2014年9月25日木曜日

父と母

9月25日付けの読売新聞宮城県版に寄れば,仙台市が昨2013年12月に実施した「ひとり親家庭生活実態調査」によると,
母子家庭の55.0%が年収200万円未満であった。


。困っていることの第一は,母子家庭,父子家庭ともに「生活費・子どもの学習費」。
市は青葉区など一部地域に限定している学習サポート事業の全域拡大を検討中。

2014年9月20日土曜日

細部に宿る

9月17日 昼前に会議。そのまま近くの「なんこう」(県立山形南高)の大学出張講義に参加。山大と東北大のさまざまな学部より,両校4,5名参加。うち2名は「ここの卒業生です」。

自分は3月仙台東高での講義を編集し「年金のはなし---社会の変化と対応」。
伝えたいのは副題の方だが,
レスポンスカードを回収してみると,質問は,基盤教育での講義と同様,仕組みなどに関するものがほとんど。


翌18日はほぼ同様のはなしを県立新庄南高のジョイントセミナーで話した。
同セミナーは「コンソーシアム山形」がいわば請け負った企画で,参加校も関連大学らしい。


普段の授業でも毎回配布回収しているレスポンスカードでは,理解度と分量の適切さをそれぞれ5段階評価して貰っている。
今回は理解度が芳しくなかった。
細かな仕組みの解説に偏っていたかな,
また情報を詰め込みすぎたかな。

年金のはなし,第3号被保険者の問題,未納の問題,いずれも理念の問題として語れば簡単に済む。
「専業主婦優遇は女性の社会が一般化した今日では働く女性との不公平を産み出す」
「低賃金で身分の不安定な非正規雇用では未納に陥りやすい」

それでは「抽象的」で,理念上での問題,つまり「リアリティのない」はなしに聞こえるだろう。
具体的事例に則して語ろうとすれば,
女性間の不公平や未納を産み出す制度上のポイントに言及せざるを得ない。

・同じ専業主婦(主夫も可)でも自営業者の主婦は保険料を課されている。
・第3号被保険者が受け取る年金は,基礎年金だから半分は税金で賄っているが,残り半分は保険料で賄っている。しかし,夫が妻の分(あるいはその逆)を加え2人分の保険料を負担してるわけではない。独身女性,独身男性,また兼業主婦もいる第2号被保険者全員で負担している。
・社会保険上の専業主婦とは年収130万円未満の被扶養者であり,そのため130万円を超えないように就労を控える就業調整が起きている。

・非正規雇用だからと言って厚生年金に加入できないわけではない。週の所定労働時間が正社員の4分3,概ね30時間以上であれば厚生年金に加入することになる。厚生年金に加入できない30時間未満の非正規雇用は,皆保険なのでどこにも入らないわけにはゆかず,国民年金に加入する。
・一般に正社員は低賃金でも,借金を抱えていても保険料未納は起こさない。保険料が源泉徴収されているから。未納は,保険料を自ら払い込む国民年金でのみ発生してる。

問題は細部に宿る?

もちろん,開き直っているわけではない。
一層の工夫が必要だろう。

2014年9月13日土曜日

ダストダウン

昨9月12日,厚生労働省が発表した『労働経済白書』グラフだけ見ていたら面白い事実続々発見。




第3-(1)-5図 終身雇用,年功序列型賃金の支持率は,08年リーマンショック前,07年の統計では既に上昇気運にあり,現在さらに上昇している。



第2-(2)-4図 企業の人材確保方針。従来も今も新卒を採用して育成が6割超でトップ,高度知識・ノウハウ所持者の中途採用は6割弱で2位。



第3-(3)-4図 正社員になりかったがやむを得ず非正規雇用に付いている不本意非正規雇用は,非正規雇用の中でも契約社員,派遣労働者で伸びているし高率。これは両者がフルタイム型就労だから予想される通りの結果だろう。



第3-(1)-1図 男性では,30歳台から50歳台半ばまでの年齢層では,約半数が初職から離職することなく務め続けている者で占められている。但し,男性のみ。

9月9日(火) 研究室でエアコンを付けると咳,止めると蒸し暑く感じる,の繰り返し。10日(水)は遂にクシャミ,咳まででて午後早退。掛り付けの医院は水曜日午後休診のため,翌11日(木)早朝駆け込むと,「あーん」「のど赤いですね」「元々アレルギー体質でしたね。秋用布団出した時にホコリを吸い込んだんでしょう。よく掃除機掛けて下さい」。ダストに負けて丸一日静養。

2014年9月8日月曜日

名月


9月8日(月) 帰途,サークル棟の脇に名月。山形にも秋が訪れた。

カフェ籠もり

9月6日(土)は駅スタバで「本日のコーヒー」アイスばかり4杯,7日(日)は近所のドトールでアイスコーヒー3杯。
ジムに寄った以外はカフェ籠もり。成果はすずめ踊りのショットくらいかな?

2014年9月4日木曜日

世話焼きは変わらず

9月2日(火) 研究会で学生時代を過ごした箱崎キャンパスを訪問。


左手は学部,研究所が糸島に移転してもぬけの殻,理系キャンパス。
閉鎖されたままの建物が続いていた(理学部,農学部は残っているという)

陽射しがきつく「福岡はまだ夏」
(実際は雨が降る日が続き束の間の晴天だったらしい)

2年前にも訪問していたが,
法文系研究棟が学生時代のまま,というのも感慨深いものがある。

研究会終了後,I先生と正門前のちゃんこ屋によった後,駅脇のビジネスホテルへ。


こんなお節介な掲示は福岡市営地下鉄の階段に限らないだろうが,
昔住んでいた身としてはこう叫ばざるを得ない。

変わらず世話好きな博多もん。好いとうばい^^

2014年9月3日水曜日

残像コマ送り


8月30日(土) 夕方,山田太一のエッセイ『月日の残像』(新潮社,2013年)を買い,夜寝る前に3分の1,残りを翌日夜読んだ。

前日,同書が小林秀雄賞を授賞したとのネットニュースに触れ,早速,淳久堂のHPで店舗取り置きを指定しておいたのだ。


月日の残像,高校時代,疎開時代,松竹の助手,助監督時代の思い出が,それ自体が原典の引用だったりする,学生時代からの読書ノートを引用しつつ,語られる。

シナリオ同様に,基本的に抑制の効いた文体で。

多くのことは既に戦陣によって書物で語られる,という控えめなスタンスで。

それでいて読ませるのは,
高校時代,するめを囓り囓り父親の晩酌の相手をした場面,
同じく高校時代,継母から父への不満を聞かされた場面,
後に東横線車中で父と離縁した継母を間近に見かけたものの遂に視線を合わせて貰えなかった場面等々
残像を一コマ一コマ映し出すシナリオ的手法なのだろうか