2010年3月29日月曜日

普通のことができない


3月27日土曜日 東北楽天イーグルスの地元開幕試合とあって試合開始2時間も前からKスタ宮城球場に駆けつけた。高まる気持ちを抑えつけられなかったのと,応援旗やブラウン新監督手ぬぐいをゲットするためである。しかし,結果は。。。打率のみを参考にしたのかと疑いたくなるスターティングメンバーに打順。チャンスにも盗塁を仕掛けない。9回表リードの場面で守備固めしない。普通のことをしてくれないもどかしさはファンばかりか,選手も感じていることだろう。

なぜ普通のことができないか,といえば,新監督がそこに「必要性を感じていない」からであろう。走攻守の技能は選手本人の問題である。プロである以上,その点で人後に落ちると活躍の場が失われ,おまんまの食い上げになる。本人が努力する他ない。しかし,技倆はあっても,足が早くてもチームバッティングができても守備が堅くても,指揮官が試合中にその必要性を認めない以上如何ともしがたい。歯がゆき気持ちはいかほどであろうか。ただ売って投げるだけでは,戦力の薄いチームとしては展望が開けない。開幕4連敗の数次自体は大した重みを持たないが,4試合のなかに現れた新監督の戦術傾向には大いに疑問が持たされた。

地元開幕2戦目は日曜日というのに観戦に行かなかったのはそればかりが原因ではない。
4月から人文学部の研究生になる中国人留学生Sさんが来日するので,仙台空港まで迎えに行っていたからだ。14:25着の中華航空便は予定より20分も早く到着した者の,入国審査にと間取り,留学生との初対面にはさらに1時間ほど待たなければならなかった。

一般道を選択したところ,カーナビは愛島,村田町経由を支持したため,対向車との離合のため車を一旦停車せざるを得ないほどの山道を通って16:50山形大学に到着した。早速,ゼミ生のS君を呼び出して紹介。実質的なチューターになって貰うためだ。研究室でお茶を飲みながら長旅を労いつつ,今後の勉学計画についてとりとめもなくおしゃべりしたときのことだ。S君が「Sさんは英語は大丈夫ですか」と尋ねたところ,「普通にできます。父親が英語の教師でしたから」。予想もしない,また日本語としてあまり用いない「普通にできる」という表現に僕とS君は思わず目を合わせてしまった。
(写真は周晴楓さんを出迎えに行った仙台空港でのフィギュアイベント)

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