2010年1月29日金曜日

花の金曜日に虚脱状態

 1月29日 昨日中に採点を終えた宮城学院女子大「経済社会特論」の成績を再チェックし,成績簿に転載。結局,不可が10名を超えたが,このうちのほとんどは小テストに2度とも参加していない。当然昨日の期末試験も受けていない。その他は,期末試験は受けたものの,小テストも1階は欠席していたり,4回も行なった新聞記事の読み取りの内1回しか参加していない。小テストや記事の読み取りにより基礎点60点を与えているので,期末試験でいくら頑張ったとしても挽回できないのは致し方あるまい。教養科目「市場経済」は格差問題。毎週金曜日はそうといえばそうだが,今回は期末試験前の最後の授業だから,終わった途端しばらく虚脱状態に陥った。講義室から直接山形大学生協に赴いてアイスクリームとコーラを買った,それくらい疲れて甘いものを求めたくらいしか思い出せない。「仕事が終わった」開放感なのか,「忙しかった」徒労感なのか。これからが花の金曜日なのに?「モヌケの殻」然ととしている様はとても他人様にはお見せできない。
 ようやく帰る間際になって,本日〆切のシラバス投稿。
 「市場と組織」は,内部労働市場の仕組みや人的資本理論や知的熟練という理屈付けの解説を薄くしたり,割愛して,非正規雇用の増大=内部労働市場の変容という視点から資本主義の現状に考察することにした。
 「経済原論」は昨年度までの19世紀末以降の資本主義の発展を解説するスタイルに戻した。資本主義原理の仕組みばかりを説いても,学生には何のための議論か理解しにくいだろうと思ってのことだ。学説上の対立にはなるべく踏み込まず,仕組みを簡潔に説いているので,講義内容自体は理解してもらえていると判断するが,「関心を持って」はもらえていないようだから。現代と結ぶ部分を解説する代わりに,いわゆる競争論,市場機構論を思い切って割愛した。

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