2010年4月3日土曜日

ファンサービス


サッカーJリーグのモンテディオ山形の応援に行こうか,楽天イ-グルスの応援にしようか迷った。対戦相手サンフレッチェ広島の攻撃スタイルは魅力的だし,FW佐藤寿人の飛び出しも生で観てみたい。他方で先発が岩隈久信なので楽天の勝利も堅い。結局,片道1時間半のNDスタジアムと自転車で30分のKスタ宮城球場,寸暇を惜しむ?身なので,所要時間を天秤に掛けて野球観戦にした。

結果はモンテディオが今季初勝利を収めたのに対して(モンテディオ山形1x0サンフレッチェ広島),楽天はソフトバンクに一時を除いてリードされっ放しで負けた(楽天イーグルス6x10ソフトバンク/ホークス)。

問題は勝敗より中味で,前半は賑やかな撃ち合いだったとも言えるが,岩隈投手の出来が悪い上に守備のミスも重なって,追いついてもすぐリードを許すというような展開で,最後は3ランHRで突き放された。また攻めも打線が繋がったからこそ6点も取れたとも言えようが,走塁ミスあり何より4番山崎武司,5番中村紀洋がブレーキとなって6点に留まった。

球場が盛り上がったのは,TV番組宣伝のためにアイドル亀梨和也が登場した始球式と,ブラウン監督が審判に抗議してホームベースに砂を掛けた時くらいだった。ブラウン監督は広島カープ監督時代には抗議のためのベース投げで有名だったので,場内も期待の笑いで埋まった。


味方不利の審判に監督が抗議することはどの球団でもあるが,ブラウン監督の抗議はユーモアに溢れているので,後味も悪くない。選手の闘争心を煽る目的もあるのだろうが,ブラウン監督のベース投げは有名なので,選手も観客も純粋にショーとして眺めている節がある。

未だ寒いこともあるが,土曜日の地元開催試合で1万5千人弱は少なすぎるだろう。
ファンサービスが重要なことは言を俟たない。野村前監督は試合後のノムコメでファンサービスを行なっていた。ブラウン監督の場合,それがベース投げなのかもしれない。
しかし,客は試合を応援しに来たのであって,ショーを観に来ているわけではない。
通算勝率3割では折角のショーを見に来る客も少なくなることを考慮すべきだろう。

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