2020年3月8日日曜日

内職として

 日中ちょくちょくというと大げさか、集中ちょくちょくと学務が入るので,本来のテーマ掘り下げは横に置いて,3月末研究合宿の準備,合宿が中止になってからは,オルターナティブ論およびワーキングプア論。

 オルターナティブ論は春合宿で取り上げられる予定だったこと,その前に今年度講義のゼミテキストで扱っていたから。
 広井良典氏の『人口減少時代のデザイン』(東洋経済新報者,2019)。
 たまたま大学生協書籍部の店頭で見つけた。
 氏の立論は依然ざぁっと目を通したことがある程度。
 こんにち,われわれの研究会でも上の如くオルターナティブ論がテーマの1つになる現時点で振り返れば,持続可能性,地域循環型社会(含む再生可能エネルギー)、地域共同体と雨期になる論点ばかり。

 ワーキングプア論は,来年度ゼミに移ってくる学生が今年度属したゼミで昨秋発表した論文のテーマであったから。
 後藤道夫氏ワーキングプア急増の背景と日本社会の課題(『社会政策』1-4,2010)、同「日本型社会保障の構造---その形成と転換」(渡辺治編『日本の時代史27 高度成長と企業社会』吉川弘文館, 2004) ,同「ワーキングプア再論」(『唯物論研究年誌』24, 2019)
 説明すると長くなるので,結論のみ挙げると,
 戦後日本の社会保障の特徴を,欧州の福祉国家体制とは異なる開発主義体制、日本型雇用に求めている。
 貧困の基準を,生活保護あるいは相対的な貧困点よりも1.4-1.5倍高い「ふつうの生活」が可能な点に求め,その比率が高まっていることを指摘している。
 原因を90年代以降の新自由主義施策,2000年代初頭の小泉改革,2004年のリストラに求めている。
 ふつうの生活を支えていた年功賃金がカバーできる範囲が縮小し(男性ホワイトカラーのみに限定され,ブルーカラー系職群の「非年功賃金下層・中層化」がすすんだ)、現代のワーキングプアの中心をブルーカラー系職群に求めている。

 いずれも個人的に共鳴したという意味ではなく,むしろ懸隔を感じさせながら,そのことで大いに勉強になった。

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