学会は旧知の同業者と再会し,久闊を叙しては,情報を交換し合う場でもある。
先週末開かれた経済理論学会第60回大会でもさまざまな方と出会い,久闊を叙することになった。
春夏年2回八王子合宿で一緒になる方々とはこの間あったばかりなので会釈程度で済ますが,
こちらから送った論文抜刷にコメントして下さった方とはお礼を述べたうえで,改めて感想をお伺いりする
そうでなくても年1回全国学会でしか会わない方とは立ち話で近況を報告し合う。
2,3年ぶりという方もいらして,話してみると健康が優れないようであったり,既に定年を迎え年金生活を送られていたりする。
2日目に声を掛けられたのはそれこそ十数年振りだったので,名前を思い出せなかった。
何となく話を合わせていると^^,金融論の…君だった(後でK君と名前が浮かんだ)。
大学院を終え,助手を務めていたかその後に院に入学した後輩,つまり3,4年しか重なっていなかったため,
相手もこちらの勤務先をうろ覚えのようで,こちらも相手の勤務校を忘れていた。
その他,バツの悪い再会もある。
2日目午後の,共通論題は最後まで付き合ってしまうと,最終便に間に合わない。
そこで頃合いを見計らって退席するのが常だが,
報告,討論の途中で退席するのは憚られるので,お三方の報告が終わり,コメントや質疑に入る前に退席した。
いわば早退だ。
こういうときに他の参加者と遭遇するのもバツが悪い。
ところが,市内電車の乗り場では,元,前,現幹事に遭遇した。
事情は誰も同じらしい^^。
早めに空港に着いたので,幹事のお一方,大学院の後輩2名と空港ビルの喫茶店で学会報告の感想を述べ合ったり,情報交換したりで小一時間も過ごすことになった。
搭乗口の前でも2名の元,現幹事と出合い,同じ伊丹便に乗ることになった。
伊丹からの便でも非常勤講師先の私学教員と再会した。正に奇遇だ。
その後,後方に座って広報誌を読んだり,機内放送の音楽に耳を傾けたりしていたが,
ふと前を見上げると,こちらを見つめている男性がいた。
どこでの知り合いかな,すぐには思い出せない。
カジュアルな出で立ちなので学会帰りではなさそうだ。
同業者じゃないとすると,どこで出合ったのだろう。
訝しく思った瞬間,その男性は通路両側の肘掛けに手を掛けつつ後方にゆっくりと身体を傾けていった。
慌てて手を差し伸べ,身体を支えることになった。
異常に気付いたCAがやって来て,ゆっくり床に身体を寝かせた後,
どこからかスーツケースを持ち込んで,長い辺を底に立てかけてその上に男の足を載せた。
さらにベルトも緩めてやった。
どうやら貧血を起こしたようだが,CAのテキパキした対応からはそう珍しくもない事態だと察することができた。
学会旅行,さまざまな方と再会したが,最後はアクシデントで終わった。
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