2020年3月13日金曜日

自粛期間に

 新感染病対策として政府の専門会会議は「風通しの悪い空間で人と人が至近距離で会話する場所やイベントにできるだけ行かないこと」と訴え、例としてブッフェ形式のレストランやスポーツジムを挙げている。

 しかし,運動不足解消のため長年通っているスポーツジムのマシーンスペースは,腕を伸ばせば他人と接触するわけでもなく,機器に触るのはステップマシーンのハンドルくらいなので,営業再開した11日から早速利用を再開した。
 また,近所のカフェは,オープンスペース(隣の店舗と通路で区切られているだけ)のため,土日や早く帰宅した日は利用を続けている。自宅では集中できないため。
 どちらも利用前後に消毒液を手に掛けたりして。

 また,この間は論文を読んで勉強。ワーキングプアや欧州のアクティベーションあるいは積極的労働市場政策。
 ワーキングプア論 2000-01年のリストラ状況を背景にしている。その後も非正規雇用比率が上昇を続けたのは確かだが,。。。
 アクティベーション,積極的労働市場政策 社会的支出(社会保障費予算)の圧縮が背景にある。

2020年3月8日日曜日

内職として

 日中ちょくちょくというと大げさか、集中ちょくちょくと学務が入るので,本来のテーマ掘り下げは横に置いて,3月末研究合宿の準備,合宿が中止になってからは,オルターナティブ論およびワーキングプア論。

 オルターナティブ論は春合宿で取り上げられる予定だったこと,その前に今年度講義のゼミテキストで扱っていたから。
 広井良典氏の『人口減少時代のデザイン』(東洋経済新報者,2019)。
 たまたま大学生協書籍部の店頭で見つけた。
 氏の立論は依然ざぁっと目を通したことがある程度。
 こんにち,われわれの研究会でも上の如くオルターナティブ論がテーマの1つになる現時点で振り返れば,持続可能性,地域循環型社会(含む再生可能エネルギー)、地域共同体と雨期になる論点ばかり。

 ワーキングプア論は,来年度ゼミに移ってくる学生が今年度属したゼミで昨秋発表した論文のテーマであったから。
 後藤道夫氏ワーキングプア急増の背景と日本社会の課題(『社会政策』1-4,2010)、同「日本型社会保障の構造---その形成と転換」(渡辺治編『日本の時代史27 高度成長と企業社会』吉川弘文館, 2004) ,同「ワーキングプア再論」(『唯物論研究年誌』24, 2019)
 説明すると長くなるので,結論のみ挙げると,
 戦後日本の社会保障の特徴を,欧州の福祉国家体制とは異なる開発主義体制、日本型雇用に求めている。
 貧困の基準を,生活保護あるいは相対的な貧困点よりも1.4-1.5倍高い「ふつうの生活」が可能な点に求め,その比率が高まっていることを指摘している。
 原因を90年代以降の新自由主義施策,2000年代初頭の小泉改革,2004年のリストラに求めている。
 ふつうの生活を支えていた年功賃金がカバーできる範囲が縮小し(男性ホワイトカラーのみに限定され,ブルーカラー系職群の「非年功賃金下層・中層化」がすすんだ)、現代のワーキングプアの中心をブルーカラー系職群に求めている。

 いずれも個人的に共鳴したという意味ではなく,むしろ懸隔を感じさせながら,そのことで大いに勉強になった。

2020年3月1日日曜日

8月合宿に持ち越し

 この間,学務に追われる合間に,準備を進めてきた春合宿が中止となった。
 三月になると他にさまざまな用が生じると,早めに準備していたのだが。

 「グローバル資本主義の変容と労働」というテーマを与えられ発表しようとしたことは

  • グローバル資本主義の下で非典型的雇用の増大,格差の拡大が進んだ。
  • しかし,日本的雇用システムは維持されている。
  • 。。。
  • 。。。
  • もちろん,変化もある。労働者の階層分化。。。。
  • 格差・貧困との関係も非正規則貧困ではなく,非正規層の中でも年齢,性で貧困状況に違いがある(課題も異なる)。
 今回,「グローバル資本主義の変容と諸論点」という統一テーマで論点頭出しを試みた様々な報告は8月の合宿に持ち越しとなった。