2010年1月7日木曜日

トレード・オフ

 昨年暮れ以来,外出時には携帯するノートPCをレッツノートRシリーズ(10.4インチ,光ドライブなし)から5インチ画面のNetwalkerに替えた。
 Rシリーズの重量は1kg弱だが,デイパックには他にもいろいろ詰めているので「肩にズッシリ」と感じるようになったからだ。Netwalkerならば,半分以下の400g弱だ。
 バッテリーのもちもよい。レッツシリーズはバッテリーの持ちが売りのノートPCだ。カタログスペックで9時間。しかし,使ってみると1時間半から2時間弱。昨年初めバッテリーを交換してもこれだから,ファミレスで粘るには短い。対して,Netwalkerはスペック上10時間。ネットでは数時間と噂されていた。実際に使ってみると3時間から4時間といったところか。

 ここまでは予想通りだった。OSがWindowsでないことは承知の上だが,Linuxにはフリーウェアが多いし,NetwalkerにはブラウザFirefoxとメーラーThunderbird,そしてMS-Office互換のOpenOfficeが初めからインストールされている。無線LANアダプターは装備しているし,通信カードにも対応しているから,いつでもどこからでもネットで情報検索しメールを送受信するができる。ユーザーはOSの違いを意識しないで済む,はずである。

 ところが,やはり省電力使用のモバイル用CPU,i.MX515は非力で,特にパワーポイント互換のOpenOffice Presentationを編集しているときには,キー入力を受け付けないフリーズ状態が長く続き,場合によっては強制終了するしかない有様だ。これではパソコンの意味がない。
 今日ではネット上のサイトの閲覧もメールの送受信も携帯電話で可能であり,外出時にパソコンを携帯する意味は,通常の文書が編集できること,キーボードで入力(ブラインドタッチ)できることに限られる,といっても過言ではない。
 言い換えると,モバイルPCは文書の作成・編集が出来ないと携帯電話と差別化できない。
 おまけにOpenOfficeはMS-Officeとの互換性が完全ではない,かなり劣る。ページ進行がずれたりするので,他社とのファイルの遣り取りには使いにくい。
 かといって,レッツノートでは「重い」「バッテリーの保ちが足りない」。




























機種 OS CPU 重量 バッテリーの保ち オフィスソフト
レッツノートR4 Windows XP Pentium M 7531.2GHz

△最近,入力が重くなった
▼999g 2時間弱

MS-OfficeもOpenOfficeも
Netwalker Ubuntu 9.04 i.MX515

▼プレゼンテーション作成には重い,フリーズ
◎409g 4時間弱

OpenOfficeのみ

▼MS-Officeとの互換性は思ったほどでもない





 レッツノートの限界を打開したNetwalkerによって,Linuxという新しい旅に出たつもりが,つもりが,別の面でトラブルに逢着し,「行こうか戻ろうか」闇に突入した状態だ。

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