任期中には増税しない」と宣言した小泉内閣が国民人気を博したこともあり,先送りされたままだった。 今回の,民主党の「マニフェストにない」消費税増税派自民党政権の残務整理の面がある。 2.と3.は安倍内閣時に一度は起案されたことである。 今日増大している非正規雇用には少子高齢化時代の社会保険の担い手として期待される反面,基礎年金だけしか給付されないのでは将来心許ない。 実際,加入基準として週労働時間がフルタイムの3/4(概ね30時間)であることが求められているため, パートタイム労働者約1,200万人のうち約300万人しか厚生年金に加入していない。 基準を雇用保険と同じフルタイムの1/2(概ね20時間)を引き上げれば,約310万人が新たに対象になる。 一時的存在である学生や保険料を聴取されない第3号被保険者を除くと,対象は約70万人である。 しかし,同時に月給の最低限を9万7千円,かつ従業員規模300名以上の事業所という条件を課したので,実際の適用拡大は10~20万人に留まる,とされていた。 それでも厚生年金になると保険料の事業主負担が発生する業界(パートの多いファミレス,スーパー)の反対,さらに保険料が発生することを嫌ったパートの第3号被保険者の反対により頓挫した。 安倍内閣のパートへの厚生年金適用拡大案を批判し,300万人超の適用拡大を主張していた民主党も,政権入りすると,零細な事業者負担を考慮し,月給の下限は7万8千円にまで下げるものの,当面は従業員規模500名以上の事業所に限定する案に転じた。これによる新規加入は約45万人とされていた。 しかし,三党合意の過程で,月給の下限を8万8千円に譲歩したため,新たな加入者は25万人程度に止まると予測される。 3.は保険料率の「官民格差是正」のため,厚生年金より低い共済年金の保険料率は毎年段階的に引き上げ,公務員共済は18年9月,私学共済は27年4月に厚生年金と同じ18.3%(労使折半)に統一する,というものである。 4.は今回,三党で合意に至らなかった事項を社会保障制度改革国民会議の検討に廻す,というものである。 その中身は民主党の主張している最低保障年金制度の創設と後期高齢者医療制度の廃止であるから, 見方を変えれば,民主党がマニフェストに掲げていたものの,与野党で対立しとても合意に達しそうにない両項目の追求を体よく棚上げしたようにも映る。シッカリ議論して貰いたい。 さらに年金についてかねて問題になっていたことがあった。 第3号被保険者制度である。 第2号被保険者(いわゆる被用者,勤め人)の専業主婦は保険料を課されることなく,基礎年金を受給できるものの, 第1号被保険者(自営業者,無業者,厚生年金に加入できない非正規雇用)の専業主婦は国民年金の保険料が課される。 もちろん専業主婦(年金制度では年収130万円未満)でない女性就労者は,厚生年金あるいは共済年金の保険料を支払う必要がある。 そのため,第3号被保険者制度は女性自身の就労選択に対し「制度的に中立的ではない」という批判がかねて向けられていた。 ところが,政府民主党自身がこの問題は今回の一体改革案に盛らなかった。 ということは三党の未合意事項を検討する社会保障制度改革国民会議の議題に上らない,ということになるのではないだろうか?
だとすれば,残念でならない。

以上のようなことを9月13日(木),秋田県立横手高校の模擬講義で「年金のはなし」として解説しようと思うのだが,難しすぎるであろうか。

2012年8月24日金曜日

メール不通

24日(金)17時より27日(月)まで
学部のサーバメンテナンスのため,
humanアドレス宛へのメールを受け取ることができません。
plala宛,あるいはGmailアドレス宛に送信して下さい。

2012年8月23日木曜日

久し振りに生協の食堂にて



 8月22日 自宅裏の広瀬川をチャリで超えて10分,東北大学文系キャンパス。文系総合研究棟にて第38回仙台経済学研究会。翌日まで。




 8月23日 2日目は「生活保護と失業救済」で報告。といっても,最近の動きの解説。
 昨年山形県経済社会研究所年報に表わした「もう1つの市場」は指定市市長会の生活保護改革提案の紹介,検討が中心だったが,より一般的に雇用保険や生活保護制度の現状,問題点を解説。


大学生協で食事するのは久し振りだが,同じ大学生協東北事業連合の加盟団体のためか,山形大学生協の食事とさして変わらなかった。

紙の重み

 8月20日 前期4科目の単位登録。オンラインで手動入力もできる他,Exc​elでも利用可能なカンマ区切りのテキストファイル(科目番号,​学生番号,点数)を読み込ませることもできる。

成績自体は8月初​旬に付けていたが,
Webclass上で公開していた小テストや期末テストの成績,それら素点合計と単位評価との関係について受講生から問い合わせもありうるので,
ちょうど研究合宿とお盆休みの間,入力を控えていたのだ。

今回の登録が最終段階なので念入りにチェック。


以前は成績評価が伝票形式出行なっていた。
​一番上が教員控え,中段が学生係控え,下段が学生控えで​,
3カ所それぞれに科目名,学生番号,学生名,成績を記​入し,
2カ所の切り取り線に割り印。

これを登録人数分,​作成するのだから,現方式よりずっと手間暇掛かってい​た。
しかし,その分,単位にも重みがあったように思う。

2012年8月19日日曜日

頭はまだ盆休み

 8月16日 計画的三連休明けで久し振りに登校。
出張講義の斡旋もままならず,一日中「自炊」生活。
書籍ののり付け綿を裁断し,スキャナーのフィーダーに載せて,PDFファイルとして統合し電子書籍化。
古い本ほど紙詰まりや重なり合いが生じ,読み込みが止まる。
そこで印刷室のCANON製スキャナーとPFU製スキャナーを同時に利用。
CANON製は1枚(両面)読み込むのに時間が掛かるが,同時に日本語認識してくれる。
PFU製Snapscanは読み込みは早いが,すべて読み込んだ後に,日本語認識作業が必要。
途中から専らPFU製を利用したが,やはり前後2枚の重なり合いなどが生じ,PDF化した後に,再読込やページ編集が必要。
結局17時過ぎまで掛かってようやく6冊「自炊」。

帰途,Kスタ宮城球場へ。
高卒ルーキー釜田投手が久し振りの勝利を初完封で飾った。



 8月17日 ディーラーにて半年ごとのメンテナンス,およびタイや交換。
4月頃,カー用品店ではタイヤ交換待ちが3字間超だったため後回しにしてそのまま冬タイヤを利用していた。車に乗るのが1週間に1度,場合によっては半月に1度だったため,冬タイヤを交換していなかったことさえ忘れていたのだ。駐車場で気付いた人も多かったろう。恥ずかしい。

 8月18日 盆休みと同様,近くの同様,ドトール・コーヒー,自宅,日田度ドトールと行脚?して木指の研究会報告,と言っても「生活保護と失業救済」の解説スライドを完成。配付資料をメール投稿。

 8月19日 完オフ。首,肩が凝って今のソファから動けない。
動かないからテレビを観る,お菓子に手を出す,居眠りする,で気怠さ三倍増。
夕方,ジムで走っているときが最も身体に疲れを感じなかったくらいだ。その後リラクゼーション・クラス。
帰宅後,女子サッカーU20ワールドカップ,日本代表×メキシコ代表をテレビ観戦。
ボール回しの巧みさは若い世代も遜色ない。

2012年8月15日水曜日

良品のシェア

無印良品がFACEBOOKで「シェアという発想」というコラムを載せている(FACEBOOK外のくらしの良品研究所のサイトでも)。

「最近、「シェア」という言葉をよく聞くようになりました。カーシェアリングや自転車のシェアリング、シェアハウス、そしてソーシャルネットワークでの情報のシェアなどなど。..そこには、どんな意識の変化が潜んでいるのでしょう。」
「一人一人で持つよりシェアしたほうが、無駄もなく効率的だということは、誰の目にも明らかです。しかし、合理的、効率的というだけでシェア意識の高まりは語れません。そこには、「所有」に対する意識の変化が感じとれます。」
「所有することに価値を置くのではなく、実際に使えること、それを活かすことに価値を置き、そのためにはあえて「自分で持たない」選択をする。誰もがものを持てることをめざしていた消費社会という時代を経て、「所有」への欲望が薄らいできているのでしょう。」

所有離れが進んでいることは否定しない。

先週の研究合宿でも若手研究者が
「自分の世代は,クルマ離れ,テレビ離れ,活字離れ,マンガ離れが進んでいます」と話していた。

しかし,「モノ離れ」ではない限りで,その裏面に選択の中であるモノは所有しないし,できないという事情が介在していることを見落とすべきではないであろう。

年齢階層別非正規雇用比率では,かつては最も低い階層だった若年層前半が2000年代から上位集団になっている。一言で言えば,若年層の非正規雇用比率は高い。






先の発言も安いテレビは所有しているけれどあまり観ないという意味であろうし,
クルマは利用しても,購入し,駐車場代を毎月支払う経済的余裕はない,ということであろう。

実際,先の研究者の発言のうち,所有離れはクルマくらいで,
テレビ離れ,活字離れ,マンガ離れはあまり関心が無い,アクセスしない,利用しない,という意味だ。

言い換えれば,昔から連綿と続く興味・関心の変化だ。

そもそも本人も「電子書籍リーダーは欲しいですね」と語っていた。
もっと一般化すれば,クルマは持たなくても「スマホを持たないなんて想像できない」という若者は多いだろう。

スマホは個人的ツールといわれるかもしれない。
しかし,通話・通信しているときは個人的でも,あまり利用しなせず家人の携帯電話だけで(シェアで)良い,という人も多数派ではないがいる。
多くの若者は「シャアしない」スマホの通信料を支払い続けるためには他の所有を諦め,「モノは利用したい」のでシェアざるを得ないという現実も視野に置くべきであろう。

どういうこと?

計画通り?,近くのドトールコーヒー,自宅,スポーツジムの,三角運動をしている。

その限りでは,普段の週末と変わらない。

1つ変えたのは,ジムに自分のシューズを持ち込んでいること。
現在の会員区分では,ウェア,タオルにシューズが貸与されるため,
ジムのシューズを利用していた。
持ち込んでいては,デイパックが重くなる。

しかし,シューズはトレーニングシューズ1種類なので,トレッドミルの上で走るにはクッションが足りない。
そこで自宅から車で乗り込む際にはマイシューズを持ち込むことにした。

確かにクッションが効いて心地よい。

しかし,2日目の昨日夜になって,足の裏が痛くなった。
どういうこと?

クッション感覚を楽しむために走り方が変わったのかなぁ。
ともあれ,足を痛めては意味が無い。
今夕マイシューズ持ち込むか悩むところだ。

2012年8月13日月曜日

故郷を失って

東京出張からの帰りの便はなかなか指定席が取れなかった。
戻ってみると,駅前は中年の,同級生とおぼしき男女のグループがそこかしこで見受けられた。
帰省を利用した同期会かな。

みなが帰省するお盆のこの時期に
故郷でもなく,職場の地元でもない,この街に「帰える」のが奇異に思えて仕方ない。


故郷でもない街でお盆をどう過ごすか?
父の位牌はあるが,墓はない(故郷のお寺に措いてきた?)。
位牌がなければ,お盆を意識することもない。

近くのドトールコーヒーとスポーツジムの往復は普段の休日と同じである。


2012年8月5日日曜日

贅沢な時間

7月一杯で講義と期末試験およびその採点を終えると,いよいよ実質的な夏休みだ。
8月は基本的に会議を入れないことになっている。

基本的に自分の関心だけを追いかけることのできる贅沢な時間だ。
ところが,時間ができると,進捗状況のの素さ,空回りぶりがハッキリと認識することになる。

ここ1週間くらい,以前から何度も読んでいる論文,計算してみると20年以上前の論文を読み返しているがなかなか理解が進まない。

難しい。

1)文字通り言っていることがよくわからない。
2)論旨がよくわからない。
というだけでも頭が痛い。

再び三度読み返す。
以前取ったノートも読み返す。
2)の方は何となく判る。
しかし,それが適切か否かの判断はまた別である。
「言いたいことは判るが,そういう論理構成で妥当か」ということである。
その際には1)も重要になる。
したがってまた読み返す。

さらに重要なのは
3)自分の問題関心との関係でその立論をどう位置付けるかということである。
これができなければ,興味深い見解であっても論文で取り上げ,検討する意味がない。

したがってもう10年,20年?何度も読み返しているが,論文ではほとんど取り上げて来なかった。

しかし,自分の問題関心も紆余曲折があり,変遷を遂げた末に,
今回は「避けて通れない」という予感がして読み返してみる。
ノートを取り直してみる。

モノになるかどうかもあやふやな予感,直感を頼りに夏休みを費やす。
なんと贅沢な時間であろうか。





短い夏は東北住民にとって貴重であると同時に、観光客の書き入れ時だ。

8/2-7ねぶた祭(青森)、8/3-6竿燈まつり(秋田)、8/5-7花笠まつり(山形)、8/6-8七夕祭り(仙台)と連綿と続く夏祭りに合わせて観光客が東北を縦断してくれる。

4日土曜日,アーケード街のそこかしこで七夕飾り付けの準備がなされていた。

2012年8月3日金曜日

上の空

先週金曜日以来の登校。
 金曜日のうちに,いや7月のうちに最後の期末試験の採点を終え,
 8月1日は近くのドトールコーヒーで読書。
 2日は休暇を取っていたので某所?で休息。
 今日3日は何時ものように8時前に登校すると,
・成績に関する学生からの問い合わせへの返事
・来週月曜日開催される学部広報委員会での紹介部会報告の作成
・高校から依頼のあった出張講義の斡旋
・学部共通科目「地域社会論」の学生による感想をまとめ学外の講師へ返送
等々,溜まった仕事をこなすだけで半日終わり,クタクタ。

残った時間で昨日書き換えた自分のノートを再検討しようとしたが,
アイデア浮かばず上の空。


2012年8月1日水曜日

文月は晦日

前期自体は4月から9月一杯だが,7月末には講義が終わり,学生はほぼ2ヶ月の夏休みに入る。
大学教師の方は期末試験の採点が待っている。
これを厭ってできるだけ後回しにしている人もいるようだが,個人的には採点を終わらせないと,自分の仕事に専念できない。
そこで,7月も晦日31日の最後の期末試験の採点をそのうちに終わらせるべく一心不乱に採点。
しかし,他の仕事は入れない,残り反日採点だけと思うと,集中力が落ちて,結局採点,再採点,そのチェックで21時まで掛かった。

ともかくこれで7月,いや前期とめでたくオサラバできた。

7月30日 基盤教育「市場と人間の生活」最後の授業は非正規雇用。定義,特徴,内訳,背景。高校生向けの出張講義より範囲をほんの少し絞り,エピソードを加えた。先週水曜日午後からつらがらなくなった研究室の有線LAN。その間,近くの会議室の無線LAN傍受生活に戻っていた。再び情報ネットワークセンターの職員の方に来て貰って検査。ほぼ半日かかって「根本的な原因がわかりました」。IPアドレス不足でパテ-ションで区切っただけの3つの研究室に動的にアドレスを割り振るようにせっていしているものの,うちひとつの研究室にあるルーターが再割り振りしていることが原因らしい。適当なアドレス?を割り当てることによって回避した模様。ほぼ5日ぶりに開通。
7月31日 基盤教育「市場と人間の生活」は期末テスト。他に予定もなく採点に専念したが,時間に余裕があるときが載らない悪いクセで,70枚弱の答案を一通り読むのに夕方まで掛かった。

2012年7月28日土曜日

熱い日差しの下で

28日土曜日は山形大学小白川キャンパス,人文,地域教育文化,理の3学部でオープンキャンパス。

学部広報委員会紹介部会員として設営を担当していたので,
午前8時半から事務方と受付に立った。



プログラムは昨年度とさして変えていないので,安心していたが,
始まってみると,トラブルの続出。
「パソコンが途中で止まった」
「人間文化合他心コースの説明スライドがインストールされていない
「マイクが途中で途絶えた」
「講義資料が印刷されていない」等々。



中にはわれわれ担当委員会を飛び越して事を進めていたため,対応しようがないものまである。

しかし,学科説明会,模擬講義,教師・在学生とのつどいの1クルー目までは良かったが,
第2回目の学科説明会を受け付けている最中に頭がぼっーとしてきた。
日陰が後退し,直射日光を受けたまま受付をしていたためらしい。

それにしても7月末の日差しは強烈。
直さは日光に当たったのは2,30分に過ぎないと記憶するが,身体はスッカリだるくなっていた。


日頃から身体を動かしている方なので体力には自信を持っていたが,
ほんの僅かの日差しで気分が優れなくなってあえなく空元気と判明。

慌てて研究室に置いていた白のメッシュキャップを被り
同じく研究室で水分補給。

しばらくぼっーとした幹事は続いていたが,昼食の弁当をほおばり,ペットボトルのお茶を喉にしたあたりから小康を保つようになった。




それでもやはりチケット所有者へbの無料配布に釣られて,帰途球場に直行。
レプリカユニフォームをゲットすると,
決め津試験の採点が気になって試合も見ずに帰宅した。

プロの水

7月27日 「経済原論」は期末テスト。午後,大学院ゼミで修士論文途中報告
 他方,当方楽天イーグルスはこの3連戦,観戦者(チケット保有者)にほぼもれなくレプリカユニフォームをプレゼントするキャンペーンを展開していた。
 ほぼ,というのは満員でも2万2,3鮮明の球場で1試合2万着配布するとされているので。
 レプリカ・ユニフォームの婦連前途は他球団でも集客に効果があったらしい。

 「採点を早く済ませなければ」とは思ったが,ユニフォーム欲しさに帰途,球場に直行。球場内の通路?に4列で300mくらいで北行列に並んでユニフォームをゲット。
 ついでに3回表まで観戦。
 「新人賞を狙う」と宣言していた高卒ルーキー釜田投手もここ1ヶ月くらい勝てていない。
対戦が一巡して各チームとも投球分析を重ね攻略法を見つけたようだ。

「プロの水は甘くない」ということであろう。




2012年7月25日水曜日

放置された傷跡

やはりバスが楽。

昨日は鶴岡往復200km,自宅まで加えると300kmも運転した。
それに比べるとバスは居眠りできる。
しかも自動車道を降りて減速した当たりで目が覚める習慣がついているので乗り過ごしはない。


ところが,最近は時々座席が突き上げる衝撃がして途中で何度か目が覚める。
どうやら東北自動車道,山形自動車は震災後の道路修復は応急措置のままのようで,亀裂は別にして多少の凹凸は放置されているようだ。

鈍感なのか放射能については頓着しないが,
こんなところにも東日本大震災の傷跡が。。。。

 7月24日 山形県立鶴岡中央校区の進学相談会に参加。教室で学科紹介35分の後,別室で生徒の質問に答える。




2012年7月24日火曜日

久しぶりに自炊

せっかく送っていただいた著書2冊の糊付け部分を裁断。
著者に悪いなぁ,と思って裁断を最小限に止めようとすると,前後のページがくっついたままになるので,思い切って5mmくらい切り落とした。
その上でスキャナーのフィーダーに置くと,自動的にページ送りしてくれて,両面スキャン。
pdfファイルトシテ保存。

200数ページもあると結構時間が掛かり,2冊目は翌日に回した。

A5版でスキャン設定すると,切り落とした部分が黒い帯となる。
そこで,PDF Scissorsで不必要な余白を削除。
「黒帯」のほか,ただの余白部分「白帯」もタブレットPCで1ページ全体を表示すると本文のフォントが小さくなるので邪魔!

同ソフトは対象となるPDFファイルを読み込むと全ページを透かした状態で映し出し,文章部分だけでなく,ページ番号,章タイトル等のヘッダも黒く表示するので,それらのゾーンにページの大きさを絞り込んで保存。

するとページサイズが必要最小限になる,という便利なソフト。
但し,ファイルサイズはほとんど変わらないか,少し大きくなる,というのは素人には不可解。

ともかく久しぶりに自炊生活も恙なく終わった7月23日。

2012年7月22日日曜日

お勉強

週末20日(金)21日(土)は最新の学会誌『季刊経済理論』94-2のベーシック・インカム特集を,
21日(土),22日(日)は金曜日送られてきた沖公祐『余剰の経済学』を読んでいました。終わり。

他人の考えを理解するのは難しい。
自分の考えとの違い,違和感ばかりが先に立って。

2012年7月20日金曜日

御礼

学期末の忙しさにかまけて御著書を寄贈して頂いたお礼を述べるのが遅れました。

本日拝受。



頂いたのは先月でした。スミマセン。

7月20日 「経済原論」は法人資本主義後半。午後,大学院。

2012年7月18日水曜日

何の因果か


またまた古い記事なるが,2日前,日本経済新聞に「働けない若者の危機」という特集が載った。
2011年の,15-24際の完全失業率は8.2%で20年前に比べ2倍近いとして,その原因を探っている。

その中には若者サイドの要因も指摘しているが,
疑問なのは何が原因と考えているのか,がよく読み取れないことだ。

大学と企業の役割を指摘するコメントも付されているし,古賀連合会長や竹中平蔵氏へのインタビューも載せられている。

第4面にはグラフが上下に4つ並んでいる。
一番上が15-24歳層の非正規雇用率および完全失業率の推移を示す折れ線グラフであり(第1図),
その下に「(シニア雇用)雇用を阻むのは」としてその原因とおぼしき3つのグラフを揚げている。
1つは「職場にとどまる団塊世代」として就業率の推移をみると,60-65歳の就業率が上昇し,全体の就業率を僅かに上回ったことを示している(第2図)。
その次は,「(企業)狭まる門戸」として,企業の新卒求人数の棒グラフに対し折れ線グラフで25-34歳層の雇用者中の正社員率の低下を示している(第3図)。
一番下は「(若者)高学歴でも就職難」として,大学・短大就職率の上昇を示す折れ線グラフと,未就職卒業者数の変化を示す折れ線グラフを描いている(第4図)。

これらのグラフからすると,日経は,定年延長ないし再雇用(第2図)が企業の新卒採用を抑え,若年層後半の正社員比率を押し下げ(第3図),大学・短大進学率が上昇したとは言え,未就職卒業者数の増加を招いている(第4図)と言いたいのかもしれない。

実際日経は同日の記事「定年後の継続雇用 基準は」で,今国会で審議予定の高年齢者雇用安定法(高年法)改正案では継続雇用は希望者全員に認めなければならなくなり,「企業の負担が大きすぎ若年者の雇用を妨げかねない」との経団連幹部のコメントを載せている。(高年法は,(1)定年の引き上げ(2)継続雇用制度の導入(3)定年制の廃止のいずれかを企業に強いているが,多くの企業が選んでいる継続雇用制度の場合,労使協定で選定基準を決めれば、基準に該当しない人の雇用を断ることもできる)


しかし,高年法は基礎年金支給年齢の繰り延べにともなって自民党政権時代に制定されたものである。
今現在,前述のように継続雇用の場合,企業に選択権がありながら,若年層の非正規雇用比率や完全失業率は上昇している。
希望者全員に改めず,選択制のままなら事態が改善するの,と言いたいのであろうか。

そもそも記事およびそのグラフの因果関係は曖昧だ。
60-65歳の就業率が急上昇したのは07年以降であるのに対し(第2図),
若年層の前半の15-24歳層の非正規雇用率および完全失業率が急上昇したのは90年代初頭から2000年代初頭の間である(第1図)。未就職卒業者数が増えたのもほぼ同時期である(第3図)。

日経の揚げる「第1の理由」(継続雇用)とは時期が一致していない。
むしろ,90年代初頭から2000年代は初頭の15-24歳層の非正規雇用率と完全失業率の急上昇,および未就職卒業者数の急増をもたらしたのは,1985年の労働者派遣法の成立(当初13業種限定),1999年の同法改正(原則自由化)呼び2004年の製造派遣の解禁の方ではないだろうか。

これに係わって,同紙は竹中平蔵氏のインタビューを載せ「規制を緩和したからではなく,むしろ改革が不十分だからこうなった。同一労働・同一条件を確立する『日本版オランダ革命』ができれば,制度のひずみが是正される。厳しすぎる解雇ルールを普通にすれば,企業は人を雇いやすくなる」と語らせている。


しかし,日本以上に解雇ルールが緩やかな欧米では若年層の失業率は日本よりも低いであろうか。

同特集の資料(下表)ではその逆である。
日本の新卒一括採用制度のおかげで若年層の失業率は高くなったと言っても,国際的には未だ低い方に留まっている。

何の因果か判らないままに,結論先にありきで講釈をたれる経済紙には困りものである。




 7月17日 3連休の間,自宅地区のドトールコーヒーを3往復。朱を入れてはプリントアウト,また手入れ。その甲斐あってか一仕事区切りを付け事務で久し振りに走る。バテバテ。「経済原論」は法人資本主義前半。ここ2週間は以前の1回分を2回に分けて解説。
 7月18日 「市場と組織」は非正規雇用。後はレポート。