早朝の仙台発山形行高速バスが山形県庁前に付いたところで,里帰りらしい若い女性が運転手となにやら遣り取り。「お客さん,1万円札は両替できませんよ。細かいの持ってないんですか」「持っていません」「お客さんのなかで1万円札両替できる人いませんか」「。。。。。」「キップ買えないんですか」「車内では1万円札両替できません。お客さんのなかで1万円札両替できる人いませんか」「できますよ-」「これって私が悪いんですか。私が誤らなきゃならないんですか。(以下,切れてしまった末の暴言は割愛^^;)」
最初は途中降車駅で揉めても出発が遅れるだけで迷惑だという思いが強かったが,改めて考えるまでもなく,都市間高速バスで「1万円札は両替しない」というルールを乗客に押しつける方が不合理だ。
高速バスの料金は往復にすればそれなりの額だし,予約なしの乗車を認めているから「1万円札が両替されない」ことを知らずに乗車する客もいるはずである。この早朝便こそほとんどの乗客は毎日利用する通勤通学客であろうが,そうでない者がいても不思議ではないし,昼間の便であれば,事情を知らない遠方からの客の比率はもっと大きいだろう。
山形大学人文学部では山形県村山総合支庁と「山形仙台圏交流研究会」を結成し,毎月会合を開いている。そこでは,少子化のなかで,移動人口を増やすために,仙台都市圏からの,あるいは仙台を経由した観光客の誘致が大きなテーマである。また人文学部では地域づくりに関する実践に重きを置いた学習会として教員と学生による「地域作り研究会」が結成され,その一環としてモンテディオ山形ホームゲームでのおもてなし事業を展開している。おもてなしは観光客誘致のキーワードになっているのである。
しかし,そこで繰り広げられるおもてなしの内容は所詮行政や学者,学生があれこれ推測したものにすぎない。現実に観光客を迎える業者の視点が抜けている。
そして,業者はと言えば,このバス会社と同様,業者の都合の方が優先されていないだろうか。
自動両替機が対応する千円札や硬貨と異なり,一万円札の両替に対応するための準備やワンマンカー内での両替は手間がかかったり,高額故のトラブルも予想される。しかし,業務上の都合を考慮する時,普段の通勤通学客や買い物客以外の,初めてその便を利用する者,正に業者が呼び込もうとしている観光客の都合が実は後回しにされていないか,いま一度検討してみる必要があろう。
3月22日 はやて100号にてぶらりっと上京。東京観光の打合せなのかハングル語や中国語,その他さまざまな言語が飛び交う駅スタバにてノート。横浜の叔父宅泊。
3月23日 叔父宅に居候。完全オフ。
3月24日 午前中,叔父宅を出て駅スタバ。はやて27号にて帰仙。久しぶりにジム。ファミレス。
3月25日 向井公敏同志社大教授より『貨幣と賃労働の再定義』(ミネルヴァ書房)の寄贈を受ける。昼からホテルキャッスルにて人文学部卒業祝賀会。
0 件のコメント:
コメントを投稿