2011年3月22日火曜日

異口同音も厭わない

今朝から母に頻々と電話が掛かるようになってきた。
電気復旧直後は通じていたIP電話がしばらく通じず今朝になってまた通じるようになったかららしい。

電話で安否が聞かれる度に母は
・自宅の被害は大したことないんですよぉ。
・近くに生協は2,3時間も並ばなきゃならないのに生鮮品をほとんど置いていないんですよ
・皆さん「足りないモノを送ろうか」と仰ってくださるんですけど,宅配便が受け付けていないので(22日から営業所持込み/受取が可能となった)
・息子がスーパーに買い出しに行って2時間くらい並んで食料を買ってくれています。
・山形行きは,70数便が20から30便に減らされているんですよ。
・依然としてガスが止まっていてお風呂に入れないのが辛いですねぇ。ポットの残り湯でカラダ吹いています。
・日帰り温泉でも行こうかと話しているんですが,休日中は行列が長そうなので。。。

ひっきりなしに掛かってくる電話の,異口同音の問い合わせに母も同じようなフレーズで近況を紹介しているが,
ちっとも厭わしい,という風ではない。
「心配して声を掛けてくれる」と嬉しさを隠そうともしないから,端で見ていて恥ずかしくなる。
しかし,住み慣れた土地を離れ,友人知人がいない街に住んで1ヶ月余りでの被災,
と考えてみれば,至極もっともなことであろう。

 3月22日 TVやネットからジムの系列店が翌日から営業を再開するとか,近くの生協が店内での買い物を再開するとか(それまでは店頭の和語に阿あるものだけ販売),都市ガスの復旧が1ヶ月も掛からず24日から順次進められるなどの事情がわかってきて,「被災」「耐久生活」という色合いが徐々に薄れてきた。もちろん避難所にいらっしゃる方は今なお物資,燃料が全く足りない状態のようだが,自宅にいる(ガソリンもなく,いざるをえない)者にとっては徐々に「兵糧攻め」解除の気運を感じる。他方で,復興情報が気になる余り,仕事に熱中できないという弊害もあるが,これは地震以前からある個人的問題だった。

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