仙台文学館にて大内秀明先生、半田正樹さん(東北学院大)、田中史郎さん(宮城学院女子大)らが関わった仙台・羅須地人協会10.14設立記念会。
チャリンコで20分。涼しくなったなかで朝がなかなか退かなかった。
大内先生の講演に続いて,賢治の作品朗読,パネルディスカッションが開かれた。
先生の報告はウィリアム・モリスと宮沢賢治の繋がりを主張されていたように思う。
パネルディスカッションで関心を惹いたのはある教員の指摘(発言内容がうろ覚えなので名前は秘す)。
賢治の作品を引用比較して
花巻農学校出教鞭を執っていた時は,主人公(賢治)が少年あるいは農民と向かい合う形であったが,
羅須地人協会設立後には,多様な人の考えを繁栄する産業組織のようなものに理想形が変化した,と。
ただパネルディスカッション全体は,実際に花巻で賢治が設立した羅須地人協会がテーマということもあったが,パネラーそれぞれの発言が長く,まとまったものではなかった。
また参加者の多くは大内先生が携わっていらっしゃるシニアネットのメンバーのようで,
朗読は彼らによるものだし,集会の準備も彼らの努力による部分が大きかったと聞く。
そのような人的重なりと,時間の制約もあり,当日はこの協会独自の方向性を打ち出すにはわけではなかったように思う。
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