2012年12月19日水曜日

慌て者はどこにもいる

慌て者,粗忽者はどこにもいる。
自分自身,その一人で,講義資料やブログばかりでなく,原原稿でも誤字,脱字を見落として恥を掻いている。

しかし,本人はそれで良し,としているわけではない。
むしろ自分に限らず相手に迷惑を掛けるのはケシカラン,と思っている。

今日も帰りの高速バスで,携帯の大きな呼び出し音が鳴ったときは,マナーモードにしておけよ,と思った。
さらに1,2分後,同じ呼び出し音が鳴ったときは学部忘年会帰りで疲れていたこともあり,イラッとした。すが

「もしもし。今どこですか」川崎(インター過ぎ)です。(バス会社からの業務連絡らしい)
「それではこれから指令を出します。Y社のバスが交渉して菅生パーキングエリアにいます。その乗客22名を拾って下さい。そちらは何名ですか」18名です。
「それでは十分乗せられますね」
「慌てなくて良いですから,ちゃんと確認して乗客を乗せて下さい」
料金はこちらで受け取って良いんですか。「そうです。」(2社で共同運行している)

空いていたのでゆったり座っていたが,22名も乗せるとキツキツになる。
ヤレヤレ,とは思ったが,故障車の乗客はもっと不安な気持ちで後続車を待っているだろう。困っているときはお互い様だ。

しかし,解せないのは「慌てなくて良いですから」の一言だ。
一般的注意事項ならともかく,特定運転手への個人的な注意なら大丈夫かな,と不安になる

不安がもたげたところで,みたび例の呼び出し音が鳴り響いた。
「先ほどの指令を取り消します」
えっ。
(えっ,と声を上げたのは運転席の2つ後ろで聞き耳を立てていた乗客の方だ)

「故障車がいるのは(既に通り過ぎている)古関パーキングエリアでした」了解。

「慌てなくて良いですから」と念を押した方が勘違いしていたのだった。

慌て者がどこにもいる。
勘違いして指令を出したバス会社の人間もそうだろうし,
「慌てなくても良いですから」と諭された運転手もそうかもしれない。
さらに,思わず「えっ」と声を漏らした自分はその一人だろう。

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