2013年12月31日火曜日

起伏が乏しいだけなら

最近,松田龍平が主演男優賞を取って話題の作品。
映画を見てしまったら原作を読むことはないだろう,と授賞の報に接するやアマゾンで中古本発注,
年末寝る前に少しずつ読んだ。スーリー展開は抑制されている,というか起伏に乏しい。

辞書部に赴任した者はいずれも当初,外見・言動から誤解を生むがやがて受け容れられる。
またいずれの恋愛も特段の葛藤もなく成就する。
出版社から見て,栄誉でもあるが,金食い虫の辞書造りは途中で完成が危ぶまれるが,経営層と辞書編集部との具体的攻防が描かれるわけではない。
辞書作りの蘊蓄がそこかしこにちりばめられている程度。

起伏を抑えるのも一手法かも知れないが,描かれる内容が乏しかった。

2013年12月30日月曜日

敬意

昨日の山形新聞オンラインによると「婚姻歴ない「ひとり親家庭」に寡婦控除みなし適用 山形市、2014年度から」。

私も山形県経済研究所年報に載せた「第2期吉村県政への期待」で自治体への支援を訴えたいたところだ。
もちろん,自分の解説記事は刊行されたばかりなので,影響を与えたわけではない。
山形市が独自に検討し,決定されたことであろう。
敬意を表したい。

 12月29日 今日はドトールコーヒー2往復+ジム。勉強部屋を掃除していたため。基本的に近所のドトールか,街中のスターバックスを利用しているので,ほとんど使っていない。そのため,書類,分権型だのゴミと一緒に山積み。数「年に一度の大掃除」となった。

2013年12月28日土曜日

先を見ない再建計画

相変わらずカフェにて先を見えないまま呻吟しているうちに,世の中は速いスピードで動いているようだ。

26日,安倍首相が,首相としては小泉首相の06年以来の,靖国神社参拝を強行。アメリカ政府は即日,大使館を通じて「失望」コメントを公表。
読売新聞でさえ翌日の社説で「A級戦犯合祀が問題」「国立追悼施設を検討すべき」「中韓の悪のりを許すな」「気がかりな米の失望」と懸念を表明している。

他方,東京電力は,27日,新しい「総合特別事業計画(再建計画)」を政府に提出した。
今後3年間で集中的に改革を断行し,国の持ち株比率を現在の1/2から1/3に引下げて貰い「脱国有化」を目指すのだとか。
今朝の日経によれば,今回会長に就任した数士氏は,昨年3月,会長就任要請を断っている。
「当時、東電の賠償、廃炉、除染の負担が青天井だったのが一因とされる。..昨年11月には記者会見で国の追加支援を求めたが、民主党政権では実現しなかった」。
しかし「今月20日。国が中間貯蔵施設の全額を負担し、除染には国が保有する東電株の売却益をあてる方針が決まった。これで東電の負担は賠償と除染で最大8兆円」(日経)と確定したことになり,経営に責任持てる見込みが着いたのだとか。
もちろん,原発の再稼働込みの話だ。

しかし,11月成立した改正電気事業者法では,16年を「目処」に電力小売りの完全自由化,18-20年を「目処」に「発送電分離」が謳われている。
同法は「目処」付のスケジュールを示しているにすぎず,業界の巻き返しもあり得る。
しかし,小売り自由化や発送電分離といった,地域独占電力事業から競争産業への転換は、アベノミクス第3の屋「成長戦略」の目玉であったはずである。
再稼働頼みで再建が可能になるのか,懸念するところである。


12月21-23日 カフェ行脚も成果は乏し。
24日 夕方,県村山総合支庁地域振興課の方来訪。支庁と学部の合同研究会「山形仙台圏交流研究会」の運営をめぐって。
25日 午前中会議。午後,本来20日の大学院演習の振替。苑志佳『中国に生きる日本的生産システム』第5章。
26日,27日 近所のドトールコーヒー三往復+ジム×2日。

2013年12月22日日曜日

かえって傷つく

12月20日(金) 朝から仙台側は雨,山形は雪。

午後,大学生協で歳末セールの抽選当選品を受け取る。
これにはこちらの勘違いもあったのだが省略。


夕方より,人文学部外国人留学生懇談会。
担当している大学院生が留学生であるため,この4年間くらい続けて出席。
例年なら「大学借り上げのバスの発車時間が早すぎる」とか院生室のPC等機器の使い勝手などについて要望が出るのだが,
今年印象的だった発言は「日本人は本音を言ってくれない」。
アドバイザー教師の一人が,相手を傷付けまいとする日本人ならではの配慮と解説すると,
留学生が誰ともなく「かえって傷つく」。
周りの留学生頷く,という場面。

「表情,空気を読んで」は日本人でも傷付くことある。

2013年12月21日土曜日

難しいです

12月19日 宮城学院女子大学「経済社会特論」。前々回の雇用保険、前回の公的扶助(生活保護)の話を承けて「給付と訓練」。福祉国家体制とポスト福祉国家体制、消極的労働市場政策と積極的労働市場、あるいは就労ないし訓練を給付の条件とするワークフェア、例としてドイツのハルツ改革および日本の求職者支援制度。

積極的労働市場政策との位置づけには従来の給付中心の施策が「消極的」労働市場政策と映るように、「ワーク」フェアとの位置付けには給付にハードルを課する、被保護者に対する無慈悲さ、あるいは性悪説的、上から目線というニュアンスが漂う。

しかし、私は必ずしも反対ではない。
生活保護受給世帯の8割強は高齢者世帯、傷病障害者世帯、母子世帯が占める。つまりオファーがあってもフルタイムで稼げる、労働に能力のある「その他の世帯」は、急増しているといっても、2割弱にすぎない。
まだ生活保護予算の半分は医療扶助であり、国民医療費の3分の1を占める高齢者世帯の影響であるものと推測できる。
さらに話題の不正受給も額にして全体の0.4%にすぎない。
講義では、それらも解説している。
そういった要素を加味しても、現行のセイフティ・ネットには、社会保険制度は安定的就労を前提にする一方で、公的扶助は働く能力ある層を労働市場に戻す仕組みがない、という問題点があるのが現実である。
訓練すれば直ちに正社員の職に就けるわけではないものの、新たな職業能力を身に付ける仕組みは必要であろう。

勤労は国民の「権利」と言っても、働かなくても良い層はごく一部に過ぎない。
にもかかわらず、給付を受け続けたり、ますしてやベーシック・インカムを恒久的に受けたりするうちに、「働かなくても良い」「働かないことを選択する」のではなく、「働くことができなくなる」「働かないという選択しかない」状態になりかねない。
働く女性が、安倍政権の育児休暇3年に危惧を抱くのと同じである。

しかし、レスポンスカードでは「講義は難しかった」。

2013年12月19日木曜日

心の中で感謝

12月18日 決して嬉しくもない何度目かの誕生日。

午前中は何をしたか余り覚えていない。
結局,何も進まなかったようだ。

午後は学部教授会。
定例が第3水曜日。
そのため何年かに1回は12月教授会終了後の忘年会で「僕一人のためこんなに多くの皆さんにお集まりいただき有り難うございます」。
謝辞を心の中で呟いている。


ビンゴゲーム。7等賞は15名いて,昨年と同じくワイン。

2013年12月18日水曜日

壁にボール

 12月17日 午後,山形県社会経済研究所にて,理事会,定期総会の後,年報報告会。

9月に投稿した解説記事「第2期吉村県政への期待」の報告「吉村県政二期目への期待」。

吉村知事の再選時の主な項目について論評したもののだ。
5月開催の編集委員会では他のテーマはだいたい具体的な執筆者が念頭に置かれていたようで,自分にお鉢が回った。

しかし,現知事は全会派が支持に周り,無投票で再選されている。
しかも,再選立候補持の公約は主要な会派が綿密に摺り合わせた結果と報じられており,その論評は割に合わない。
硬い壁にボールを投げるような気もする。


しかし,そこは割り切って,
数分野に亘って(報告では3つくらい),
総花的でポイントがわかりにくい点,
優先順位がおかしな点,
追加して欲しいと思われる点などを指摘した。

2013年12月16日月曜日

2月の風景だろう

12月16日(月) 高速バスが山形蔵王インターを出ると,完全に冬景色。
当たり前と思われるかも知れないが,年内では珍しい,むしろ1,2月の風景だ。


9月に山形県社会経済研究所年報に投稿した解説記事「第2期吉村県政への期待」の報告スライド作成。
既に金曜日くらいから手を付けていたが,
いよいよ明日,研究所で年報報告会が開かれるために,今日中に完成せざるを得ない。

途中,研究所の方が,出来上がった年俸と原稿料を持ってきて下さった。
言わばホカホカの記事だ。
しかし,持ち時間40分なので,全体を解説しながら,実際の報告では農業,少子化対策,再生可能エネルギー問題に絞るつもり。

夕方完成して配付資料をpdfファイルを送信。

2013年12月15日日曜日

少し早い小雪

早朝自転車で外出。
もう手が悴む時期になった。

スタバ行脚はさして成果なし。

いざ返ろうとすると,夕刻からの雪が,時には牡丹雪のように,時には霧雨のように降り注いで止まない。

歩道も冠雪したため帰りはバス。

こちらは東北と言っても降雪は大したことはない。
それでも歩道が冠雪すると,後に轍が出来て,自転車にのっているとハンドルが取られる。
凍結すれば,滑って左右に振られたり,転けたりする。
また雪は少なくても,寒さは手加減ないので,一旦帰宅すると,少々の用は翌日に回して,外に出るのを厭うようになる。

12月半ばでここまで降るとは。

2013年12月12日木曜日

繰り返し

繰り言になってしまうが,日中FAcebookやTwitterをチェックし,気付いたことをツィートしていると,
わざわざ部録に綴ることはなくなってしまう。

元々論文を書いている時は,同時に筋や構成の練り直しを続けているので,とてもその内容を掛けない。
論文を書上げてしまえば,次の構想に移っているから,「終わったこと」をくどくどと論じる気にはならない。

したがって,日常考えてていること,感じていることを綴るしか他にないだが,
日中ツィートしてしまえば,同じ事を綴るわけにはゆかない。

お友だちと旧交を温めるFacebookはまだしも
Twitterの方は,フォローしているマスコミ,評論家からひっきりなしに書き込むがあるので,
それに反応しているうちに,吐露すべき想い,考えは払底してしまう。

ということで,この1週間の動き。c
12月7日(土)未明,開かれた2014年サッカー・ワールドカップブラジル大会のリーグ戦組み合わせ抽選会,
見るつもりはなかったのに,夜中何度も目が覚めたので,ちょうど日本代表のクジ引き当たりでしっかりTV観戦。
楽な組に入ったな,コロンビアに次ぐ2位,ひょっとしたら1位通過の可能性もある,とにんまりしていたら,
海外のブックメーカー(賭け屋)が,日本代表に設定したオッズはC組3番目,つまり予選敗退。
一般的な評価はまだそんなものかな,と落胆。

8日(日),自宅でグダグダしていた記憶しかない。

9日(月) 前期開かれ,運営を担当してる学部共通科目「地域社会論」のまとめを仕上げ,学部目標評価委員会,社会連携部会長に送信。学生の感想,質問等をみると,そろそろ講義スタイルを変える必要がある,と実感。
つまり,今までは外部から地域社会で様々な課題に直面している方を呼びして1人1回90分ずつ話して貰い,学生には要約,感想(+質問)の提出のオンライン提出を求めるだけであった,つまり学習自体は学生任せであったが,講師の方のお話しを現在の3分の2くらいに縮めて貰い,前後で学生の取組み,予習や感想をその場で,つまり講義時間内で照らし合わせた方が,学生の参加をより積極的なものにできるかな,などと感想を抱いた。


10日(火) おおよその構想を固めたが,その瞬間,筆が止まった。

11日(水) 山形仙台圏交流研究会は東北大学工学研究科の後藤光亀先生をお呼びし手「仙山線の魅力」について講演願った。その後,系会議,定例学科会議。

12日(木) 宮城学院女子大学「経済社会特論」は生活保護。「講義内容を源泉圧縮して,前後に余裕を持って復習・確認すできるようにしたい」と毎回反省しておきながら,毎回内容詰め込みで時間不足,消化不良。
帰宅後,次回「給付と訓練」の講義スライドを編集。
例によって「少し量が多いかな」「詰め込みになっていないかな」と思いつつ,
他方で,「せっかくだから具体例も,背景事情も解説しなきゃ」と考えると,
今回,解説し残した部分や,質問への解答,解説を加え,スライド枚数は今回とほぼ同じ22枚。

繰り言になるわけだ。

2013年12月7日土曜日

元に戻った

この間,「アベノミックス,実はオールド・エコノミックス」と書こうとしていた。
大胆な金融緩和によって円安の為替差益と輸入原材料の昂騰はあっても,インフレ目標を達成するには至らず,
成長戦略と言っても,大衆薬のネット販売も三木谷楽天会長が不徹底とコウギして辞任を表明(後に撤回)
TPPと言っても,年内妥結は見込み薄で,
減反廃止と言っても,代わりに転作補助金等で農家所得は農地集約に至らなくても増える見込み,
他方で,復興法人税は1年前倒しで廃止され,
増税対策として,5兆円の経済対策が施される,
等々,守旧派そのままであることが露呈した。

さらに,マニフェストにない特定秘密保護法案上程(可決)と官僚サイドの政治も見事に復活。

しかし,時間が取れなかった。
この間,ここ1,2か月,ある論点を追って,戦後の議論を振り返る必要が生じ,
古い文献を読みあさってみたものの,
その整理に時間を取っただけで,それだけでは論文になりそうもないことがわかってきた。

ヤレヤレ!
結局「元に戻った」点は政治と同じか。

2013年12月1日日曜日

形式論理を超えて

11月30日 宮城学院女子大学にて第25回三大学合同ゼミ「それをお金で買いますか?」。
 4つ設定された論点がいずれも明確で,ラウンド毎に2つの班をそれぞれ賛成班と反対班に指名したので(他の6班は自由),盛り上がった。

困るのは,最後に教師講評を求められること,しかも僕でも4名の中で最も若いので,最初に指名されること。

「ディベート形式である以上,個人的意見とは関係なく,割り当てられた立場でメリット,デメリットを突き合うこと。

賛成論を述べるのはある意味,簡単。契約は二者間の合意である以上,双方にメリットがあったから。しかしそれは誰でもわかること(形式論理)。
しかし,当初は必要に迫られて発生しても,一端発生してしまうと,相手との関係よりも,その制度を利用した方が低コストという損得勘定が先に立つようになる。つまり,自由な意思決定を歪めている点,サンデルが繰り返し述べている「中立的でない」ことをどう回避するかが焦点。

他方,反対論を唱えるのは難しい。双方メリットがあるから成立しているという形式論理を崩さなければならないので。
その場合,倫理観を持ち出すのは良いが,倫理観は時代により社会により異なる。過程によっても異なるので,具体的に検討する必要がある。
やはり非中立性を具体的に突いていく必要があったのではないか。
この点は論点によってはある程度出来ていた。」

2013年11月26日火曜日

人目を憚り半月余り

「なんこう前」で高速バスを降りると鮮やかな朱が目に入る。
人目を憚り半月余。
ようやく今朝シャッター。
県立山形南高校は男子校(形式上は共学扱い)。

見えるのは人の頭,頭,頭

11月24日(日) 10時半,それで待機していた駅スタバから東北楽天イーグルスの優勝パレードが行なわれる東二番丁通へ。
パレードは11時に商工会議所前を出発し,同30分五橋で終わる。
一直線なのでどこで見ても良いが,
いつも通っているジムのある一角は歩道より2mくらい高くなっているので,見通しよいだろうと考え,SS30ビルに向かった。
ところが,通常駅から数分の距離に10分以上掛かった。
駅前のペデストリアンデッキが既に進行方向に人の波で混雑。
デッキから歩道に降りる階段が工事中で閉鎖。
迂回して降りると,やはり歩道も人の波。

SS30ビルもその前の歩道も道路の半分も既に人手埋まっていて,パレード用の路面は全く見えない。
見えるのは人の頭,頭,頭。
主催者発表21万4千人」(翌日の河北新報)の内,何千人,いや何万人に遭遇したことになるのか?

結局,高台となっているSS30ビルの前で待っていると,
予定時間を過ぎた11時33分頃,県知事,市長,星野監督の乗るオープンカーに続いて展望台付きバス4,5台が通過。
前の観客もそれぞれ背伸びしたり,脇にせり出して写真を撮ろうとしているので,その動きを避けるため連写モードで2,30枚。
内3分の1位は
人の頭ないし人影,樹木や看板だけ^^。

2013年11月23日土曜日

朝から物騒

11月22日 学外の会議から戻ると,午後一番学部内の会議。大学院演習。
 専修大学の坂口明義さんより訳書,アンドレ・オルレアン『価値の帝国』届く。お礼申し上げます。

11月23日 早朝スタバ。Twitter開けば,「関係者によりますと徳洲会の徳田虎雄前理事長が次男の徳田毅衆議院議員から「猪瀬さんが『1億円をお願いしたい』と言っている」と伝えられ、「5000万円で対応しろ」と指示していたということです。」NHK『おはよう日本』。
「選挙資金ではなく(政治資金不実記載ではなく),私的借用」との昨日の都知事記者会見が一晩で覆る。

朝から物騒な日本になりにける。

2013年11月22日金曜日

今回も撃沈

11月20日 朝から夕方までスタバ。ジム経由でドトールに着いた時にはもぬけの殻。
11月21日 宮城学院女子大学「経済社会特論」で高齢者医療制度。旧老人保健制度から後期高齢者医療制度導入の流れを解説した後,新聞記事「一からわかる後期高齢者医療制度 なぜ75歳から別制度?」(朝日新聞,2006年6月15日)の読み取り。読み取りの設題にはいつも悩む。要は後期高齢者医療制度の特徴,旧老人保健制度のままでは実現できない後期高齢者医療制度ならではの仕組み,言い換えると制度導入の趣旨,目的を問いたいのだが「内容が難しくてよくわからなかった」。今回も撃沈。

前にも記したかも知れないが,保険料の年金からの源泉徴収,運営の広域化(都道府県単位),後期高齢者終末期相談支援料制度,後期高齢者診察料制度(担当医の定額払い)は後期高齢者医療制度と一緒に08年度から始まった新制度ではあるものの,老人保健制度の元では実現できなかったわけではない。むしろ75歳以上の老人を被用者保険や国保から脱退させ,老人独自の保険を作った点が後期高齢者医療制度ならではの特徴であった。それ以前は現役世代と老人が一緒の保険に入っていた。つまり,老人「保健」制度は独自の「保険」ではなく,老人医療を分担するための拠出金制度であった。
その目的は,高齢化に伴い,各保険の老人保険拠出金が増大し(記事では「保険料の2割」),赤字の保険も出ている状況下で,老人だけの保険を作り,老人医療費への老人自身の分担をにし,費用抑制の当事者意識を持って貰うことでにった。すなわり本人の窓口負担以外の老人医療費の内,税金負担5割の,さらに残り5割を保険が負担する点では新旧制度に違いはないものの,旧老人保健制度では現役世代と老人が一緒に加入している各保険が分担していたのに対し,新制度では現役世代の保険が4割,後期高齢者医療制度が1割と負担割合を明確にしている。

やはり難しい^^;。
記事読み取り前のスライド解説では,73年の老人医療無料化時代に遡って解説していたが,新旧両制度の比較対照に絞るべきか?

青木孝平さんより抜刷3篇。
  • 「コミュニタリアニズムと経済学批判」(『情況』9.10月合併号)
  • 「書評 松井暁『自由主義と社会主義の規範理論』」(『季刊経済理論』50-3)
  • 「書評 岩淵慶一『増補 マルクスの疎外論』」(『社会思想史研究』37)
御礼申し上げます。

2013年11月18日月曜日

説明しづらいこと

半月も前のメモだが,書きかけで更新し忘れた。


10月28日(月)は夕方より出張講義で福島の県立高校へ。
講義開始まで教員の方からざま生な話を伺ったが,
中で印象に残っていたのは大学も高校も忙しくなったという話の中で以下の発言。
「私たちは生徒に教えるのが好きで教師になったのですから,授業が増えて忙しくなる分にはそれほど負担に感じないんです」
教職に就く人の想いに触れたようで,なるほど!さすがだ!と感心してしまった。
それに引き替え,自分の仕事は他者がなるほど!と納得するほど明確に説明できるかな,と。

そしてスポーツ新聞

ある論点の整理・見直しで立ち往生し、更新にまで手が回らなかった。


11月11日 新庄北高校の第額説明会にて,同高1年生を相手に「年金のはなし」。

2週間位前,福島県立橘高校での出張講義70分より20分短いため,第3号被保険者制度の問題点を割愛した。年金財政への不安が喧しい原因を賦課方式(積立方式に対し,現役世代の保険料で老人の年金金を賄う方式)と公的年金が職域中心の編成になっている点(厚生年金に加入できない、週所定労働時間が30時間未満の非正規雇用が国民年金になだれ込んでいること、源泉徴収ではないので未納の可能性が生じる)から説き起こしたが,最初に年金のしくーー職域中心の編成による被保険者の区別,保険料,年金の違い(定額か報酬比例か,いわゆる2階があるか否か)--を説いたため,高一にはわかりにくかったかなぁ。
 途中,雨が雪に代わり,キロは20m先が視角不良。

11月13日 予備校関係者,宮城県立高校関係者を招いて「第2回入試情報や入試広報に関する学部懇談会」。入試科目の配点。宮城県立高校進路指導教員による本学部の印象等。

11月16日 例によってカフェ行脚したが、全くと言って良いほど進展なし。消沈帰宅後は,サッカー日本代表がオランダ代表相手にまさかの健闘。2点ビハインドから追いついたので爽快(オランダからの初得点に次ぐ2点目のシーン)。

11月17日 近所のドトールコーヒーに朝,昼,夜3往復。合間にジムにて腹筋,レッグプレス,ステップマシーン。そしてスポーツ新聞。

2013年11月10日日曜日

見慣れた銀杏に

週末も校務で登校。
初日,土曜日午前中,図書館を三往復しただけで既に困憊。
キャンパスの銀杏にしばし見とれて,立ち止まった。



鮮やかに咲くのは毎年のことで,もはや気にも止めていなかった。
週末登校のお蔭でしばし見入ることになった。

2013年11月4日月曜日

2013年11月3日21時51分。

第6戦田中投手で落とし,逆王手を掛けられた後の第7戦

先発美馬学投手が6回1安打無得点に抑えた後,7,8回は則本昴大投手が抑え,9回には前日160球投げた田中将大投手で逃げ切り,3対0で巨人に勝って優勝。2013年11月3日21時51分。
試合中はお湿り程度の雨が降ったり止んだり。
終了後,本格的に降り始めた。



2位になった09年シーズンまでは「強くなりつつある」ことが実感できたので,順位は低くても応援は楽しかったが,
翌10年シーズンから振り出しに戻った感があり,辛かった。
まさかこんなに早く再浮上し,リーグ優勝,日本一になるとは。

実感が伴わなかったが,
未明までTVの特集番組をハシゴしたせいか,
翌日鼻水が止まらなくなって,これが応援したチームの優勝ということか,と痛感!

2013年11月3日日曜日

不幸中の幸い

プロ野球日本シリーズ第6戦は巨人4x2東北楽天イーグルスで終わった。
イーグルスは序盤相手ミスで早々と2点先制したが,それほど安心できなかった。

わずか1安打だったのに対し,巨人は4回で既に3安打していたし,
何より田中投手の球を難なく打ち返しているようだったからだ。

そして,5回にはロペスの2ランHRが出て,その後も打たれ続けた。
対して,イーグルスは計3安打(巨人13安打)。

敗因は,
田中投手の疲労(球が走らず,制球も難)
巨人,菅野投手の好投。
3番銀次選手が三度無安打に抑えられたこと。

4番AJ,5番マギーの外国人コンビはキッチリ対策立てられれば厳しい,とわかっていたが,
バットコントロールに優れた銀次が抑えられると厳しい。
現に3試合とも負けている。

しかし,
田中将大投手の今季初の負け試合
日本での最後の投球,
160球完投(監督が辞めさせるべきだったが)
を見られたのは,「不幸中の幸い」と言うべきだろう。

昨日は初めての一塁側スタンド(内野席)で観戦したが,
今日は3塁側に戻る。

「田中投手でオンブに抱っこ」のチームと言われてきた。
その田中投手は来季は大リーグに移っていない。
最後に残された選手で意地を見せて田中投手を送り出して欲しい。

2013年10月29日火曜日

信じて良いか

27日(日)の日本シリーズ第2戦,読売ジャイアンツ1x2東北楽天イーグルスは、第1戦に引き続いて投手戦となりながら,結果は逆に楽天の勝利となった。

その原因は,正に第1戦,楽天敗北の大きなポイントであった1番岡島と3番銀次の封じ込めが失敗したことだ。
両者は第1戦ではともに無安打で,9安打無得点敗北のいわば戦犯となっていた。
特に銀次は,5回表無死から悪送球で出した走者が本塁を踏んだという意味では責任が重かった。


第2戦では,両者ともに二安打を放ち,特に銀次は6回裏一死二塁からのタイムリーが先制点(楽天の日本シリーズ初得点!)となったほどの活躍だった。

両者とも相手打者をよく調査しており,投手戦の傾向は続くだろう。
その中で,巨人では,無安打の3番阿部,5番高橋,6番ロペスの復調が,
楽天ではやはり岡島,銀次の出来が優勝の行方を占う最大の要因だろう。
もちろん,楽天に目立つ走塁ミスも勝敗を大きく左右することには違いない。
しかし,今季の楽天は脚を放棄したチームであり,その点はやむを得ないと割り切るしかない。

その意味では,
岡島,銀次の活躍を本物と信じて良いか,少々不安となる。
ヒーローインタビューの後に「バーン」ポーズを取る田中投手と銀次選手

2013年10月27日日曜日

予想はしていたが

10月26日(土)、プロ野球日本シリーズ第一戦。読売ジャイアンツ2x0東北楽天イーグルス

楽天のプレイは大方予想した通り。
則本は新人ながら、シーズン中かそれ以上の投球をした。東北楽天イーグルス,初参戦の日本シリーズのスターティングメンバー(13/10/26)

安打多くして本塁が遠いのも、いつも通り。
(AJ、マギーはあんなもの)

予測出来なかったのは、
1番岡島と3番銀次が完全に抑えられたこと。
特に波の少ない銀次は通じると思っていたので無安打は痛かった!
今の楽天は足を使わない「小技を期待できない」チームなので1番3番を封じられると点に繋がらない。

もう一つは則本の8回村田へ唯一の失投。

ユニフォームの下にダウンジャケット羽織っても時々ブルッとしたくらい肌寒かったが、
いつものバックネット裏と異なり、三塁20m後方の内野席は臨場感があり、緊迫した投手戦を楽しめた。

2013年10月25日金曜日

待ち遠しい

 先月末,出稿した依頼原稿「第2期吉村県政への期待」の初校が先週半ば戻ってきたため,週末大学院生に校正を依頼。21日(月)に校正済み原稿を受け取り,さらにチェック。同日夕には校了し,再提出した。サイトににアップロードしていた誤字・脱字も多かった初稿ファイルを校了ファイルに差し替えたのは25日(金)昼休み。

 10月24日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は資本蓄積。資本蓄積の2パターンを解説した末,相対的過剰人口について説くのだが,毎年「時間いっぱい詰め込んでいるため最後は端折る」を繰り返している。もちろん,毎年叙述に細かな修正・工夫を積み重ねてはいるが,「詰め込み・端折り」は変わらなかった,特に授業時間が本務校より10分短い(80分の),同科目の場合は痛感させられる。
そこで,帰宅後,思い切って校正を変えてみることにした。
資本蓄積2パターンと相対的過剰人口の解説だけは残すことにして,価値論部分や再生産表式的展開部分,そして細かな説明を削ってみた。
そうしたところ,15スライドが12スライドに圧縮された。

半年後の基幹科目での講義が待ち遠しい。

2013年10月24日木曜日

帰りはさらに遅くなる

少し古くなるが,
10月20日(日) 朝日新聞にフェルドスタイン米ハーバード大学教授のインタビュー記事「黒田緩和は危険」。
今のままでは量的金融緩和は長期金利の上昇をもたらすおそれがある。そこで規制改革等の成長戦略が重要,との指摘。

他方,アメリカでは「米住宅市場、回復に失速感」の報道(22日(火),ロイター電)。

量的金融緩和は、往き・実施するのは良いが,復路・出口戦略が難しい,と言われているが,
これで米QE3の縮小はさらに遅れるのではないか。

製造業の行方

一昨日22日,日経朝刊は「電子部品、復調鮮明に---スマホや車、市場に広がり 大手6社、7~9月受注最高」と電子産業の活況を報じている。
スマホ,タブレット,自動車に用いられる高機能かつ小型化の部品技術では日本電子部品大手が世界的にリードしており,完成品の需要拡大に合わせて部品受注が回復している,と。

しかし,同日の日経は,「輸出 円安でも伸び悩み---貿易赤字15カ月連続 9月9321億円 成長率減速の公算」と題して,
「新興国の景気が減速していることに加え、生産の海外移転が進み、円安でも輸出が増えにくくなっている。7~9月期の実質経済成長率は4~6月期より減速する公算が大きくなってきた」と解説・予測している。

すでに終了した朝日新聞の連載もの「超国家企業と雇用」が解説するように,日本企業のアジア進出は,中国からタイへ,さらにベトナム,カンボジアへと止まることがない。
1つには,以前から続いている,安い人件費を求めてのことであるが,
もう1つは,市場の近くで生産せざるを得ない,という事情である。
日本で作られた部品を輸入して組み立てていたのでは市場の変化に追いつかない,ということである。
いわゆる「製品のコモディティー(汎用品)化」である。
(組み立てれば済む製品・部品のデジタル化が寄与していると思われる)

今回,スマホ等製品の需要拡大で「7~9月の受注額は、前年同期比29%増の2300億円となり、四半期ベースで過去最高となったとみられる」と報じられた村田製作所の村田村田恒夫社長は,5月20日の日経で次のように述べている。
「電子部品の需要を引っ張っている製品は、スマートフォン(スマホ)とタブレット(多機能携帯端末)だ。世界の市場は成長が続くが、元気なメーカーはすべて海外にある。日本国内の電機産業がこの状態のままでは、必ずしも本物の景気回復にはつながらない」。「当社の場合、対ドルで1円円安になると、売上額への影響は55億円に相当する。..円安が進めば、値下げの圧力が必ず働く..。必ずしも円安が有利とは限らない。競争相手は海外にいる。円高が是正されても、国内にとどまるわけにはいかない。汎用品の生産では海外に出ていかざるをえない」「世界に先駆けて新製品を開発する動きが国内にない」。

村田社長はそこから成長戦略の重要性を説いている。
「電機分野でセットメーカーが研究開発に力を入れるような政策が必要になる。部品会社が高機能化や超小型化で成果を上げても、それを使って製品をつくるメーカーが復活しない限り、最終的に売れる商品群が見えてこない」。

製品開発を促す成長戦略とは何かはともかく,
最終製品で世界をリードする会社が,アップル,サムソンと海外にある以上,
多少の円安では海外への工場進出の流れは止まらないという指摘は貴重であろう。

2013年10月20日日曜日

静かに燃えて

一昨日の田中将大投手の完投勝ちで始まったパ・リーグ,クライマックスシリーズ・ラストステージ。
昨日は9回裏追いついた後に突き放されて負けてしまった。
先発則本投手は,大卒新人ながら,今シーズンは田中投手に次ぐ第2エースとして活躍していたから,危機感が募った。
田中投手が次ぎに先発するまで,東北楽天イーグルスは負け続け,逆王手を掛けられるのではないか,

そう思うと,いても経っても溜まらず,今日,マンションの消防訓練にユニフォームを着て参加した。
山崎武司選手が退団すると聞いて,2年前のシーズン終了間際に購入したレプリカ・ユニフォーム。
それまでユニフォームを着たことがないので,恥ずかしく,自宅廊下につるしているだけで,街中は愚か球場内でも着たことはなかった。

しかし,今や緊急事態。
恥ずかしい,など言ってられない。
球場で着替えるのではなく,朝から着るのんだと。

冷やかされるかと思ったら意外。
「昨晩は惜しかったねぇ」と口々に励まして下さった。
実際,テレビやラジオ,あるいはネット中継を通して試合展開を気にされている方が多いようだ。

開始直後に球場に入ると,無料配布された棒状風船2本を叩く人で溢れている。


試合,第3戦,東北楽天イーグルス2X0千葉ロッテマリーンズは,序盤先制したものの,
その後はたびたび生じた好機に悉く凡打,というイヤな展開。

それでも逃げ切れたのは,シーズン中は昂騰していても必ず中盤には捕まっていた印象の残る美馬投手が踏ん張ったからだ。
「完封試合なんかしたことなかったんですが,まさかこういう状況で達成するとは」
思わず涙が出そうになった。


さらに嬉しかったのは,球場帰り自動車用走行帯ですれ違いざま,呼び止めて結果を確認したおばさんに勝利を伝えると,「あっー良かった」
と満面の笑みで返されたこと。

その他,立ち寄ったジムでも,「勝ったんですね」と何人かに声を掛けられた。
えー,幾多のチャンスを潰しながら,と答えると,笑顔で頷いてくれた。
館内のTV中継で試合経過は知っていたようだ。

試合終了直後,駅までの途,駅東口が観戦客で溢れているのは当然だが,
試合前は,駅の西側では,観戦するぞ,という出で立ちの人は意外に目立たない。
それでも,街は静かに燃えている。

2013年10月19日土曜日

予想通りの結末

新聞によれば,昨18日の,日本経済再生本部(本部長・安倍晋三首相)による「国家戦略特区」決定では,解雇規制の緩和や労働時間規制の緩和(ホワイトカラー・エグゼンプション制度の導入)を見送るほか,混合治療の解禁,農地取引の企業解禁等も認められなかったようだ。
今日の日経は「岩盤規制崩せず」と表現している。




一口に「解雇特区」と表現されているが,中には労働時間規制の例外設置のように,その柔軟化には働き方の多様性を認めるという点で一定の合理性が認められるものもある。しかし,サービス残業が横行している状況では,労働時間規制の特例を設定することに警戒が生じるのも当然のことであろう。
19日付朝日によれば「労働側だけではない。経営側にも懸念があった。特区内の一部企業だけ雇用ルールが変わると、競争条件が不平等になるからだ。今月9日のシンポジウム。規制緩和を求める経営者側も『特区はムチャクチャ。全国同一ルールでないと動かない』と批判的だった」。
厚生労働省も,憲法上,全国一律の規制でなければならない,と突っぱねたようだ。



規制改革会議には,小泉構造改革を主導した竹中平蔵氏や,電力自由化に消極的な姿勢に見切りを付けて経団連を脱退した三木谷浩史楽天会長も委員として招かれていたので,第2次安倍政権の「新自由主義」的傾向を危ぶむ声も上がっていた。

しかし,アベノミクス第3の矢「成長戦略」の概要が発表された6月以降,株式相場に浮揚感が失せたように,参院選挙前という事情があるにせよ,スローガン以上の中身を詰め切れないところ,決定を今週に先送りしたところに「岩盤を穿つ」意思の薄弱さを市場は早くから察知していたようだ。(TPP参加は新自由主義施策とそりが合わない麻生財務相他の議員,電力自由化に消極的な経団連も賛成しているくらいで,新自由主義というより対米追随的政策であろう)

労働法規制の緩和以外も,6月時に予想された範囲内であり,これで「アベノミクスは何であったか」がハッキリしたのではないか!
アベノミクスの第1の矢,大胆な金融緩和は,それによって円高を是正したという評価もあるようだが,円高是正の気運は昨秋位から為替市場に生じていた,そのため為替相場は黒田日銀新総裁の就任以前から円安に振れていたという見方も根強い。実際,上述のように,6月の成長戦略の発表と同時に,市場の浮揚感は失われている。

第2の矢,公共事業の増発は,昨年度補正予算と本年度予算を合せた「15か月予算」で10兆円だけの財政出動の効果があるのは間違いないが,財政に制約がある以上,来年度以降も続くわけではない。

第3の矢,成長戦略は今回決着した通りである。

とすると,アベノミクスの成果は,円高是正の気運に乗じ,大胆な金融緩和で一層の円安を促した。
その結果,輸出企業を中心に経常利益を増したものの,
賃金は上がったわけではなく(毎月勤労統計調査(速報)によると,8月の現金給与総額(事業所規模5人以上)は2カ月連続で減少した,
所定外給与は5カ月連続で増加したものの,所定内給与は15カ月連続で減少した),
むしろ輸入原材料値上がりもあり,日常品の中には値上がりしたもの,これから値上げが予定されるものが出た。

そして,今月1日は,来年度からの消費税増税の予定通り実施が決定した。
(それに合せて復興法人税の1年前倒し廃止や,投資減税等が報道されているが,決定は年末のようだ)

今年1月,出頭パンフレットに載せた「経済指標の解説」で,規制緩和の難しさを見越して「今年を物価上昇と増税決定で終わらせないように」と記したが,予想通りに終わりそうである。

2013年10月18日金曜日

割り切ることの大切さ

学会出張後は,報告を聞いた研究者の論文を複写したり,雑誌や書籍が図書館にない論文は他大学図書館に複写を依頼したりする一方,三大学合同ゼミ(今回は第25回,11月30日,宮城学院女子大学)の準備のために関連する書籍を自炊したりして過ごした。

ただ自炊となると,本を裁断する必要があるので,アマゾンから中古本を取り寄せる必要がある。
そのうえで,裁断し,スキャナーに読み込むわけだが,
オートシートフィーダー付きだから,フィーダーにさしていれば,次々と両面スキャンしてPDF化してくれるが,
フィーダーに1度に差せるのは50枚(100ページ)前後だし,
途中,フィード時にページがくしゃくしゃになることがあるので,その補正が必要となる。

つまり,スキャンズレしたいくつかのページを削除し,その部分を新たにスキャンし直して,本来の位置に挿入する。
PDF化が完成したところで,後で検索できるようにテキスト認識させる。
最後に,裁断面をのり付けする。
PDF化したのだから不要なものだが,本を捨てるのが惜しい気持ちがあるので。

「本は粗末にできない」という本への畏敬?の念がかえってスキャン上のトラブルにもなる。
スキャンミスと行っても,現在利用している最新スキャナーでは2枚を同時にフィードすることは滅多にない。
良くあるトラブルは,糊付けが残っていて2枚になっていなかったというケースだ。
この場合,スキャナーが1枚目を噛もうとすると2枚目も引き摺られ,
ページが斜めにフィードされたり,くしゃくしゃになってしまうのだ。

本の背を端から1cmくらい思い切って裁断すれば糊付けは残らないが,
本を裁断することの罪悪感からついつい数mmで済ませようとすると,
かえって糊付けが残り。..ということになる。

本への思いとは別に
割り切って合理的に振る舞うことも重要なのである。

2013年10月15日火曜日

仙台・羅須地人協会設立集会


仙台文学館にて大内秀明先生、半田正樹さん(東北学院大)、田中史郎さん(宮城学院女子大)らが関わった仙台・羅須地人協会10.14設立記念会。

チャリンコで20分。涼しくなったなかで朝がなかなか退かなかった。

大内先生の講演に続いて,賢治の作品朗読,パネルディスカッションが開かれた。

先生の報告はウィリアム・モリスと宮沢賢治の繋がりを主張されていたように思う。

パネルディスカッションで関心を惹いたのはある教員の指摘(発言内容がうろ覚えなので名前は秘す)。
賢治の作品を引用比較して
花巻農学校出教鞭を執っていた時は,主人公(賢治)が少年あるいは農民と向かい合う形であったが,
羅須地人協会設立後には,多様な人の考えを繁栄する産業組織のようなものに理想形が変化した,と。

ただパネルディスカッション全体は,実際に花巻で賢治が設立した羅須地人協会がテーマということもあったが,パネラーそれぞれの発言が長く,まとまったものではなかった。
また参加者の多くは大内先生が携わっていらっしゃるシニアネットのメンバーのようで,
朗読は彼らによるものだし,集会の準備も彼らの努力による部分が大きかったと聞く。
そのような人的重なりと,時間の制約もあり,当日はこの協会独自の方向性を打ち出すにはわけではなかったように思う。

職務評価か

まだ突き詰めて考えているわけではないが突き詰めようとしたらいつになるか見当がつかないので感想めいたことを書く。

10月12日(土)18時より大阪経済大学で開かれた社会政策学会第127会全国大会のプレシンポジウム「現代日本におけるワークライフバランスを考える---関西からの発信」に参加した。

2報告の後、2人のコメントを経て、質疑があり、
結局、なかなか進まないワークライフバランスWLBの最大のネックは「日本では職務評価が行われていないこと」にある、ということになった。
厳密な職務区分がないために、正社員には全人格的な関与、長時間労働が求められ、休暇はもちろんのこと、柔軟な働き方が取りにくい一方で、短期間ないし短時間就労の非正規雇用との格差が残存する、ということだと理解した。

しかし、他方で日本では厳密な職務区分、働き形は労使双方にとって馴染まず、1960年代に大企業をち中心に導入が試みられた職務給も根付かず、最終的に導入の試みが放棄された、という経緯がある。
日本における職場慣行,働き方に適合しなかったわけである。

商時間労働を是正し,柔軟な働き方を認めたり,格差を是正するためには,その働き方こそ変える必要があるということであろうが,
現在は導入挫折期よりも,ホワイトカラーが増え,裁量的な働き方が増えている。
ブルーカラー的職務ならば,職務分析,職務評価は適しているが,
ホワイトカラー的職務には,裁量性も高く,職務評価は難しい。
教科書的には職務評価は職務の評価であり,査定は個々人の仕事ぶりの評価と峻別することができるが,
裁量的部分が大きくなればなるほど,賃金等の処遇には職務評価よりも査定の方が影響が高いため,職務評価の意義は薄れる。
より細かな点では,アメリカでホワイトカラー向け職務評価方式として普及しているヘイシステムのような細かな職務評価が日本の職場に適合しているか,という問題もある。

差し当たりは、いわゆる成果主義人事は裁量性の高い職務に限定し、裁量性の低い職務は同一労働同一賃金にすべきだと考えている。





2013年10月9日水曜日

理想と現実

民主党政権が交渉参加を予言?したTPP(環太平洋経済連携協定)。
例外なき関税撤廃,モノだけでなく知的所有権や投資の自由化も謳っていた。

ところが,
昨年暮れ「アメリカに信頼され」「交渉力のある」自民党が政権に復帰して,
今年5月事前交渉に臨めば,日本車に対する輸入関税は「想定しうる限り長期に亘って存続」が決まった。
「想定しうる限り長期」とは10年間だとか。

事前交渉を経て,日本は7月になってようやく正式の参加が認められ,
「年内合意」を目指して,「大筋合意」に達するという触れ込みの,今月バリ島で開かれた閣僚会合には安倍首相自ら乗り込むほどの肩の入れようだった。

実際,日本政府は死守すると与党の選挙公約に謳っていた「聖域5品目」についても
586に上る細品目のなかには輸入実績=実害がないため,譲歩する可能性を示唆して交渉に臨んだ。
586品目全て関税撤廃拒否していると,日本抜きで合意が進んだり,日本が公共事業の開放分野で優位に進めていた交渉が滞りかねないのだとか。

しかし,
政治的声明にすぎない「大筋合意」さえ共同声明の文言に加えられなかった。

アメリカがお得意の新薬特許で手厚い保護を求めれば,後発医薬の普及した新興国が反発し,
アメリカが国有企業の競争条件を民間と同じにするよう求めれば,国有企業が多いベトナムなどはルールをつくること自体に反発したのだとか(朝日新聞13/10/08)。

アメリカが拘る「年内合意」や今回期待した「大筋合意」も,
野党に握られた議会と対立し「財政の壁」に直面しているオバマ大統領が交渉に参加できなかったため
他国にも,交渉に当たる行政職員にも抑えが利かず,見通しが立っていない。

「例外なき関税撤廃」,モノだけでなく知的所有権や投資の自由化も謳っていた。
原則で揉めるのであれば,参加しなけりゃ良いようなものだが,
日本に限らず,アメリカから「アジア通商枠組みに参加させろ」「アメリカ抜きで枠組み作るな」と主張されれば断われなかったのだろう(アメリカは当初メンバーではなかった)。

交渉に参加しようとすれば,アメリカ等にとっての輸入関税が残る。
交渉を進めようとすれば,原則の適用をめぐって紛糾する。
しかし,枠組みは廃棄できない。

1990年代以降,世界を席巻している「グローバリズム」の実態を見せつけられているようだ。


2013年10月7日月曜日

物の弾み

10月5-6日 専修大学生田キャンパスにて7軽罪理論学会第61回大会が開かれた。

19の分科会のうち3つに参加し、2つの全大会に参加し、勉強にもなり刺激にもなった。

しかし、一番刺激になったのは、
2日目、会場に出店していた学会誌発行元の社長から「論文投稿しないのですか」と尋ねられたこと。
首に下げている名札から2,3年毎年投稿している者と分かり、あいさつ代わりに声をかけて下さったのだろうが、
即座に「投稿しますよ」と答えてしまった。

実はこの1年くらい論文を書き続けている。
すでに何回か書き直している。

内容構成というか、掘り下げ具合に自分でも納得できず、
投稿をためらっていたのだが、
たとえ社交辞令でも誘われた?以上、
応えなければならない。

そのためにはあと2か月でやらなければいけないことがある。
構成見直し。
見直し続けてきたともいえるが、まだしっくりこない。

勉強。
取り上げる文献が少ないため。

分析掘り下げ。
従来の諸説については検討を加え、自分の中での位置づけは終えたつもりだったが、
分析の結果,展開すべき結論が十分納得できないということは
やはりここが甘い、浅いということだろう。

立ち話から重い責務を負ってしまった。

2013年10月5日土曜日

同僚の決断に促され

「次の理事はどなたがなられるんでしょう」さぁ。
「最近の大学当局は。。。」

学部は異なるが,依然良く通学通銀の便が同じだったAさんは熱血漢で曲がったことが大嫌い。
大学はに限らず、色んなことに批判の矢を向けられる。

今日はやけに大学行政の話題が多いなぁと思っていたら
いきなり
「言ってませんでしたかねぇ。僕は来春大学を辞めるんです」
歳を取ったせいか,先輩教員が次々定年を迎えられる。自分もそう遠くないなぁと改めて思ったが,Aさんは年上といっても僕より1,2歳上くらいではなかったか。
確認すると定年退職ではなく,退職するのだとか。
どうやら大学改革に対する取り組みに不満が積もり積もってのことらしい。

Aさんには是非思い止まって欲しいが,決心も固そうだし,そもそも背景事情もわからない。
そのため,その日はむしろ自分に置き換えて様々考えてしまった。

それが3日前。
自分の考えをつらつら綴ってまたが,
上手く表現できない,というか,内心を吐露するのは少し恥ずかしい

要は自分は「辞めるタイプ」ではない,
しかし,やがて定年退職は来る。
定年退職迎えても,自分のやりたいことを続けることができるか,内発的意思があるのか(ないはずはないが^^;),
そもそもその時期は遠くはないので,のんびりとはしてられない。

自分に真摯に向かい合い,突き詰めて考える問題なのに,同僚の行動に触発されて考えたところが自分らしい。

2013年10月1日火曜日

もぬけの殻

9月28日 東北大で開かれた東北経済学会第67回大会に出席するも最初の2件の報告(赤池報告,細谷報告)のみ拝聴。前後は近所のドトールコーヒーにて月末締め切りの解説記事執筆。
9月29日 やはり近所のドトールコーヒーにて解説記事仕上げ。最後の土日も地味で汗を流したほかは,原稿。
9月30日 依頼原稿「第2期吉村県政への期待」の引用データを原典に当たりチェックのうえ脱稿。夕方,大手門パルスで開かれた山形県経済研究所理事会に出席。
10月1日 未だ暖かいので,半袖シャツに綿ジャケットで外出。それでも暑いので,半袖シャツのみで高速バスに乗車して登校。研究室のソフトウェア台帳の更新東,事務処理等で一日潰す。解説記事は家,原稿を書き上げた後は「もぬけの殻」,脱力状態。

2013年9月28日土曜日

プロセスがあって良かった

9月26日 東北楽天イーグルスがパ・リーグ優勝を決めた。
球団創設以来ずっと応援してきた。
週末ホームで試合がある時は,30数分,自転車を漕いで応援に駆けつけていた。
勝率が5割を超えたシーズンはほとんどなかった。
つまり,負ける確率が高かった。
宮城球場から仙台駅までは勾配の緩やかな上り坂だが,
負けた後は自転車のペダルが重かった。
「いつか優勝する」とは思っていたが,
こんなに早く来るとは思わなかった。

まして今シーズンは,交流戦以降,忙しくて応援に行けなかった。
その間に,首位を走っていた福岡ソフトバンクホークスが勝手に転んで(失礼!),
順位が上がっていった。

初めてAクラス入りした2009年シーズンは最終版まで3位を確保できるか,
埼玉西武ライオンズや福岡ソフトバンクホークスと競っていたので,
はらはらどきどきが続いていた(結局,2位)。
ところが,今シーズンは天王山らしい試合がなかった。

今週も埼玉西武ライオンズとの3連戦は逆転負けばかりだった。
当日も途中経過をチェックした時は,イーグルスは負けていたし,優勝マジック対象相手のロッテが勝っていた。
マジック2だったから優勝は今日もお預けと思っていた。

ところが,21時ゴロ過ぎかえってBS放送の試合中継を映すと,8回1点差で勝っていた。
他方,ロッテは逆転された状態というニュースも入ってきた。
9回裏は田中将大投手が救援に出て,ランナーを出したものの,リードを守りきり,優勝が決まった。

翌朝,スポーツ新聞二紙を買ってみたし,
ネットニュースを読み漁ってみたが,,
実感は依然として湧かなかった。

あの低迷は何なんだろうか。
どうして低迷を脱したのか。
途中ステップが見えない,ことが大きな原因のように思う。

シーズン 順位 リーム打率 リーム防御率
2009年 2位 3位 同率3位
2010年 6位 6位 4位
2011年 5位 5位 3位
2012年 4位 同率3位 3位
2013年 優勝 2位 2位
田中将大投手が負けなくなったのは昨シーズン末からだが,勝ち続けたのは偶然も多い(いつかは記録が途切れる)。
その他の投手は合せて勝率5割前後だ。
外国人スラッガーAJ,マギーはOPS(出塁率+長打率)が高買ったが,二人とも今季加入選手だ。

徐々に強くなるプロセスを共有する楽しみを与えられなかった気分だ。

2013年9月22日日曜日

費用負担と事故処理の主体

福島第一原発の汚染水漏れが次々と発覚し,
五輪招致を決定するIOC総会を前に
安倍首相は、税金の負担で凍土壁の導入するなど「国が前面に出る」ことを表明した。

しかし,費用負担と処理主体の問題は別だろう。

現在は,旧民主党政権も現自公政権も東電が賠償及び原発処理の主体,という考えである(東電存続方式)。
賠償機構への他の電力会社や国の出資という形で税金は出て行くが,
あくまで賠償当事者は東電である。
事故処理も同様で,
初動時に馬淵議員が主張した遮水壁導入が見送られたのも,
汚染水の貯蓄タンクに溶接式でなく,ボルト式が選択されたのも,
私企業としての東電の判断による。

賠償主体として存続させるために(何十年も掛けて賠償財源を捻出するために)電気料金値上げも認められ,
そのたびに非難を浴びる。
社員のボーナス支給にも「事故を起こしておいて」と非難を浴びる。
いわば,悪役として矢面に立たせ続けられる。

これでは社員のやる気も失せるのではないか。
若くて優秀な社員は辞めていくのではないか。

事件の責任を問うのと事故処理の問題とは分けた方が良い。

東電を破綻処理しても(費用負担の優先順位を株主,融資元に求めて),
賠償にはとうてい足りないので税金が大幅に投入される。
しかし,税金投入は存続方式も同じだ。
何より国が事故処理の主体であることが明らかになる。

今のままでは私企業としての限界が露わになってから,国が前面に出ていく,の繰り返しになるのではないか。




イメージだけで語るのは禁物

というのは自分のこと。
前回,田中将大投手の先発・完投試合を観戦して,力を抜くことを覚えたように表されているが,「相変わらず球数が多い」と感想を述べた。

しかし,これはその試合でのことであって,
1シーズンを採ってみると,リーグの中でももっとも球数の少ない投手であることがわかった。
しかも,この数シーズン、その傾向がますます高まっていた,成長していたのだ。

例えば,「プロ野球ヌルデータ置き場」というデータサイトの「P/IP」は1イニング当たりの投球数を指す。田中投手は現在,パリーグ1位だ。

観戦に熱中していると,「四球で余計な打者を出した」「球数が多い」などと感じてしまうが,
客観的に観ると,全く逆であった。(BB/9(一試合当たりの四球数)もK/BB(一四球当たりの三振数)も今季1位)

イメージで語るのは禁物だ。

2013年9月17日火曜日

往きはよいよい

関西を中心に川の氾濫,浸水を齎した台風18号。
直接被害に遭われた人にはお悔やみの言葉しかないし,交通網が寸断され,三連休に行楽に出ていた人々はお疲れ様という他ないが,
個人的には、大型台風が来る来ると丸二日も身構えていたわりにはあっけなく通り過ぎた。

15日は昼前後に大雨の他は平穏だった。
翌16日は未明から朝までザァザァ降りだったものの,午前中はお湿り程度だった。
昼頃から風雨とも強まり,自宅マンションのベランダ間仕切りが揺れる音が続いたものの,
15時過ぎには外が徐々に明るくなり,風雨とも収まった。

個人的にはプロ野球東北楽天イーグルスの試合が2日続けて中止になった位で,
2日ともジムに通い,雨が止んでいる間に近くのドトールコーヒー行脚したり,ファミレスに通ったので,普段の休日と余り変わらなかった(普段の過ごし方がツマラナイかも知れないが)

15日朝,近くの歯科で歯列矯正の器具を外された。
その代わりに歯列が元に戻らないように当分の間,リテーナーを付けることになった。
「当分の間」というのは「矯正期間の2倍」とのこと。
大震災前から矯正を始めたので,震災直後の空白期間を除いて矯正に2年かかったとして,4年も装着することになる。

矯正器具は値長の度に調整されるものの,その間は固定されているのに対し,リテーナーはマウスピースのように嵌めるものだ。

器具を着けていた間は,締め付けられて歯が痛いのは毎回の締め直しの一時だけで,後は歯が徐々に動くことによって金具の端が唇の内側に当たるようになったことがあったくらいだったが,
リテーナーになると,三度三度の食事毎に外しては着ける必要がある。
煩わしいことこの上ない。

歯列矯正,歯が徐々に動いて,お医者さんから「患者さん,歯の動きが早いですねぇ」「若いんですねぇ」と煽てられていたうちが華だった。

2013年9月15日日曜日

見当が付かない

 9月13日 夕,交流戦以来3か月ぶりに球場。東北楽天イーグルス6x2大阪オリックスバファローズ

--21連勝お目出とうございます。
「記録のことを気にすると軸がずれるので,本来の投球をするように気をつけています」
--田中投手の目指すところに達するにはあと何連勝必要でしょうか?
「連勝記録のために投げているのではないんで。チームの優勝が第一です」

8,9回でも時速150kmの直球が投げられるのは驚異,というほかない。
ここ1,2年は「ギアチェンジしている」「何段もギアがある」と評されている。
普段は力を抜いて投げていて,ランナーが溜まると一段ギアアップして打たせない術を覚えた,都。

しかし,久し振りに生で見てみたところ,依然として球数が多い。

今回は「救援陣を休ませるために」大量得点でも完投し,7回,9回と失点している。
またエラーがらみで自責点は1に止まっている。
これらの点を考慮しなければならないが,じょばんから球数が多かった。

「ここぞという時だけギアアップする」と言われながら,未だ余計な球を使っている。
まだまだ体力勝負のところがある。
ダルビッシュ投手や岩隈投手に比べると,明らかなように思われる。
(言い換えると,さらに向上の余地がある,末恐ろしいとも言えるが。..)

 9月14日 スタバ,球場,ジム,スタバ。
 東北楽天イーグルス1x2大阪オリックスバファローズ
 田中投手登板の次の試合は負けるというジンクスを承知の上。
大リーグ434HRのアンドリュー・ジョーンズ"AJ"を見たくて通ってみた。

しかし,打てない!
13日は4打数1三振1四球。今日は同じく4打数2三振1四球。
「打率.237の四番打者」というのもスゴイものを見た。

 年棒の安い外国人選手で数を稼いでいたのを,高くても,実績のある外国人AJと契約するようになったことが今季,楽天が優勝街道を突っ走る最大の原因だと思う。
 AJは打率こそ低いが,四球が91と多く,次のマギー選手とランナー有りで勝負せざるを得なくなっていたからだ。

不思議なのは
相手バッテリーが敬遠する場面で四球とは限らない,ということ。
ランナーいないのに四球を選んでいる代わりに,
ランナーいても勝負され,三振か凡打。

「ホームランか三振」の外国人強打者は多く見てきた。
敷かし,「四球か三振凡打」は「何打者」と位置づければ良いのか,見当が付かない。



2013年9月11日水曜日

情報収集

月末締切りの解説記事に備えて週明けより情報収集本格化。
「第6次産業化」「防災行政無線」「第3次総合発展計画」

しかし,調べるのは切りがなく,
調べるだけでは原稿は1字も埋まらない。。。。

11日水曜日は,関係なく院生の奨学金推薦状作成。
気付けば, 大震災から2年半。

2013年9月8日日曜日

八幡すずめ踊り

9月8日(日) 大崎八幡宮門前の八幡町ですずめ踊り。

朝から雨だったが,ちょうど小雨になった13時過ぎより作並街道(国道48号線)上り車線を封鎖して次々演舞。

一緒に見ていた母親は「みんなで街を盛り上げようとしているのが良い」と,花笠祭りを見学した時と同じ感想。
少子化で夏祭りの子供御輿が絶えて久しい田舎から出てきたため,次々に行進する祭りに感心しきり。





2013年9月7日土曜日

感想は控える





9月6日は岩手の高校訪問。

面談の内容を勝手に漏らすわけにはゆかないので,外形的事実を一つ二つ。

理系志向が高まっており,文系クラスから理系クラスへの編成替え(文系1減理系1増)が生じている。

但し,理系クラスには看護志望も含まれる。

最近の高校生は純粋に「将来,何をやりたいか」で志望先を選ぶ傾向にあるが,
地方都市で目に付く職業と言えば,教師と看護師くらいで(サラリーマンでは仕事の中味が見えない),
文系では教師志望,理系では看護士志望が増えているようだ。

「身近なものを選択する」傾向は大学生についても感じるが,このことについての感想は控える^^;。