2010年1月26日火曜日

消える書店

 アサヒコムによると,この10年で書店の数が30%近く減少したらしい(「消える書店、10年間で29%減 和歌山県ではほぼ半減」)。記事では和歌山県の書店商業組合の話として「スーパーとの複合型店や郊外型の大型店など」の増加による「中小書店の廃業」を理由としてあげている。しかし,そればかりではないだろう。
 書籍に「再販制度」が書店の品揃え能力を奪い,取次店の支店化していることは箕輪成男『情報としての出版』(弓立社,1983年)等が夙に指摘してきた通りである。売れ筋の本しか置いていない。その点ではどの店も代わり映えがしない。ならば,郊外の店で買い物ついでに買っても,近くのコンビニで買っても同じである。買いたい本は本屋になく,より遠くの大書店に出向くか,ネット経由で取り寄せるしかない。むしろアマゾンで検索すれば必ずヒットし,総計1,500円を超せば,送料無料で2日以内に届く。
 「本が売れなくなった」という事情もある。全体の売れ行きが落ちて,某有名評論家Tが秘書を解雇した,と聴いたのは10年以上も前のことだろうか。「本を読まなくなった」のか,「情報の氾濫」で本からばかり情報を集める時代ではなくなったのか。本の相対的地位が低下したのだから,売れ筋の本/雑誌ばかり置かれても用を足さない。書店が情報の「窓口」に止まりたければ,扱うメディアの種類も増やさなければならないだろうし,氾濫する情報を整理するナビゲートの役割も必要なのだろう。

 1月26日 前日到着した中古のレッツノートR8の環境設定に朝4時過ぎまでかかり,3-4校時登校後,明日正午〆切の紀要論文第3校を読み直し,2,3箇所手入れして提出。その後,来年度シラバスを1,2科目入力。

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