2010年4月8日木曜日

つきあい

アルコールに弱い体質なので,学科のつきあいも全員の挨拶が終わったところで退席した。つき合いが悪いということは承知の上だが,酒席に2時間以上も付き合うと,アルコール帰りで頭がガンガンするかトイレに行きたくなるかのどちらかが経験上目に見えていたから。

家に帰っても状態は変わらないので,その日の未明に行なわれたサッカー・ヨーロッパ・チャンピオンズリーグ準々決勝,西バルセロナ4x1英アーセナル戦,夜行なわれたキリンチャレンジカップ,日本代表0x3セルビア戦を観た。結果はネットで流れていたので,早送りでゴールシーンだけ確認するに留めた。

欧州各国のクラブチームで活躍している選手は参加せず,監督もアシスタント・コーチが務めたセルビア代表に惨敗したのだが等,日本全国のサッカーファンは悲嘆に暮れているだろうが,2試合立て続けに観た者としてはアルゼンチン国民の悲嘆を想像せざるを得なかった。

アーセナルは2対2で終わった1試合目でも守備の不安定さが指摘されていた。ところが,2試合目ではそこからDFソングが欠け,同点弾を打ったMFセスクもその試合のうちに骨折していたことが判明し欠場した。闘う前から結果が見えていたせいか,アーセナルの守備は緩く,メッシに思うようにプレーされて4得点挙げられた。
それにしてもである。4つのシュートはDFが詰め寄る一瞬に足を振り抜いたシュート,シュートを跳ね返されたところをGKのまたを抜くシュート,DFの裏を取った後,一対一で対面したGKの頭を越すループシュート,あと一つは忘れた^^;がいずれもシュートパターンは異なっていた。それこそどんな形でもシュートを決められる。相手守備陣に一瞬の隙があれば,即1点。「マラドーナの再来」と言われるのも不思議ではない。

そして,現在のアルゼンチンチームはメッシだけではない。リーガ・エスパァニューラ(スペインのサッカーリーグ)で得点ランキング2位のイグアイン(リアル・マドリッド,1位は当然メッシ)の他にも,チャンピオンズリーグに参加しているチームだけでもDFサネッティ,サムエル(ともに伊インテル),MFマスチェラーノ(英リバプール),MFカンビアッソ(伊インテル)ときら星のような逸材が揃っている。
しかし,監督があのマラドーラなのである。

ブラジル代表と並ぶ人材の宝庫でありながら,選手としては偉大だがハテナハテナの監督を頂いているアルゼンチン国民の悲哀は如何ほどであろうか。
選手だけ観れば,何十年ぶりかにワールドカップで優勝を果たせるまたとないチャンスでありながら,迷将のおかげで本大会出場すら危うかったのである。6月南アフリカで開かれる本大会で優勝候補に挙げる評論家なぞほどんどいないであろう。

それに比べれば,日本のサッカーファンの悲哀など物の数ではない。たとえ名将が率いてもグループリーグを勝ち抜け決勝トーナメント出場(ベスト16)するのがやっとのチームである。「ベスト4」とか「世界をあっと驚かす」とは口が裂けても言えないのが現状である。グループリーグ4戦3戦全敗しても,前回大会と同じ結果にすぎない。ジーコといい岡田氏といい,監督としての実績よりも扱いやすさを基準に選出する日本サッカー協会とのおつきあいは今に始まったことではない。

日本ではおつきあいが大事である。しかし,マラドーナを監督に選出したサッカー協会におつきあいさせられたアルゼンチン国民は憤懣やるかたないであろう。

 4月5日 紀要社会科学編編集員会。3月末〆切原稿の確認,査読者の選任。編入学生,転学部生説明会。単位読替を担当した転学部生2名のうち出席した1名にその内容,及び今後の履修上の留意点について説明。
 4月6日 学科運営会議。学科の申し合わせ事項を確認するも一同曖昧^^;。「確認した甲斐がありました」。翌日の報告準備。
 4月7日 山形仙台交流圏研究会にて昨夏調査した「山形県のコミュニティ・ビジネス」を報告。昼休み,旧講座会議。その後,学科会議。れんげ草にて昇任する同僚3名の祝賀会兼新任1名の歓迎会。

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