2016年9月30日金曜日

ダブルスクール

雨模様が半月続いている。
木曜日は前期から雨が多かったが,
その雨の木曜日,後期から宮城学院女子大学の講義が加わり,東北学院大学とのダブルスクールとなる。

2016年9月27日火曜日

いずこも同じ?

 25日日曜日の読売新聞。
 イタリアで「子だくさんの日」(9月22日)が制定されたことに対し,
同国内では,啓蒙活動への財政支出(5年間で約3400億円)に対し賛成の声と同時に,
「子供は欲しいが、子供を産み育てるほどの収入がない。こんなキャンペーンの前に政府は社会保障の改善や景気回復など、やるべきことがある」との批判や,出産に適した年齢という見方に「出産をしないのは女性の賞任なのか」との反発の声が上がっている,という。

 啓蒙活動と景気対策に順番があるわけではない。
 また,人口減少が経済成長に与える悪影響から,国内投資の伸びが抑えられていることは,わが国が正に体験していることである。
 景気回復により企業は2014年度に過去最高益を更新しながら,むしろ国内消費は逆に節約志向を強めてきた。

 もちろん,非正規雇用の増大が,女性のキャリアの分断や将来の教育費用負担への懸念を誘発し,出産にブレーキを掛けていることは見逃すべきではない。
 
 その意味では,啓蒙活動と同時に進めるべきは,短期的な景気対策というよりも,働く者のセーフティ・ネットの充実であろう。


2016年9月25日日曜日

フルーティ

9月24日 午前中,ノート取りの続き。

午後,佐々木伯朗東北大学教授(財政学)主催の「共同体と福祉国家」研究会に参加。

研究会も終わりに近づいて議論白熱。
共同体,市場の二原理vs.共同体,市場,国家(財政)の三原理。
国家を共同体に含めるか否か,は結局共同体理解に関わるし,結局,何を基準に分類しているかだろう。
 分類基準が組織原理か,財配分の原理か。
 組織原理なら,行け,場合によって会社,NPO等も含まれる。
 後者なら限られている。

 19時より,駅前「かこいや」にて懇親会。
 こちらは開始から時間をおかずに議論,というか談笑。
 農業のあり方,福祉国家。。(途中忘れた^^;)リバタリアン右派と左派。

 アルコールに強くないのでビールをちびちび2,3杯。最後に裏霞2杯。
 議論の方はエンジンが掛かるのに時間を要するが,久しぶりの浦霞「からくち」はフルーティだった。

2016年9月21日水曜日

雨ばかり

 雨ばかりもう何日続くのだろうか。
 梅雨でもないのに先週からずっと続いている気がする。
 台風接近と言っても,未だ西日本だ。

 自著刊行後は,考察対象を大きく踏み出そう」「他領域への適用可能性を示そう」とばかり考えていた。
 しかし,先月初め,研究合宿で自著の紹介をし,書評的コメントを受けてみると,
 他者とズレが大きい,
 理解も得られていない
そう再認識させられた,

 そこで,差し当たり労働と生産について,先行研究との違いとその意味をもっと掘り下げようと,ある論者の論文,著書を読み返してみた。
 90年代に発表された前者については既に何度も読み,ノートも作っている。
 しかし,数年前に発表された著書については繰り返し読んだといっても断片的だった。
 両者の違い,その違いが後者の構成にどのような影響を与えているか,
という観点に立って読み返すと,改めて気付かされることが多々ある。

 といっても,未だノートを取り,そのノートを編集している段階だ。
 当分,雨が続きそうだ。

 9月20日 臨時教育委員会。

2016年9月16日金曜日

後期開講までの見通し

この間,ある論者の労働の生産についてノートにまとめてみた。

 労働については何度も読み直していたが,労働と生産との関連について改めて読み直してみたのだ。

 通説的展開と異なることは一目瞭然。しかし,その意図と他の箇所への影響を明らかにする必要がある。

 実はその意図と成否については既に論文にしている。
 しかし,検討したのはあくまで生産的労働に関してしてだ。
 その他領域,例えばその前の流通論,その後の資本蓄積論への影響を検討する必要がある。
 本務校で後期が開始するまでに見通しを得たい。


9月15日 また木曜日とうほくがくいんだいがく土樋キャンパスに通うことになった。後期科目「政治経済学II」開講。

2016年9月13日火曜日

尽きない話

 9月12日 昼休み,夏季集中講義に来られた阿部敏哉東北工業大学教授とやぶ家で昼食。(講義のお世話をされている洪先生にお誘い頂いた)。

 赴任が同期だった阿部さんは,後に青森公立大学に移られ,ご一緒したのは2年間だけだが,話が尽きない。

 ともに最初の赴任地だったことで初めて体験したことも多いし,
 かつてののんびりした時代のさまざまな思い出話もあれば,
歳を取ったという回顧もあり,
大学環境が様変わりしたという感嘆もある。

 一世代分の過客,という感覚だろうか。



2016年9月11日日曜日

移り気

 9月8日-10日 学会報告の原稿を仕上げた後に,ぽっかり空いた週末のうちに頂いた2冊の本を集中的に読む。
 そう計画を立てたものの,難しすぎたり,一度聞いた話だなと思ったり(失礼!)で両方とも頓挫。
 報告に向けて,気になる論者の文章を読み直したり,報告スライドを原稿に合わせて書き換えてみたり。

 移り気になったところに午後になるとミーハー気質が顔を出して,定禅寺通りジャズフェスティバルを覗いてみた。
学 生時代に聞いていたのはソリッドなロックだったが,スライドを校正した国分町スタバやジムの帰りに寄ったところは,フージョンだったり,ジャズだったり。
 嗜好は違っても間近に観る生演奏の臨場感はなかなかのもの。

結局,スライド校正の方は余り進まなかった。
報告まで1ヶ月余りあるので仕方ない,としよう。


2016年9月8日木曜日

御礼その2

 8月7日 鈴鹿医療科学大学教授の青木孝平先生より御著書『「他者」の倫理学』(社会評論社)が届く。

 ここ数年自分の考えをまとめるために狭い範囲でしか勉強してこなかった。
 週末まで,短いが時間ができたので,青木先生に学びたい。

 ゼミのテキスト?
 かなり難しそうだ。

御礼

 8月6日 元埼玉大学教授で現在埼玉学園大学で教授を勤められている奥山忠信先生より御著書『貧困と格差---ピケティとマルクスの会話』(社会評論社)を送って頂いた。

ちょうど学会報告「生産的労働概念の活用」の原稿を仕上げ,時間ができたので勉強したい。

また,ゼミのテキストとしてゼミ生にも勧めたい。(奥山先生には昨秋,学部講演会でお話し頂いている)。

2016年9月7日水曜日

倦むこと

 4日日曜日,久しぶりに球場に駆けつけたのは,7日締切りの学会報告原稿に目処が付いたからだ,というのは前に述べた。

 しかし,もう1つ理由がある。
 一応文章として最後まで書き上げた原稿の推敲を繰り返していると,だんだん飽きてくる。気分転換が必要だったのだ。

 報告は,自著のまとめのようなものだから,一通り書き上げるのに時間は掛からない。
 特に報告時間が30分とあっては,議論の細部には入れない。
 また,6月中旬の地方部会,8月上旬の合宿と既に2回報告している。

 さらっと仕上げた文章は,読み返すと繋がらないところが出てくるし,構成も見直しの必要を感じたりする。
 しかし,推敲を毎日,場合によっては日に2,3回,朱を入れては書き直し,打ち出してまた朱を入れるを繰り返していると,そのうち気になる箇所が減ってゆく,そうすると見直し,推敲自体に飽きが来る。

 しかし,推敲は重ねるしかない。
 問題点は,研究発表への質問という形で他者から気付かされることもあるが,たとえその場合でも,疑問点を自分のなかで捉え返すという作業を通さないと次の文章,論文に繋がらない。

 と格好付けてしまったが,締切り当日には読み直しも大急ぎとなり,夕方には学会事務局に投稿することになった。

   9月6日 定例学部教育委員会。

2016年9月4日日曜日

戦力差歴然

  7日締切りの学会報告原稿に目処が付いたので,およそ2ヶ月ぶりにチャリで球場へ。 
 パリーグ4位とは言え,上位チームにはからきし弱い。1勝2敗のペースだ。
 にもかかわらず球場の入りは悪くない。さしずめ見舞客でごった返す病院,といったところか。

 福岡ソフトバンクホークス1x5東北楽天イーグルス
 初回裏の満塁ホームランで勝敗は決まったものの,試合としては起伏に乏しかった。
 また,金曜日からのこのカードは1勝2敗で勝率落としただけで終わった。
 ソフトバンクスの3,4番内川,松田と並んでいるだけで脅威だし,これに故障している柳田が加わったら,1勝もできなかったかも知れない。
記者席の奥から撮った先発辛川投手
さらに,ソフトバンクは投手を2,3回毎に代えながら,どの投手も安定感がある。
 打線も投手陣も,層の厚さの違いに圧倒され,1勝2敗でも納得しかねない怖さがある。

今期の反省山盛り

 先々週金曜日,学生による授業評価の結果,各スコア一覧表と自由記述のあるアンケート原票が戻ってきた。

  授業評価の値は,自慢ではないが,高くない。
といって,手を抜いているわけではなく,いろいろ改善しているのだが,学生からは工夫を逆に受け取られることもある。しかし,この点を述べると愚痴っぽくなるので,結果から気付いたことを1つ,2つ。

 1つは,スコアが相対的に高かった「市場と組織」の理解度と総合評価が大きく落ちていることだ。
この科目は,「経済原論」と異なり,賃金制度や内部労働市場の仕組みを具体的に解説している(かつてのように知的熟練をめぐる細かな学問上の議論には立ち入っていない)ので,スコアは高かった。少なくとも平均的だった。これが大きく下落している。

 いろいろ考えてみて,思い当たる節は2つ。
 自由記述にも記されていたが,毎回の確認問題の選択肢の既述に紛らわしいものがあり,正答肢が見つけにくかったようだ。確認問題の点数は1回3点だが,そのまま合計点に算入されるので学生には不安・不満が生じたのだろう。ほとんどの問題は毎年使っているが,新たに作った場合には周到にチェックしないと,紛らわしさが残ることがある。

 もう1つは能力主義賃金の年功制をめぐる議論を久しぶりに紹介したが,講義資料も説明もこなれておらず,わかりにくかったのではないか,ということだ。
 元々賃金制度に則して,能力主義賃金には年功的側面があることを仕組みのうえでは説明してきたが,それに関する学問上の議論を紹介するのはまた別の話で,理屈っぽい話となる。
よく整理し,内容を絞る必要がある。


 気付いたことの2番目は,以前記したかも知れないが,今期は私学の講義が増え忙しくなった分,気持ちに余裕がなく,レスポンスカードの数が足りない,プロジェクターが映らなくなっても気付かずに講義を続けたりいなど細かなミスを繰り返してしまった。
 これらは技術的な問題で,講義内容そのものの問題ではないが,学生には準備不足というイメージを与えたかも知れない。

 忙しくなった分,講義の準備や後処理の中味を絞れば良いのだが,絞りきれず余裕がないままに進め,学生には迷惑を掛けた。

 以上の反省に立って来期のこと(講義はほとんど前期に固めている)を検討する必要がある。
詳しく述べようとして2週間も経ったので,ポイント2つ。

  1つは,進度の設定。
  毎回確認問題を出題し,平素の成績として配点している。
択一式問題2問が一般的だが,正誤を問う問題である以上,その範囲まで授業を進めないと出題できない,授業の進度を拘束されている形だ。
  」毎回のまとめのような記述式に代えるのも方法だし,確認問題の出題を1回毎ではなく,事前に全範囲分の問題を別紙にまとめ,毎回の授業ではその中から適宜利用するのも一法だ。

  もう1つは,作業の合理化。
  「地域社会論」では,レポートを課して,採点し,その成績を単位に反映させている。
  レポート=提出すれば単位ではまずい,と考えているからだ。
  実際には枚数が多いので,段落分けや各段落の分量など形式的な面の採点に留まっている。
  しかし,それでもかなりの時間を食うし,他科目とレポートの取扱いがあまりにも異なるということも考慮する必要がある。

 また,同科目では,毎回のレスポンスカードで要約,感想,質問・要望等を提出させているが,その提出記録のチェックと内容のチェックに時間が掛かっている。
 講師に返却する学生の質問・感想部分を読むことに専念し,提出チェックは,記録をWEB上で公開していることもあり,TAによるチェックだけで済ませても良いかも知れない。
 さらに,最も時間の掛かる,レポートの採点は他科目とのバランスから,もっと限定することも考えられる。 

今期の反省山盛り

 先々週金曜日,学生による授業評価の結果,各スコア一覧表と自由記述のあるアンケート原票が戻ってきた。

  授業評価の値は,自慢ではないが,高くない。
といって,手を抜いているわけではなく,いろいろ改善しているのだが,学生からは工夫を逆に受け取られることもある。しかし,この点を述べると愚痴っぽくなるので,結果から気付いたことを1つ,2つ。

 1つは,スコアが相対的に高かった「市場と組織」の理解度と総合評価が大きく落ちていることだ。
この科目は,「経済原論」と異なり,賃金制度や内部労働市場の仕組みを具体的に解説している(かつてのように知的熟練をめぐる細かな学問上の議論には立ち入っていない)ので,スコアは高かった。少なくとも平均的だった。これが大きく下落している。

 いろいろ考えてみて,思い当たる節は2つ。
 自由記述にも記されていたが,毎回の確認問題の選択肢の既述に紛らわしいものがあり,正答肢が見つけにくかったようだ。確認問題の点数は1回3点だが,そのまま合計点に算入されるので学生には不安・不満が生じたのだろう。ほとんどの問題は毎年使っているが,新たに作った場合には周到にチェックしないと,紛らわしさが残ることがある。

 もう1つは能力主義賃金の年功制をめぐる議論を久しぶりに紹介したが,講義資料も説明もこなれておらず,わかりにくかったのではないか,ということだ。
 元々賃金制度に則して,能力主義賃金には年功的側面があることを仕組みのうえでは説明してきたが,それに関する学問上の議論を紹介するのはまた別の話で,理屈っぽい話となる。
よく整理し,内容を絞る必要がある。


 気付いたことの2番目は,以前記したかも知れないが,今期は私学の講義が増え忙しくなった分,気持ちに余裕がなく,レスポンスカードの数が足りない,プロジェクターが映らなくなっても気付かずに講義を続けたりいなど細かなミスを繰り返してしまった。
 これらは技術的な問題で,講義内容そのものの問題ではないが,学生には準備不足というイメージを与えたかも知れない。

 忙しくなった分,講義の準備や後処理の中味を絞れば良いのだが,絞りきれず余裕がないままに進め,学生には迷惑を掛けた。

 以上の反省に立って来期のこと(講義はほとんど前期に固めている)を検討する必要がある。
詳しく述べようとして2週間も経ったので,ポイント2つ。

 1つは,進度の設定。
 毎回確認問題を出題し,平素の成績として配点している。
択一式問題2問が一般的だが,正誤を問う問題である以上,その範囲まで授業を進めないと出題できない,平素の成績を配点できない。授業の進度を拘束されている形だ。
 毎回のまとめのような記述式に代えるのも方法だし,確認問題の出題を1回毎ではなく,事前に全範囲分の問題を別紙にまとめ,毎回の授業ではその中から適宜利用するのも一法だ。

  もう1つは,作業の合理化。
  「地域社会論」では,レポートを課して,採点し,その成績を単位に反映させている。
 レポート=提出すれば単位ではまずい,と考えているからだ。
 実際には枚数が多いので,段落分けや各段落の分量など形式的な面の採点に留まっている。
  しかし,それでもかなりの時間を食うし,他科目とレポートの取扱いがあまりにも異なるということも考慮する必要がある。

 同科目では,毎回のレスポンスカードで要約,感想,質問・要望等を提出させているが,提出記録のチェックをTAと教員の二回行っている。同カードでは,講師に返却する学生の質問・感想部分を読むことに専念し,提出チェックは,記録をWEB上で公開していることもあり,TAチェックのみで良いかも知れない。
 また,最も時間の掛かる,レポートの採点は他科目とのバランスから,もっと限定することも考えられる。