2010年3月30日火曜日

相互抑制システム

珍しく研究室にいる昼間に携帯電話が鳴った。
日曜日に来日したばかりの留学生からだ。
どこにいるの?「銀行です」
「電話番号がないと銀行口座を開設できないといくので,研究室の番号を教えて下さい」

午後,研究室を訪れたSさんから話を聴くと,
銀行口座は開設できたものの,自身の電話番号を持たない者には「キャッシュカードは発行できない」と言われたそうだ。
また,携帯ショップで新規契約しようとしたところ,「旅券に中国の住所が記されていない」ことを理由に契約を拒否された,という。
外国人が携帯電話を契約する場合,外国人登録証が必要とされる。
しかし,登録証の発行には手続から3週間程度かかる。
その代わり,手続時に「外国人登録原票記載事項証明書」が発行されるが,これでは不十分だというのである。

同僚の中国人研究者によれば,「旅券には住所が記載されない者もいるが,みな携帯電話を持っているので,住所記載は条件ではないのではないか」という。
改めて携帯ショップに問い合わせると,「旅券に住所が記載されてなくても,外国人登録証があれば携帯できる。登録証を条件に設定しているのは本社の契約センターなのでショップでは如何ともしがたい」と。

携帯電話の契約に外国人登録証の提示を求められても3週間はかかる。他方,携帯電話を有していないと,電力等公共料金の口座振替等諸々の手続が進まない。また電話番号を記載しないと,銀行口座は開設できない。今回は研究室の電話番号で開設してくれたものの,キャッシュカードは発行されなかった。

ちょうど前日の,アパート・マンションの賃貸契約と留学生保険の発行との関係と同様に,相互に他を必要条件としているために,日本で生活を始めるための最低限の手続が先に進まず,来日したばかりの外国人を煩わせている。

もちろん,銀行口座や携帯電話の不正利用を防ぐために本人確認を厳重にすることは重要であろう。
しかし,本人確認は他でも可能なのだから,発行に3ヶ月掛かる外国人登録証を条件にするが合理的手続とは思われない。むしろ相互に他方の手続の進捗を抑制する原因になっているだけである。

結局,「外国人登録原票記載事項証明書」に加え,即時発行された「国保健康保険証」の両方を提示すれば,新規契約に応じてくれることになったが,あくまでも特例措置であった。
不正利用を防ぐための厳格なチェックは当然として,他に本人確認ができれば,それを積極的に認めるべきであろう。必要を超えた不合理な条件設定は,外国人には日本社会で叫ばれている「国際化」はかけ声にすぎず,日本社会は閉鎖的だという印象を与えるだけに終わりかねないからである。

ワンストップサービス

留学生のアパート探し,外国人登録に付き合った。
当初はこれに銀行口座の開設,授業料の自動引き起こし設定,電気・ガス等の口座振替手続きも加えて1日に終わる予定にしていた。

しかし,留学生にアパートを貸し出すことを認めている大宅さんは限られている上に,賃貸契約には連帯保証人の代わりに留学生保険への加入が必要とされているのに,留学生保険への加入には現住所の記載が条件となっていて,たらいまわしで時間を食った面がある。
また,国勢センター発行の留学生ガイドブックには銀行口座開設に必要なものとして「身分証明書(旅券または登録事項記載証明書,外国人登録書)」となっていて旅券でも発行されるかのように読めるのに対して,実際は日本の現住所が記載れている旅券に限られていたため,ムダに銀行まで往復したこともある。

もちろん,係の人,個々人は親身になって相談に乗ってくれる。アパート契約では契約期間の違いを丁寧に説明してくれたし,年金手続では特例措置が講じられる学生の身分を得る4月1日まで一般の免除規定を適用してくれた。また国保は保険証を即時発行してくれた。

しかし,窓口で丁寧に接してくれる分,手続に膨大な時間が掛かり,結局丸2日潰すことになった。
これから留学生が増える,交流を促進するためには窓口を一本化したワンストップサービスも検討すべきであろう。

 3月29日 上記の事情で丸一日,保護者兼運転手兼運び屋で潰す。

2010年3月29日月曜日

普通のことができない


3月27日土曜日 東北楽天イーグルスの地元開幕試合とあって試合開始2時間も前からKスタ宮城球場に駆けつけた。高まる気持ちを抑えつけられなかったのと,応援旗やブラウン新監督手ぬぐいをゲットするためである。しかし,結果は。。。打率のみを参考にしたのかと疑いたくなるスターティングメンバーに打順。チャンスにも盗塁を仕掛けない。9回表リードの場面で守備固めしない。普通のことをしてくれないもどかしさはファンばかりか,選手も感じていることだろう。

なぜ普通のことができないか,といえば,新監督がそこに「必要性を感じていない」からであろう。走攻守の技能は選手本人の問題である。プロである以上,その点で人後に落ちると活躍の場が失われ,おまんまの食い上げになる。本人が努力する他ない。しかし,技倆はあっても,足が早くてもチームバッティングができても守備が堅くても,指揮官が試合中にその必要性を認めない以上如何ともしがたい。歯がゆき気持ちはいかほどであろうか。ただ売って投げるだけでは,戦力の薄いチームとしては展望が開けない。開幕4連敗の数次自体は大した重みを持たないが,4試合のなかに現れた新監督の戦術傾向には大いに疑問が持たされた。

地元開幕2戦目は日曜日というのに観戦に行かなかったのはそればかりが原因ではない。
4月から人文学部の研究生になる中国人留学生Sさんが来日するので,仙台空港まで迎えに行っていたからだ。14:25着の中華航空便は予定より20分も早く到着した者の,入国審査にと間取り,留学生との初対面にはさらに1時間ほど待たなければならなかった。

一般道を選択したところ,カーナビは愛島,村田町経由を支持したため,対向車との離合のため車を一旦停車せざるを得ないほどの山道を通って16:50山形大学に到着した。早速,ゼミ生のS君を呼び出して紹介。実質的なチューターになって貰うためだ。研究室でお茶を飲みながら長旅を労いつつ,今後の勉学計画についてとりとめもなくおしゃべりしたときのことだ。S君が「Sさんは英語は大丈夫ですか」と尋ねたところ,「普通にできます。父親が英語の教師でしたから」。予想もしない,また日本語としてあまり用いない「普通にできる」という表現に僕とS君は思わず目を合わせてしまった。
(写真は周晴楓さんを出迎えに行った仙台空港でのフィギュアイベント)

2010年3月26日金曜日

フォーク下さい

人は見かけによらない。

時々,東北出身者,あるいは東北大学出身者と間違われることがある。口べたである。人見知りする等々の理由であろうか。しかし,論文を読んでもらえば,例えば,価値実体の内容,商品価値を規定する労働を資本主義経済固有と捉えている点で,それを超歴史的と位置づける東北大学の宇野派グループとは異なることは理解していただけると思う。しかし,世間といわず,同業者でさえ,そこまで専門論文の言説を確かめて判断するのはなく,学会や研究会で,東北大学出身者と行動を共にしていることが多いとか,自分たちの学説とは傾向が異なるとか,あるいは冒頭に挙げたような表象的な性格・言動から判断しているのであろう。

ちなみに自分は地元の人間からは「イントネーションが違う」とヨソ者と見られているらしい。
なるほど同じ地方でも,いや家族の中,兄弟同士でも異なる性格よりもイントネーションから出身地に当りをつける方が合理的と言えよう。

春休み中,大学生協の店頭に並べられるサンドイッチなどの種類が限定されているため,通学途中のコンビニで昼食用のお総菜を買うことが多い。なかでも温めればよいだけのスパゲティをよく購入する。
奇妙なことにカウンターで精算する際,店員が頼んでもいないのにタバコのホープをレジ袋に入れようとすることが度々ある。
奇妙というのも自分は禁煙中だからではない。そもそも喫煙したことすらない。
ただスパゲティをレジ袋に包んで貰う際に「フォークを入れて下さい」と一言加えているだけである。

どうやら仙台でも山形でも自分はしっかりヨソ者と見られているようである。


 3月26日 近所の皮膚科に通って登校。背中の症状は少しよくなった。ただ頬と額は相変わらず荒れたままなのが悩みの種。1年半前学部HPの「研究室訪問」のために受けたインタビュー記録を校正。しかし,学問内容を問われていたものの,考えがまとまらないままインタビューに応じたため,原文は受け答えがマッチせず,第三者にはわかりにくい内容になっていた。そこで,「校正」を超えて半ば「創作」することになった。

2010年3月25日木曜日

おもてなしの心

 早朝の仙台発山形行高速バスが山形県庁前に付いたところで,里帰りらしい若い女性が運転手となにやら遣り取り。「お客さん,1万円札は両替できませんよ。細かいの持ってないんですか」「持っていません」「お客さんのなかで1万円札両替できる人いませんか」「。。。。。」「キップ買えないんですか」「車内では1万円札両替できません。お客さんのなかで1万円札両替できる人いませんか」「できますよ-」「これって私が悪いんですか。私が誤らなきゃならないんですか。(以下,切れてしまった末の暴言は割愛^^;)」

 最初は途中降車駅で揉めても出発が遅れるだけで迷惑だという思いが強かったが,改めて考えるまでもなく,都市間高速バスで「1万円札は両替しない」というルールを乗客に押しつける方が不合理だ。
 高速バスの料金は往復にすればそれなりの額だし,予約なしの乗車を認めているから「1万円札が両替されない」ことを知らずに乗車する客もいるはずである。この早朝便こそほとんどの乗客は毎日利用する通勤通学客であろうが,そうでない者がいても不思議ではないし,昼間の便であれば,事情を知らない遠方からの客の比率はもっと大きいだろう。

 山形大学人文学部では山形県村山総合支庁と「山形仙台圏交流研究会」を結成し,毎月会合を開いている。そこでは,少子化のなかで,移動人口を増やすために,仙台都市圏からの,あるいは仙台を経由した観光客の誘致が大きなテーマである。また人文学部では地域づくりに関する実践に重きを置いた学習会として教員と学生による「地域作り研究会」が結成され,その一環としてモンテディオ山形ホームゲームでのおもてなし事業を展開している。おもてなしは観光客誘致のキーワードになっているのである。
 しかし,そこで繰り広げられるおもてなしの内容は所詮行政や学者,学生があれこれ推測したものにすぎない。現実に観光客を迎える業者の視点が抜けている。

 そして,業者はと言えば,このバス会社と同様,業者の都合の方が優先されていないだろうか。
 自動両替機が対応する千円札や硬貨と異なり,一万円札の両替に対応するための準備やワンマンカー内での両替は手間がかかったり,高額故のトラブルも予想される。しかし,業務上の都合を考慮する時,普段の通勤通学客や買い物客以外の,初めてその便を利用する者,正に業者が呼び込もうとしている観光客の都合が実は後回しにされていないか,いま一度検討してみる必要があろう。

 3月22日 はやて100号にてぶらりっと上京。東京観光の打合せなのかハングル語や中国語,その他さまざまな言語が飛び交う駅スタバにてノート。横浜の叔父宅泊。
 3月23日 叔父宅に居候。完全オフ。
 3月24日 午前中,叔父宅を出て駅スタバ。はやて27号にて帰仙。久しぶりにジム。ファミレス。
 3月25日 向井公敏同志社大教授より『貨幣と賃労働の再定義』(ミネルヴァ書房)の寄贈を受ける。昼からホテルキャッスルにて人文学部卒業祝賀会。

2010年3月22日月曜日

光明は一筋のみ



ファンの心労は尽きない。
強豪チームのファンはファンで毎試合勝つわけではないし,勝てば勝ったで理想通りの試合運びであるはずがなく,悩みが尽きないだろう。
しかし,戦力の薄いチームのファンは「1点入れる」「1点守る」「1試合勝つ」こと自体が一大難関だ。

J1昇格1年目好調な滑り出し以降は釣瓶落とし状態で間一髪降格を免れたモンテディオ山形の2シーズン目は最初からシュートさえ打てない有様だった。そして,3試合目,浦和レッズを迎えてようやく地元開幕戦だ。

前半は下馬評通りの展開だった。守備を固めてボールを奪ってもパスの出し先を探す間に奪われる。前線までボールを運んでも収まらずシュートには至らない。そのうち,守備網が決壊して失点する。

ところが,後半10分過ぎくらいから急遽「攻めるチーム」になった。パスを回すだけでなく,ドリブルで,前に放り込んで浦和相手に一歩も退かぬ攻めを展開した。その「攻めの姿勢」が相手ファールを誘って,FKを得,同点弾に結び付いた。

またしても「勝てなかった」が「展望は開けた」。

他方,楽天イーグルスは開幕カード1点差負けばかりで3連敗。一筋の光明さえ見えない状態だ。

 3月21日 自宅近くのドトール・コーヒーにて遅い昼食に構成検討。強風の中を48号線西上。球技場に着くまでに雨は弱まったが,試合終了まで降り続いた。帰りにジムに寄ってストレッチ教室。今夜もファミレス。
 3月22日 24日まで年休を取っても自宅にいては仕事ばかり,とぶらっと外出。

2010年3月20日土曜日

順位予想

 サッカー・チャンピオンズリーグの決勝ラウンドを追っている内に,日本プロ野球はパ・リーグが開幕することになった。
 それに合わせてスポーツ紙,スポーツ番組では評論家が順位予想をしている。
 この,プロによる順位予想は大抵外れ,シーズン終盤では順位予想を再掲して本人が反省の述べることまで通年の行事と化している。
 東北楽天イーグルスに対する下馬評は相変わらず低い。昨年「リーグ2位」は運が良かったといわんばかりである。
 そこで,イーグルスを指揮していた元監督,前監督の予想をみる。
 野村前監督は「5位予想」だ。同監督は契約を更新されなかったことで球団に対しての思いがあるだろうし,もともと恨み等をバネに精進してきた人である。少し割り増した方が良いかもしれない。
 田尾元監督は「2位予想」だ。野村監督と異なり人格者だ。ねたみ・恨みは決して口に出さない。選手の失敗をあげつらわない。しかし,「監督としては」物足りなかった。昨季は彼の順位予想の真逆になっていたりする。
 要は前も元も現場で指揮を執った者からすると「5位」が順当らしい。

 ファンとしては,勝利を求め,昨季に続くAクラス入りも当然のことのように考え,それが願望なのかアジェンダ(行動計画,日程)なのか,わからなくなってくる。
 しかし,自分が一番望むのは,昨季交流戦突入後,勝率と順位を落としながら,終盤盛り返したように,俯仰不屈の態度である。
 広島もそうだが,楽天のようにBクラスが続くと,シーズン中盤で勢いが落ちると,選手もファンも優勝を諦めているような試合が展開される。観ている方が辛くなる。それでも応援を続けるのは,与えられた状況,戦力の中で最適の布陣を組み直し,再攻勢を掛ける姿勢が観たいからである。
 ファンへのサービス精神が旺盛で,選手に余計なプレッシャーを掛けないという前任者に勝るキャラクターを有するブラウン監督に対する一抹の不安は,そういった修正能力が欠けているのではないか,という点にある。

 3月19日 年休2日目。3度寝したことが終日響いたわけではなかろうが,膠着状態。

2010年3月18日木曜日

予想外

 2日間でサッカーの試合を3つ観た。
 いずれもチャンピオンズ・リーグ決勝ラウンドの試合でネットニュースで予め結果がわかっていた試合は飛ばし飛ばし再生した。さすが世界トップレベルのクラブチーム。予想外の出来事ばかりだった。
 英チェルシー0x1伊インテルはほとんどチェルシーがボールを保有し攻めていた。確かにインテルの守備は堅固でだったが,チェルシー勝ち越しは時間の問題と思えた。ところが後半カウンター一発でインテルが勝ち残った(初戦はインテルホームで1対2だったがアウェーゴール2倍ルールのため)。
 西セビージャ1x2露CSKAモスクワは,本田が1アシスト1ゴールと大活躍したのも驚いたが,入団間際の本田がPKを任されたのに驚いた。言動だけ取ると不遜だが,人間関係作りはまめなようだ。
 西バルセロナ4x0独シュツットガルトは何と言ってもメッシの1点目。相手DF3人を引き摺りながらドリブル。左足一閃たちまちゴール。相手を交わしてからシュートというプロセスが目に見えず,ドリブルのはずがいつの間にか足を振り抜いてた。e2 by スカパー。今月から「欧州サッカーセレクション 」を契約した甲斐があった^^;。

 3月17日 山形県社会経済研究所F氏来訪。来年度年報の企画について。昼休み,山形大職組人文支部の送別会。学部教授会。研究科委員会。その後,新学科運営会議初回会合。
 3月18日 今日から年休。行動が休日とさして変わらないのは予想通りだった^^;。

2010年3月17日水曜日

春休み宣言

 例年4月初めに年休を取っている。3月末は卒業祝賀会とその翌日ないし翌々日からSGCIME八王子合宿が開かれるので,その後,4月のオリエンテーションまで数日を「遅い春休み」に当て気分をリフレッシュさせようわけだ。
 ところが,今年は3月末から4月初めに掛けて用事ができてSGCIMEの合宿にも参加できない。

 春休みがないというのは相当なストレスになる。とても「心持ち新たに新学期を迎える」気にはならない。
 そこで,25日の卒業祝賀会の前に年休を取り「早い?春休み」とすることにした。
 但し,17日,20日の両日は学部教授会ほかの会議が予定されているので登校せざるを得ない。それ以外を春休みとする。具体体には18日,19日,春分の日21日,その振替休日を挟んで,23日,25日が「早い?春休み」だ。

 春休みには大学のことは一切考えない。学務も学生指導も,新学期の準備も問題山積でも素通りだ。
 残念ながらその間には東北楽天イーグルスの地元での試合は予定されていない。21日にモンテディオ山形の地元開幕戦が開かれるくらいだ。ひょっとして暇を持て余すかもしれない。東京だったら山手線で何週もするところだが,仕方ないので地下鉄を何往復もするかもしれない。とにかく「休みが必要だ」。

 3月16日 振替休暇を取ったものの,午前中自宅に居たほかはドトール・コーヒー,ジム,ファミレスと代わり映えしない一日。

2010年3月15日月曜日

次は稲妻で


昨日は夜自宅で,今日は夕方ザ・モール長町でシャツを選んでいたら天井がたわんだような音がした。1階だったので,客はみな直ちに外に出て,携帯電話で地震情報をチェックしていた。駐車場の料金所は,車の移動を妨げないようにという配慮からだろうか,バーが揚がりっぱなしになっていた。

福島沖地震も2日続けてとなると「もっと大きな地震の前触れではないか」と嫌な予感がする。

「地震,雷,火事,親父」が怖いものの代表だそうだが,東日本は地震が多くて堪らない。
オヤジはもう居ないし,火事も災難だ。次は稲妻辺りにして欲しい。


 3月14日 モンテディオ山形のパス届く。ファミレス,ジム,ファミレス,地震の影響は微塵もないが,進展も....。夜,チャンピオンズリーグ決勝ラウンドアーセナル5x0FCポルトを録画で観る。アーセナルはセスクを怪我で欠いているのに快勝。MF,FWが縦横無尽に走ってゴールを決めていた。青田買いした若手をピークで売り抜くことを信条としているベンゲル英アーセナル監督の育成手腕が光った試合だと思う。
 3月15日 三度寝したため登校は10時。午後,研究科運営委員会。遊学していたゼミ生来訪。進路相談。大学生の就職内定率が過去最悪を記録する昨今である。就活中の学生の悩みは尽きない。他方で,内定率が低い原因の一つには「安定志向の強まりで学生が大企業に集中した結果、大企業の内定を得られる人の割合が低下した」(朝日新聞,2010年3月13日付)と学生側の問題も指摘されている。「100年に1度の危機」下では学生にも発想の転換が迫られているようだ。

2010年3月12日金曜日

サッカーにおける実用性

 二晩掛けてサッカーの試合を3つ,ビデオで観た。
 ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグ,決勝ラウンド,レアル・マドリッド1x2リヨン戦,マンチェスター・ユナイテッド4×0ACミラン,Jリーグモンテディオ山形0x3清水エスパルス
 チームの格も選手のステータスも様々だが,結果も様々で考えさせられた。
 今季,史上最高の移籍金額でブラジル代表カカをACミランから獲得し,さらにそれを上まわる金額でポルトガル代表クリスチャン・ロナウドを獲得したがレアル・マドリッドが,本拠地「ベルナウ」で優勝カップを争うことが期待されていながら,6季連続のベスト16敗退。
 C.ロナウドを奪われままさして補強をしなかったマンチェスターUが今世紀になって2℃も優勝しているACミランを一蹴。
 前半守備固めして後半攻勢に転じるモンテディオ山形が前半も後半も終了間際も点を失い完敗。
 選手のレベル,層の厚さ・薄さは様々だが,最も層の厚いチームと最も薄いチームが共に負けたのが面白い。
 敗因の一つはーム戦術の不徹底にあるだろうが,他にも有用な選手の有無も大きく影響しているのではないか。
 マンチェスターUの朴智星パク・チソン)選手はヨーロッパで中田英寿選手以上に成功したアジア人選手だと思われるが,相手ACミランの球の出し手ピルロを徹底的にマークすると同時に、機を見図って前線に上り得点に絡み,シュートを打つ。チーム戦術に忠実でありながら,個の勝負も厭わない。姿形を観るかぎり,日本人選手と変わらないように見えるが,その有用性についてははるかに上を行っている。朴選手が成功している以上,体格的に大して変わらない日本人に言い訳は許されない。個人的には,長谷部誠(VfL ヴォルフスブルク),稲本(現川崎)の両ボランチに一層得点感覚を求めたい。

 それにしても前線にロナウド,カカ,イグアイン(アルゼンチン代表,リーガ・エスパニョーラで得点第3位)を揃えたレアル・マドリッドと,日本代表さえいないモンテディオ山形,陣容は「月とすっぽん」だが,「1敗は1敗」と思うことでちょっぴり溜飲を下げた。

 来週日曜日,地元開幕戦のチケットゲットしているんだけどなぁ^^;。

 3月12日 自宅近くの皮膚科医院に通院。痒みが止らないため飲み薬を一部入れ替え。ドトール・コーヒー,ファミレス。
 3月13日 ドトール・コーヒー,ファミレス。ジム。自宅。構想進展しているのかいないのか,当人にもわからなくなって来た^^;。



 

開放感

 11日夜,ファミレスから自宅まで歩いて帰った。
 大雪は昨日で終わり,寒さも大したことないだろうと踏んでのことだ。
 バス通りにしたがって2.2km。
 ファミレスの辺りは5,6階建てのビルが林立しているが,大学病院を過ぎた当りから,マンションの他は民家も店舗も2階建てばかりで空が低い。見上げなくても自然に空,夜空を覗くことができる。大変な「開放感」だ。
 以前住んでいた向山辺りも低層住宅ばかりでバスの便が良い割に落ち着いた街だったが,片方には山を切り開いたような山肌が迫り,他方は蛇行する広瀬川によって行き止まり,おまけに間の道も片側1車線で湾曲していたので,「窮屈さ」は否めなかった。
 それに対して,ファミレスから自宅まではL字型のような直線構造の上に,道沿いはポツリと建つマンション以外はみな低層住宅ばかりなので見通しが良く「開放感」に浸れる。

 街の「開放感」が気になったのはそれだけ気分が塞いだり,迷ったりしているからだろう。空転する論文構想,学務のこと,学生指導のこと,日中あるいはファミレスではいろいろ悩んでいても,夜中テクテクと歩いていると,他のことは頭から消えていった。
 都会の趣がビルの谷間の猥雑さにあるとすれば,住宅地に向かう整然とした街並みは気持ちをオフに切り替える緩衝地帯と言えよう。

 3月11日 会議もなくバランス・ボールに乗っかって丸1日呻吟。午後,1年間休学していた学生来訪。復学後のことで相談。休学理由からいってもそうだが,本人の志望は明快だ。しかし,他方で,1年生科目をゼロから一つ一つ取り直す必要がある。細々した科目履修のための努力は当然として,目標を忘れないで欲しい。その後,前日も面談に来た学生が書類を持参。「気が変わらないうちに」と急き立てるつもりはないが,間違いのないように直ちに署名捺印した後は,故郷のこと,休学中のこと,今後のことなど四方山話。自分の選択した道だし,未だ若いので,倦まず弛まず自分の可能性を追求して欲しい。

2010年3月10日水曜日

朝寝坊の損得計算

 「早起きは三文の得」という。
 反対解釈は早起きしなくてもトントン,得をすることはないが銭を失うこともない,だと思うが,世の中はそうではない。
 早朝便で登校する予定が,2度寝したため,7時過ぎに出発。市内バスがなかなか到着せず,バス停で15分失った。ノロノロでも車は流れていて30分過ぎには県庁市役所前に着いた。しかし,高速バスもなかなか来ない。ここで20分強失った。
 市内は道路一面積雪しているものの,渋滞は発生していない。積雪による地縁は大抵市街地での渋滞によるものなのでヤレヤレだ。
 ところ,今日は高速道路で結ばれている郊外が関所だった。
 仙台宮城ICと宮城川崎IC間が通行止めのため,車両が一斉に一般道に流れ,茂庭近辺では一時全く車が動かなかった。動き出しても時速40km/h弱のノロノロ運転だ。しかも,滑り止めを忘れたトラック等が道を塞いでいるシーンに4,5回遭遇した。いずれも反対車線だったから良かったようなものの,ノロノロは国道286号線を宮城川崎ICまで続き,11時前にようやく山形南高前に到着した。
 通常,70分強で到着するから3時間近く失った計算だ。
 「朝寝坊は3時間の損」というわけだ。

 3月9日 学部教育委員会。2年任期の最後の委員会。今年度1年間は副委員長として手際良いとはいえない議長を務めたが,他の委員の協力で恙なく終えることができた。任期中に発生した委員会としての課題の多くは未だ解決を見てう「ないが,新年度委員会に引き継いで貰うことになる。
 3月10日 大雪の影響で第二期山形仙台圏交流研究会第41回研究会に遅刻。そのせいか,幹事のT先生より4月からの事務連絡役を仰せつかる。アドバイザーを担当している学生X君来訪。進路相談,というか報告。アドバイザーとしては,諸手続に際して,本人と直接会って意思を確認した上で署名捺印するように務めている。X君の考えは,残念なことだと思うが,本人の出した結論なので尊重したい。何より1年ぶりに面談してみて,受け答えがシッカリしており,自信さえ伺えた。これからはその点,自分のことは自分で決めその責任を負う,が一番重要だ,というのが餞の言葉になった。直後,進路模索中のY君より電話。明日復学後のことで面談の約束。

2010年3月9日火曜日

強豪のサッカー

 昨晩チャンピオンズリーグ,決勝ラウンド,伊インテル・ミラノ2×1英チェルシーを録画で観た。ドイツ代表主将バラックのプレイを期待していたが,後ろ目のポジション,ボランチで映像ではその動きがよくわからなかった。
 両チームともボールがよく繋げているが,ボールを前へ前へと運んでいるのが心地よい。
 中盤でボールを廻しているだけ,と酷評される日本代表チームとは違って「さすが強豪」と思わせる。
 ところが,いずれの得点も,パス廻しで相手守備陣を崩してからのものではなく,偶発性の強いミドルシュートだったように記憶する。
 素人ファンには,中盤を空けた単純な撃ち合いよりもっとコンパクトな布陣の方が見応えがあるように思うが,中盤だけ?のボール・ポッゼッションを見慣れた日本代表ファンの偏った見方であろうか?

 3月9日 先週末は節構成をめまぐるしく変えていたが,昨日,今日はピタッと止った。対象認識が「未だ浅い」という感が払拭できないからだ。

2010年3月8日月曜日

素直なことば

 動物には体内カレンダーがある。季節の変わり目を敏感に察知し順応していう。
 動物としての本能が多分に壊れてしまった人間も,暦や気温計を見なくても,風景や気候の変化を感じて無意識のうちに対応している。

 ところが,2,3日寝込むと体内カレンダーもズレるようだ。
 人文学部親交会主催の送別会が開かれることを忘れていたため,フリースにコーデュロイパンツの出で立ちで登校。送別会司会者としては主賓に失礼なことをした。

 親交会は4名の退職者,2名の転任者を送り出した。
 送別を受けた主賓側の挨拶で記憶に残っているのは東京の次第に転出されるN先生の言葉。
 「お話を受けた時,率直に嬉しかった。呼ばれればどこへでも行く芸者よろしく,学者としては誘われればどこへでもという気概をもっていたので,招聘を受けて本当に嬉しかった」
 文字通り率直な言葉で意表を突かれたというのが率直な感想。

 3月8日 臨時学科会議にて前期日程入試の合否判定(を承認)。翌日の教育委員会事前ミーティング。午後,臨時教授会にて前期日程入試の合否判定及び卒業判定の承認。

本田の輝き

 夜,ヨーロッパ・チャンピオンズリーグ決勝ランド,CSKAモスクワxセビージャを録画で観戦。
 両方とも守備が緩いのか,撃ち合いのようなゲームだが,移籍間もない本田圭佑選手が完全にチームに溶け込み,トップ下という重要ポジションで機能していたのに衝撃を受けた。
 異国で活躍するには個を前面に押し出す姿勢」と「環境順応能力」だと,痛感。

 3月7日 起きるのが遅かったのでドトール・コーヒーにて朝トースト。午後ファミレス,夕方はジムで久しぶりに筋トレ20分にストレッチ教室。

2010年3月7日日曜日

頑固者同士

 帰宅後,サッカーJリーグ開幕戦,ガンバ大阪1x2名古屋グランパスエイト戦を録画で観た。
 西野監督の指揮するガンバ大阪はどんな相手でもボールをキープして攻め上がるポゼッション・サッカー一辺倒。攻めが中央に偏って守りを固める相手には攻め手を失うが,攻め手を変えない。ストイコビッチ監督の名古屋グランパスエイトはボールを奪うやワイドに両サイドに開いた選手に玉を預けて攻め上がる戦術が徹底している。
 両人とも頑固というか,単細胞というか,同好の好で共に応援している。
 グランパスエイトは長身の豪州代表選手ケネディーが1得点1アシストだったというと相変わらず「サイドからの放り込み」という印象を与える,大分から移籍した金崎選手による前線でのドリブル突破が戦術の幅を広げ常に試合をリードしていた。
 ストイコビッチの方が柔軟性を身につけるのが早かったようだ^^;。

 3月6日 久しぶりに外出してみたが,咳が出だすと止らないのは相変わらず。夜ファミレス。

望外の減量

 風邪を引いてからひたすら休養を取っている。
 起きているのは食事をとる時ぐらいで,風邪ウィルスと闘うため余分な体力を使いたくなかった。只管横臥の心境だ。
 にもかかわらず,咳は止まらない。体温は下がらない。
 朝,医院では35.9℃と平熱だったのに自宅ではほとんど37度超え状態だ。
 こうなると静養も限界だ。
 治りかけで無理を冒して風邪がぶり返しては元も子もないが,寝てばかりいては体が凝るような鈍るような気がする。
 2日も体を洗っていなかったので,お風呂に入るためにジムへ。
 帰りには久しぶりにファミレス。
 動いてみれば、気怠さはどこかに吹っ飛んで、咳き込むのも一時で,普段と何ら変わらない。
 唯一の不安は 丸3日運動していないのに,体重は2kg近く落ちていたこと。
 毎日ジムで体重を量っているが、2,3日で2kg近く変化することなんてない。
 風邪によるカロリー消耗に思わずゾッとした(3月5日)。

2010年3月4日木曜日

望外の休暇

 用心して10時間以上睡眠を取ったのに咳が止まらなかったので,近くの医院で診断を受けた。
 「発熱のある方」は一般の待合室から隔離され,病室待機となる物々しさ。
 さぞ新型インフルエンザが蔓延しているのだろう,自分も罹患していたら1週間の休養で済むだろうか,と不安な気持ちで小一時間待っていると,「インフルエンザはほとんど出ていませんから風邪」との診断だった。
 すでに体温は35.9℃と平熱に戻っているが、昨日は無理をおして会議を5つもハシゴしたところ,咳が一層酷くなり,周囲を不安(不快?)にさせた経緯がある。
 また経験上「無理をしない程度にお仕事」など中途半端に過ごしてしまうと,回復が一層遅くなり,周囲の足を引っ張ることがわかっているので,遠慮なく惰眠を貪ることにした。

2010年3月3日水曜日

休養の先延べ

 咳は一昨晩から,悪寒,気だるさは昨晩から。
 家では早く就寝しよう,大学ではこの会議を終えたら帰宅しようと思いながらズルズル。
 休養することについて思いっきりが悪いため、かえって症状を悪くし,回復に時間が掛かっている。

 3月3日 教育委員会。修了判定。研究科教務部会。学科会議。新学科長選出。研究科専攻会。主任三選で留任。「主任もけっこう忙しいんだよ」。保健管理センター「病院に行って下さい」。経済経営系会議。学科運営委員,人事選考委員選出。8日のスタートアップ説明会の事前打合せ。研究科運営委員会。

2010年3月2日火曜日

定禅寺通り

 
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 冬景色した早朝の定禅寺通り。
 ご覧になった方は冬の間,このような風景がずっと続くと思われるかもしれないが,残念ながらそうではない。仙台市も山形市も今季は「雪が降らないシーズン」暖冬だ。どかっと降るが,その日あるいは翌日には融けて,根雪にはならない。

 3月2日 最近寝坊気味で9時からの会議に間に合うか知らんと思っていたが,足を引っ張ったのは昨晩降った雪の方。市内バスが遅れ,高速も1バス逃してしまった。
 午前中,教務関係の作業。昼休み,行きつけの美容院にてカット。そこで「どかっと降るが...」という会話になった。

スロースターター

 もともと腰が重い。
 机についてもすぐには仕事に取り掛からない。
 まずコーヒ-を淹れる。
 期限が来ている事務書類があれば,記載して事務方に提出する。
 メールをチェックする。必要なら返事を認める。
 ブラウザで適当にネットサーフィンする。気になることがあれば,関連サイトをチェックする。
 コーヒーがなくなっていれば,また淹れる。
 3杯目であれば,緑茶か紅茶にする。
 
 もうすることがなくなって,ようやく原稿をチェックする。
 これでは仕事が捗るはずがない。

 しかも現在,構成を「変更中で原稿を読む前からボトルネックが目に浮かぶため,なおさら読むのを延ばしている感がある。

 3月1日 ようやく原稿に手を入れたのは夕方。ジム帰りドトール・コーヒーで続き。
 先月中に提供されると予告のあった無線LANルーターのアダプタの,Windows7 64bit版ドライバが未だに開発されていないため,D店で15mのLANケーブルとケーブル中継器購入。Windows7導入後1週間にしてようやくネットに繋がった。ルーターと同じ部屋で使っているノートPCも優先で繋いでおり,電波が強力,速いと鳴り物の無線LAN11n規格は何だったのかと^^:。