2013年12月31日火曜日

起伏が乏しいだけなら

最近,松田龍平が主演男優賞を取って話題の作品。
映画を見てしまったら原作を読むことはないだろう,と授賞の報に接するやアマゾンで中古本発注,
年末寝る前に少しずつ読んだ。スーリー展開は抑制されている,というか起伏に乏しい。

辞書部に赴任した者はいずれも当初,外見・言動から誤解を生むがやがて受け容れられる。
またいずれの恋愛も特段の葛藤もなく成就する。
出版社から見て,栄誉でもあるが,金食い虫の辞書造りは途中で完成が危ぶまれるが,経営層と辞書編集部との具体的攻防が描かれるわけではない。
辞書作りの蘊蓄がそこかしこにちりばめられている程度。

起伏を抑えるのも一手法かも知れないが,描かれる内容が乏しかった。

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