2011年3月14日月曜日

サステイナブルなチープさ

手動発電式ラジオは重宝した。
停電が2,3日も続くと携帯電話やライトの電源である乾電池を次々と消尽して残り少なくなっていた。
母が持ってきた手動発電式のラジオはライトもついていたので使い出があった。

しかし,バッテリーの容量こそラジオこそ数分保つものの,
ライトを付けると1分も保たなかった。とも
そのたびにハンドルを回して発電する必要がある。
それでも月の灯りだけでは心許ないので,必死にハンドルを回して明かりをともしながらラジオに耳を傾けていた。
それだけに日曜日の午後にはハンドルを回しても電力が蓄積されなくなり,
更に力を込めてハンドルを回してハンドルの柄が取れたときには途方に暮れた。

結局,ハンドルの根の部分,わずかな突起を指先で廻しながら電力を供給しニュースに耳を傾けることにした。

「あっ,点いた」。20m先のマンションに明かりが点っ他のを見つけて母が思わずつぶやいたが
自宅に電気が普及し,ポンプが作動して水が出るようになったのは更に2時間くらい後の夜8時頃になった。
数分毎に何度も何度もハンドルを回したような気がするが,土曜日午後帰宅してからわずか1日余りだった。
名の知れたメーカー品ではなく,ライト付きとはいえ無意味に大きくデザインも洗練していない。



使い始めて1日ちょっとでハンドルが折れるのも頂けない。
母がどこから貰った品物らしい。
自分で買うのだったら,お金出してもこんなチープなものは買わなかっただろう。
コンパクトだと単なるライト付きラジオより更に大きくなり不格好でもあるので食指が動かなかっただろう,。
しかし,母子二人,薄暗い部屋で生きながらえるのに必要な最低限の灯りと情報を得るにはピッタリの一品だった,.

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