2011年12月29日木曜日

御用も納めず

12月29日 昼時,街に出て吉野屋経由でスタバへ。今日はジムの最終日。
 17時までの特別営業のためいつもよりかなり早く乗り込みスタバに帰還。
 レッスンがないためジムは閑散としていたが,街は国分町の交差点も,光のページェントを開いている定禅寺通りも人だかり。
 景気回復は確かのような気もする。
 

 12月28日 法人化する前は28日が「御用納め」で事務方は午前中机周りを整理整頓して皆で昼弁当を食して退庁していた。

年末年始閉庁されていても,合い鍵・磁気カードで書類・郵便物が届けられる部屋や印刷に入ることは出来るが,
郵便物は大学に届かないので,特に用がなければ,年末年始の休暇に入り,我々も昼過ぎには下校していた。

今年も事務方が午前中部屋の掃除をしていたので,早めに昼食を取って某スタバに移行。
(その後も事務発信メールが数通届いたので仕事納めは通常通り夕方だったのかもしれない)

今年の「仕事納め」,自分は何をしたか,というと秋に書いた論文の見直し,論文読み。
納める,というほど踏ん切りはなく,まだだらだら続きそう。


2011年12月28日水曜日

意図せざる勉強

研究室のセキュリティ・ソフト(ウィルスチェック+ネットアタック?防止)が期限切れ間際なので,
更新ソフトを購入し,更新手続きをしようとしたところで,すべてが終わった。

まずインストール作業が終わらない。

作業は続けられるので,ここ2,3日続けていた外国語論文の日本語訳をノートに入力していたが,
一段落したので,印刷しようとしたところ,印刷できない。
これはセキュリティソフトだからインストール中ネットを遮断しているらしく,
ネットワーク接続のプリンタに打ち出せない。

では学部のプリンタで打ち出そうにも
パソコンがUSBメモリなど他のディバイスを認識しなくなっているため,ファイルを外部に持ち出せない。
セキュリティソフトがリムーバブル・ディスクさえ遮断しているらしい。


そのうち学部サーバー更新のため外部ネットと遮断する時間と重なった。
インストールが停まっているのもそのせいかもしれないが,
元々ネットワーク遮断しているので,外部ともつながらるはずはないしが,
ネットワーク経由で更新したノート・ファイルを外部に持ち出すこともできない。

セキュリティが厳しすぎて自分のファイルにアクセスできない^^。

結局,作業が続けられないと観念して
折から届いた『山形県経済社会研究所年報』No.24に記載されている解説論文を読むことにした。
「東日本大震災と山形県」が特集テーマで
自分も「もう一つの市場」として生活保護制度改革を解説しているほか,
同僚数名が解説記事を書いている。
意図せざるお勉強で一日を終えた。


 12月27日 街の道路は乾いていたが、山形自動車道は雪道。本降りの山形市で​は除雪車が積み上げた雪を除き自宅からの出口を確保する雪かきが​あちらこちらで。

2011年12月26日月曜日

堅いと硬い

日曜日は昼過ぎに起きて居間でグダグダ。

何せ外は寒そう。

母が年賀状を書き終えるのを待って外に出た。

今日が締切,しかも夕方とあって,中央郵便局の特設ポストに投函。
これで間違いなし。

ジムにてストレッチ教室。
いつもの講師はヨガを基本にしているせいか,
ツボ押しも混じっていてゆったりしていたが,
ピンチバッターの講師は文字通りストレッチ中心で結構キツかった。
堅い内容で硬い体もほぐれればよいが,
効果の程は不明^^。12月25日

ドスン


街はうっすら雪化粧。車も自転車も徐行。
ところが,高速はやはり飛ばす。

と他人事のように観ていた。
また高速バスのなかではたいてい睡眠を取っている。
JCTで路線を切り替える,あるいは高速を降りるときには速度が落ちるので目を覚ますくらいだ。

今朝も急ブレーキで目を覚ますと,目の前に軽自動車が停まっていて急ブレーキを踏んだようだ。
危うく追突は免れたが,後ろからドスンは7時40分頃。
「あー,やった」とどこからともなく声。

後ろのトラックが止まりきれず軽く接触しただけのようだが,
警察の事故処理が済むまで現場待機。
また,けがの自覚症状のある者はいないようだったが,念のため氏名、生年月日、連絡先の提出を求められる。

代替バスが名取営業所から出発していたが,
現場付近,通行止めで混雑したせいか
到着したのは現場検証終わった頃。
乗っているバス二以上はなく,乗り換えることなくそのまま出発は8時50分過ぎ。
間もなく山形市に着いた。
どうやら山形自動車道。笹谷トンネル前後だったらしい。

山形は雪が積もり,除雪で歩道も狭くなっていた。冬休みで狭いキャンパスも閑散。12月26日

2011年12月25日日曜日

優秀さと凄さ

昨23日晩のTBSドラマ「帰郷」はおもしろかった。

テーマ自体は家族間(​ここでは兄弟,実際に渡哲也・渡瀬恒彦の共演)の諍いと和解とい​うありふれたものだったし,
娘を兄による手術で亡くした弟が20​数年を経て兄の娘の手術を担当するという設定は強引だったが,
渡瀬,富司純子,寺田農,大竹しのぶ,柄本明と達者な俳優が手堅か​った。

しかし,驚いたのは渡の演技が「坂の上の雲」の東郷平八郎役と変わらない印象を与えたことだ。
ある​意味スゴイ^^

 12月24日 近くのドトールコーヒーから帰って昼食を取るとそのまま午睡。ジムも閑散。合間に年賀状印刷。

2011年12月23日金曜日

閑散とした祝日

昼食を挟んでスタバで過ごしたが,繁華街にあるにもかかわらず,夕方まで閑散としていた。
先週まではボーナス直後とあって賑やかだったのとは好対照だ。
三連休は家族サービスに費やされるものと実感した。

こちらもジムで走って19時頃には一日を終えた12月23日。

戸惑う数字

9月の生活保護受給者が206万に登り,「3ヶ月連続して増加」した,という。
前に記したかもしれないが,年別の生活保護受給率は1995年の7.0パーミルに底を打って以来,上昇一途である(2010年は13.8パーミル)。


生活保護の世帯別分布は
高齢者生態4割強,障害者世帯4割弱,母子世帯1割弱となっており,
労働能力のある「その他」は1割強に過ぎない。


しかし,リーマン・ショック後はその一割に過ぎない「その他」の前年同月比伸び率が20-50%に上っており,高齢化とともに受給率を押し上げている。


注目すべきは,失業率はリーマン・ショックの翌年2009年の7月の5.5%をピークに下落基調にあることである(10月は4.5%)。


つまり,失業全般が問題ではなく,その中の特定の失業がここでの問題なのである。
すなわち雇用保険に加入できない者(自営業,公務員を別にすると,雇用見込み期間31日未満の短期就労者),受給できない者(保険期間が自己都合退職で12ヶ月未満,会社都合で6ヶ月未満の者),および失業給付が切れた者が増え,生活保護に流れ込んでいるのではないか,と推測される。
ちなみに,「1年以上失業している者」は,今年1-3月まで前年同期比で増え続けており,7-9月期も100万人台である(『労働力調査(詳細集計)』)。



失業給付をもらえない層を対象に職業訓練を義務づけると同時に月10万円と交通費を支給する基金訓練が期限切れした今秋より失業者支援制度として恒久化されたのもそのためだと思われる。

しかし,結果を見ると,まだ十分期待に応えていないように思われる。
受給原因をさらに細かく追究し,対応することが望まれる。

というようなことを授業で,専門でも教養でも話しているわけである。

2011年12月22日木曜日

くせ

「なくて七癖」と言われる。
対して、「クセがある人」「クセのない人」という言い方もある。
我が強くて、私的な付き合いはもちろんのこと、仕事を共にするときも、協調して事を進めるのが困難な人、という意味であろう。

昨日学部親交会主催の忘年会でのこと。
ビンゴゲームが始まってまもなく1位、2位が決まると、
隣席の同僚が「きょうはクセのある人があたる日ですねぇ」
お二人の評について決してなるほどと納得したわけではないが
続いて「今日は当たりますよ」といわれると,俄然気になり出した。

自分では,よく言えば誰にでも合わせられる柔軟な性格
悪く言えば周りに流される付和雷同さ
間を取っても,凡庸な人間
と思っていたからだ。

クセの強い人がくじに当たる日に加えられるとは
周囲はさぞつきあいにくい奴と思われていたんだろう。

実際,間もなくリーチが掛かってきた。
しかし,待てど暮らせど後一つが埋まらない。
そのうち,手ともクセが強いとは思えない人たちが次々と賞品を受け取っていった。

彼らよりはクセがないらしい。
隣席の人が同意してくれるか否かは分からないが,
しかし,平均以上である

結局,リーチが四重に掛かったまま賞品がなくなりゲームは終了した。

「なくても」の七癖もそうだが,
「強い」のクセも,
本人は意外に気づかないらしい。

2011年12月20日火曜日

思案

後期唯一の朝一科目が宮城学院女子大学「経済社会特論」(リンク修正,日程更新)であり,続いて「経済理論」(日程更新)も担当している。

そのため,日曜日は早めに就寝すべきなのだが,つい夜更かしし,
おまけになかなか寝入れず,うとうとしたまま朝を迎えてしまった。

起きてしまえば,そう眠いということはなかったが,
講義中,言葉が出てこなかったり,言い間違いをしたりしたのはやはり睡眠不足のたたりだろう。

その後,近くの皮膚科への通院の後(このときが一番眠かった),「経済社会特論」の小テスト採点を済ませ,残り2回の講義で何を話すべきか検討。

シラバスで予定は示していたし,講義でもその都度予定を話してきたが,
やはりあと2回となると考える。
ここ2回くらいは固有の経済領域を超え,いわゆる段階論や現状分析の領域となる。
経済理論」は当初,最後の2回を管理通貨制度と現代資本主義,戦後ドル体制の話ににしようと考えていた氏,講義すら夷の準備も半分くらい済ませていたが,
改めて検討してみると,今までの話と少し離れる。

いわゆる経済原論が資本主義経済の存立機構や運動法則の解明という意味では,現代資本主義の枠組みである「管理通貨制度」や「ドル(IMF)体制」の萌方が似つかわしい。しかし,学生には2回では小難しい話,というだけになりかねない。

もう一つの候補は,言語の日本経済を特徴付ける株式持ち合い,法人資本主義で,その前提として株式会社における支配の仕組みやその前段としての財閥や戦前に発する内部昇進制度の解説である。
こちらの方が,17章の金融資本の話との関連性が高いし,現実的具体的な話になるが,
他面で情報量が多く,詰め込みになりかねない。

種々検討の末,期末テストの出題候補としてみれば,やはり先週,今週の金融資本と関連の深い株式会社と法人資本主義について情報量を絞りながら2回に分けて話すことにした。

夕方,ジムにてリラクゼーション・マッサージ4文の3以上寝ていた。





2011年12月19日月曜日

決勝戦が一方的な大会


サッカークラブ世界選手権決勝戦をテレビ観戦。

結果はヨーロッパチャンピオンバルセロナ(スペイン)4x0南米チャンピオン(ブラジル)。

しかし、結果以上に内容はバルセロナの圧勝。ボール支配率もバルセロナが7割強!

決勝戦の内容がこれでは大会継続の意義も問われてくるのでは?(実際には来年は日本(しかも被災地)、再来年から2年間はトルコ開催が決まっている)

1週間前の、スペイン国内リーグ、伝統の一戦「クラシコ」バルセロナxレアル・マドリードが戦前から注目を集め、戦後も余韻を残しているのとは大違いだ。

クラブ世界選手権で圧勝したバルセロナも

今年のスペイン国内リーグではレアル・マドリードに次ぐ2位だ(暫定首位なのは消化試合が1試合多いから)

また今年のヨーロッパチャンピオンズリーグも今のところ勝ち残っているが、優勝できるとは限らない。

つまり、ヨーロッパに富と選手が集まっているため、ヨーロッパ圏内の試合の方が盛り上がる、というのが現状だ。

クラブ世界選手権を盛り上げるには、

今のように各大陸均等に1チーム出場ではなく、

ワールドカップのように出場枠に差を付けるしかないのではないか?

日程が足りないなら、

ヨーロッパ3チーム、南米1チームにするとか。

現在でもテレビ中継している国は多いと聞くが、大スポンサーのトヨタはもっとサッカーの試合として盛り上がる方法を考えてもらいたいところだ。

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2011年12月18日日曜日

行き交う年もまた旅人


12月18日 昼過ぎ起床で12時間睡眠。国分町スタバに到着して30分少々で全日本実業団女子駅伝の通過時間。抜け出して夜は光のページェントの,定禅寺通りへ。

ようやく到着したが,スマートフォンのシャッター押し切らないうちにトップバッター通過。
二番手集団も同じようなもので,焦点合わす間もない。

「月日は百代の過客にして,行き交う年もまた旅人なり」。
松尾芭蕉『奥の細道』の序文を思い浮かべた。

すさまじいスピードで選手が通り過ぎた駅伝がたまたま年の瀬開催だったからということもあるが,
何人かの友人・知人から誕生日メッセージをいただいたから。
この年になると,嬉しさ半分どころ何万分の一。
ともあれ「大きな旅の一コマ」にすぎない,という思いを強くした。






2011年12月16日金曜日

百年の実感

東北の大津波は1000年に一回とも言われるが,
それと比べても「100年に1度の大不況」リーマン・ショックの大きさは凄い,と実感した。

未だに収束しない欧州金融危機も,大不況対策としての金融緩和や財政出動が回り回ってバブルの生起と破裂や財政規律弛緩という2番底となって現れていることもある。

しかし,先の日銀の企業短期景気観測調査,いわゆるID調査を報じた日経のID推移図を見てリーマン・ショックの大きさをまざまざと再確認させられた。

リーマン・ショック後のIDの落ち込みに比べれば,「1000年に一度の大津波」の影響も「経済面に限れば」そう大きくはない。

しかしながら,「100年に1度」と言われる所以は,その落ち込みがリーマン・ショック直後の景気落ち込み(2008-09年)で終わるとは
誰も考えていないからであろう。。

リーマン・ショック時には「新興国は無傷で成長を続ける」という「デ・カップリング論」が幅をきかせていたが,
その第2波の今回の欧州金融危機では,PIIGSの不良債権化した国債を抱えた金融機関は欧州以外にも及んでいるし,
自己資本を毀損させたそれらの金融機関が貸しはがしを大々的に行なったり,新興国から大幅に資金引き上げれば,
「無傷の経済」などどこにもない,ということになりかねない。

「大企業製造業の景況感,半年ぶりマイナス」(日経12月15日夕刊)が今回程度で収まることを祈るばかりである。

ようやく冬実感

先週鶴岡に行く用があったから,すでに11月末には冬タイヤに交換していた。
また2,3週間前からダウンジャケットを羽織るようになった。

しかし,まだ「東北の冬」が着たという実感はなかった。

車の運転ではいままで通りの速度を出しているし,
軽くて薄いからダウンジャケットを利用しているだけで,他の防寒具でも良かった。

確かに朝晩は手袋をしていても指が悴むこともあったが,まだ「東北の雪」という感じはしなかった

しかし,今日は,昼のうちに,学生から「雪で電車が動いていない」という連絡を受けた。
また学部の留学生懇談会,懇親会に出た後,バスを待っていると
雪が「しんしんと降って」きて,「バスの到着が遅れ」,まだ19時前というのに「バス停で身震い」を続けていた。

まだ雪は積もっていない。また路面も凍結していない。
その意味で1,2月のような冬本番感はない。

しかし,遅れたバスを待つほんの10分余りの間に「東北の冬」を実感した。

2011年12月15日木曜日

指導を終えて

放送大学の卒論口頭試問に立ち会うため学習センターに近い山形駅​ビルスタバへ。
質問事項は昨日のうちにまとめたので、自分のノー​トに質問。
「理解が浅い!」を連日繰り返している。


一人遊び2時間弱で会場へ。
副査は洪から参加のため,Webカメラを利用して口頭試問。
こちらは走行段階で何回もコメントを返しているので,
しばらく副査を務められた方の質問を聞く。
なるほど,そういう見方もあるのか。
そう感心して聞き入っていると時間がなくなった。

となれば,3つ用意した質問事項のいずれか1つのみ発すれば良かったものの,
なぜか3つすべて質問してしまった^^。

いかに問題点に気づかせるか
という意味では,卒論指導も口頭試問もどちらも難しい。
久しぶりの卒論指導で改めて実感した。

2011年12月14日水曜日

前(日)問答

放送大学卒業論文の口頭試問を翌日に控え,12月14日(木)はスタバを練り歩いて質問事項をまとめる。

指導している学生の論文は,特に締切り1ヶ月前は毎週のように書き換えてもらい,コメントして返すということを繰り返していた。

しかし,試問となると,また別だ。

何より,1)本人の理解の程度を測る必要がある。
その前に,2)論旨が不明確な部分は本人の意図を確認する必要がある場合もある。

試問だから答えてもらわなければならない。
しかし,提出された論文の審査という意味を超えて,
今後も勉強を続けてもらうために,
3)不明確なままに残している点を自覚してもらう必要もある。

以上は多分に後解釈ではあるが,
これらを考慮に入れて質問事項を3つにまとめてみた。

しかし,時間は限られているし,副査を務められる方の質問もあるので,実際の質問はx)に限られそうな予感。

2011年12月12日月曜日

会長,お元気?

午後から街に繰り出し国分町スタバージムースタバ。
ボーナス直後​の週末とあって交差点は人垣渋滞。
商売繁昌?店内では同伴出勤の​女の子待ちのオヤジ2名、マダム待ちの「会長お元気?」1名。こ​れわずか10分^^
景気回復を実感させた 12月10日土曜日の一言だ。

12月11日 完オフのため昼前起床。ドトールコーヒー経由で日曜日のジムはストレッチ教室。
12月12日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は雇用保険,「経済理論」は金融資本,イギリス型。午後久しぶりのファミレスでのノート取りはジムを挟んでドトールコーヒーに続く。ここ2,3日ある文献を繰り返し読んでいたが,ぴんっと来ない。こういうときははノートを取るに限る。

2011年12月10日土曜日

グローバルではないことの難しさ

前回は地方の選択という七面倒くさいことを記した。
今回はある意味で全く逆のことを記す。

小説家池澤夏樹氏が朝日新聞のエッセー「終わりと始まり」で自身が70年代後半3年間滞在したギリシャについて記している。

友人としては最高。一緒に遊んであんなに楽しい人々はいない」「彼らにとって友情は絶対だからどんな無理も聞いてもらえる」

他方,「ビジネスの相手としてのギリシャ人はまことに始末に負えない」
輸入契約しても期日を守らない,サンプルを送ってよこさない,お金に関してももいい加減。

「生きる原理が違う」「個人主義者」で「国家を信用していないし,国家に依って何かを成し遂げることが得意ではない

だから81年EC加盟時には「大丈夫かな」と思ったという。

その上で,池澤氏は記す。
拡大されたEU加盟国の大半は貧しい国,お荷物になる国で
「それを承知で融資を続けたEUの北の国々はにはそれなりの責任がありはしないか」
貸し手責任を追及している

もちろん,すでに貸し手責任はある程度追及されている
ギリシャ国債を大量に保有する銀行は最初2割,次いで5割の減免を強いられた。
最終的には8割減免という声も聞く。

また加盟各国はPIIGS国債を買い支えるために資金提供を求められている。
そしてEU内で支援策がなかなかまとまらず,市場が欧州各国の国債を売り浴びせるなかで
やはり最大の経済大国ドイツに支える意思,覚悟があるかがますますクローズアップされてきたように思われる。


しかし,自分が着目したのは副題「幸福なギリシャ人 グローバルではない人々」の方。
普通「グローバルではない」とは我々日本人のことを指す。
相変わらず排他的で,そのくせ外国人による日本(人)評を気にしてばかりいる。
その「島口根性」はこれまでも繰り返し指摘されてきた。

しかし,日本(人)は「不況で沈んだ」ように思われがちだが,
ビジネスへの対応はまじめとも厳しいともいえる面がある。
つい最近もTPP協議参加をめぐってマスコミ上で議論が戦わされてきた。
経営者も経済学者も農民も庶民,学生も「我がことのように」利害得失を論じていた。
参加不参加は別にしてグローバリズムに立ち向かう意思を共有している。
まるで民族の興亡を占うかのごとくだ。

国として経常収支が逆調になろうと,
国の財政赤字がどれほど積み上がろうと
「我関せず」と開き直り
しかし公共料金は上げるな,サービスは落とすなとゼネスト(全国統一スト)を起こす
という風潮はほとんど見受けられない。

現下の資本主義経済では,
世界中グローバリズムが吹き荒れ,
グローバリズムへの批判,反対も渦巻く。
しかし反グローバリズムも立派にグローバルな態度であろう
一人たりとも「グローバルではない」ことは誠に難しい。

2011年12月9日金曜日

取捨選択あるいは自主性

地方はどこでも公共交通網の維持に苦心している。
利用者が減っているからといって公共交通網が切り捨てられれば,過疎がいっそう進む。
今回の東日本大震災でも,復興住宅が出来ても入居が進まないのは公共交通網が整っていない地域だからだとの報道がなされていた。


その意味で,整備新幹線の敷設により,在来線がJRから分離される場合には,
「分離するくらいなら新幹線なんか要らん」あるいはその逆という要求はあり得る。
地方として取捨選択したわけだから。

しかし,最近Facebookで知人から賛同を求められた要求は
新幹線推進団体が分離反対を訴えている。
新幹線も欲しいが,在来線はJRのままで,ということであろう。
これでは「地方では取捨選択できない」(国,国交省,国会議員が悪者になって取捨選択してくれ)と言っているに等しいのではないか。

域内では当然,整備新幹線賛成,反対両論が激しく対立することもあるだろうが,
所定の手続きで住民が選択すれば良い。
採算がとれないのに,あれもこれもでは,選択の意思を放棄しているのではないだろうか。

2011年12月8日木曜日

来年度の講義

来年度の教養科目負担が明らかになったこともあり,教養科目および専門科目の講義メニューについてここ数日考えてみた。

教養科目(来年度前期「市場と人間生活」,宮城学院女子大「経済社会特論」)に関しては,後半のセイフティ・ネットの部分は記事読み取り後の解説にいっそう時間を割く必要があるものの,学生の関心も高く,メニュー自体は大きく変える必要がない。
問題は,前半のミニ経済原論的部分。ここに何を盛るか。


他方,専門科目については,細々した点を除いて,大きな論点だけ記すと,
1)専門上の論点に余り触れず教養科目化していた(解説に特化したり,エピソードを増やしたりしていた)点により専門性を高めるか否か
その場合,すべてについて論点に触れる余裕はないので何を選ぶか,どのように説くか。

2)論述式期末試験の配点を低め,オンラインテスト,読み取りテストの配点を増やし,配点が甘くなっていたが,これは現在の世間?の関心「学生の質保証」論との関連で維持すべきか否か。
その場合,もともと論述式の配点を低めたのは答案内容が芳しくなかったからだが,その背景は,学生の文章力が落ちたこと,他の科目でも論述式を用いることが少なくなった(用語の意味を問う記述式が多い)ようで学生も論述式に慣れていないことがある。どちらが鶏でどちらが卵かは別にして,そうだとすれば,論述指導する必要があることになるが,どこで(科目内か外か)どのように指導するか。

簡単には答えが出ないのは当然として,複雑なので分けて記す。 

12月8日 数日前から矯正器具が外れて落ち着きが悪いため歯科院することにして自宅研修の木曜日。
予約なしで押しかけたため,待ち時間も含め応急措置も長かったものの,午前中に終了。
午後は国分町スタバ。しかし,自分のノートのことよりも,来年度の授業内容のこと。

2011年12月7日水曜日

別世界

午前中,人文学部で開かれた山形仙台圏交流研究会を終え,鶴岡の高校で開かれる大学合同進学説明会に出席するた自家用車を走らせた。

当初は庄内はすでに降雪かと心配したが,
当日は雪は降っていなかった。
しかし,湯殿山手前あたりから小雨で道は濡れ,山肌は雪,目の前は霧が深い。
つまり視界はモノトーンで,村山地方で言えば2月くらいの風景だ。

梅雨時や冬場は笹谷トンネルを挟んで仙台,山形の風景ががらっと変わるということはあるが,
夏は仙台側だけで霧が発生とか,冬場は山形で雪積もっていても仙台側では雪が目に入らないこともある,程度の違いに過ぎない。
トンネル1つでこれほど対照的というのも感慨深いl。

学科紹介の後の
進学相談会の質問は進学指導の先生から事前に予想していただいたものとさほど違わず,
生活費などデータが必要なもの以外はあらかたその場で答えることができた。

気候風景は変わっても
受験生の関心や不安は同じ,ということであろう。

小学生と同じ

12月6日(火) 来年度担当する基盤教育科目のうちの1つ「市場経済」について「人間を考える」の枠で講義することになったので,今年度のシラバスを元に来年度の講義メニューを考えてみた。

同科目は,経済原論の一部と,市場の軋轢に対するセイフティ・ネットとして,年金,公的医療保険,雇用保険,生活保護等を解説している。

しかし,今年度の授業評価アンケートの結果を見ると,
学生には理解しがたかったらしいことがわかっている。
その原因は詰め込みすぎと思われる。

年金は仕組みの解説と保険方式。消費税方式を比較した記事の読み取りで計2回,
医療保険も現役世代と老人医療制度の変遷(後期高齢者医療制度の仕組み)で2回。
雇用保険は,雇用調整と合わせれば2回。

経経済を専門にしない学生,しかも1年生にはさすがにこれでは詰め込みすぎないし端折りすぎ。
2回目で読み取りをした場合,その解説にまるまる1回費やす必要があるだろう

しかし,そうすると,少なくとも計3回分,どこか他を削って浮かせる必要がある。
それは原論部分,資本主義社会の成り立ちの基本部分を削らざるを得ない。
すると,今度はそちらが手薄な意思は処理気味になる。

火曜日午後はExcel一覧評にした講義日程の順番を入れ替えしながらそんなことをああだこうだと考えていた。

しかし,
これまでの経験では,
講義資料を作成してみると,90分で解説できることには限りがあることを痛感し
実際に講義してみると,それでも詰め込みすぎ,端折り過ぎだったと反省する。

まるで小学生の夏休みの計画と同じである。

2011年12月5日月曜日

国内合意優先は羨ましくもあるが

読売オンラン「財政規律こだわるドイツ、その背景には…

第一次大戦後の超インフレがトラウマになっているとのこと。

メルケル独首相は国内合意優先する堅実な政権運営が持ち味で、国民合意を置き去りにした独断専横,無説明のどこぞの首相とは異なる。

しかし,欧州金融不安に対する慎重な対応、つまり後手後手の対応が金融不安を増幅させているように思われる。ユーロ金融機関,最後の支えてはドイツしかいない。

ドイツがPIIGS支援に慎重なのは過去の超インフレ体験よりも「ドイツばかりを頼りにされても困る」が本音ではないか。


しかし,
ユーロの最大の恩恵国は統一通貨で低金利資金調達という恩恵に浴したPIIGSではなく,
そのバブル景気で生きない輸出と融資で大もうけしたドイツではないだろうか。

この間,浮かび上がったことは「ユーロとは畢竟ドイツマルク」ということではないだろうか。

戸惑い,違和感

先週1週間,ある論者の家内労働あるいはケア労働に関する文献をいくつか読んでいた。

しかし,なかなか頭に入らない,
グローバル・シティ,再生産労働,労働の数量化と類型化,ケア労働,ケアリング、レント
まず普段用いない用語に戸惑う。
分野が異なれば,分析の焦点,視角が異なるので当然でもあるが
中には理論的に十分適宜されていないような用語も含まれる。

しかし,この戸惑い,違和感こそ研究の出発点でもある。
単なる用語,言い回しの違いを超えて,意図,視角,理論枠組みのどこに違いがあるか,を突き詰めるのがその第一歩だからである。

 12月4日 ノートPCdynabook SS RX2 SK140E/2WとスマートフォンGALAXY Tab(といっても通信専用だからフォンではなくタブレットPC)))をデイパックに詰めて外出。
 午前中タブレット(OS;Android)のエディターで入力していたノートが午後読めなくなった。保存時の文字コードの設定を誤ったらしく,どのコードを指定しても読み込めない。仕方なく,記憶を頼りに午前中考えたことを再入力。勉強にはなった^^。

2011年12月3日土曜日

ツンデレ

今季のサッカーJリーグ最終戦が各地で開かれ,柏レイソルの優勝が決まった。
すでに監督の退任が決まっていたガンバ大阪は3位のままシーズンを終わった。
大会社を親会社に要するガンバは毎シーズンの二チームから有望な選手を「強奪」するかのように次々と採用していたが
それでもなかなか優勝できなかった。

このブログでも「ボールをつなぐばかりでなかなかゴールに結びかない」「攻め一辺倒で守りが手薄」と西野監督の采配をさんざん揶揄してきたが,
アトランタ五輪(1996年)のグループ予選でブラジル代表を破った「マイアミの奇跡」以来,
西野朗監督をずっと応援してきた。

ちょうど上京した折には,当時監督をしていた柏レイソルのかつての本拠地,柏の葉公園総合競技場に応援に行った記憶がある。
ガンバ大阪の監督に就任してからは,本拠地まで出かけることはなかったが,ずっと応援してきたことには変わらない。

他方で,冒頭に記したように素人目には「ボール・ポゼッション」に拘る余りゴールに攻め込むのが遅くなったり,攻めが単調になったりしているように見えて,イライラさせられた。
Jリーグチームの中では最も戦力が恵まれている、親会社のバックアップ絵終えているように,た見えるからこそ要求も厳しかった。

翻ってみると,
ガンバ大阪10年間でJリーグ優勝1度,天皇杯優勝2度,アジアカップ優勝1度というのは名将と呼ぶに十分な成績かもしれない。
選手との軋轢が伝えながら,自分のスタイルを貫く生硬さも憎めない。

今後どのチームに移っても
また豊富な戦力で優勝を逃しても
ずっと応援しますよ,西野さん。
お疲れ様。

明日を照らす


昨年はぼや騒ぎで数日中断。
今年は大震災でま​さか開催されるとは。
何事もなかったような街のたたずま​いと裏腹に生活復旧できない人も多いはず。

「明日,明年​への灯火」となれば。。

2011年12月2日金曜日

教科書通り

経済原論という科目は資本主義的経済体制の存立メカニズムを分析,解説している。

市場に立つ者,個別流通主体の行動様式と,その意図せざる結果としてもたらされる流通形態,機構を解き明かしている。

流通主体の私的行動は,意図せざる結果として社会的再生産の基準編成に到達する傾向があるもの,他面でその基準編成は極めて不安定でもある。

以上のことを具体的な市場機構,銀行信用,商業資本に即して説き明かしている。

しかし,如何せん,抽象モデルとして聴講生にはリアリティを欠く。

今朝の日経によれば,ギリシャ国内では銀行預金の流出が止まらないらしい。「10月末の残高総額は危機が始まった2009年末の4分の3まで落ち込んだ」。典型的な取り付け騒ぎだ。

引き出された預金は,ユーロを共通通貨としていただいていない(ポンド通貨を使い続けている)イギリスに流入し,同国では「ギリシャやイタリアからの投資資金の流入で不動産相場が押し上げられている」。バブルの発生である

事実は「教師の解説以上に教科書通り」だ。

2011年12月1日木曜日

格付けごっこ


今朝の新聞によると,スタンダード&プアーズ社が欧州初の金融危機を承けて欧米日金融機関の格付け​を変更した,という。

格付け表を見て不思議に思うのは格付け見直してもなお欧州の金融機関の方が​日本のそれより上に位置づけられていること。

ここ2,3ヶ月経済​面のトップニュースは欧州金融危機だ。
先のG20もその話題だけで​終わった感がある。
昨日は日銀総裁が23時に緊急会見を開いて各​国中央銀行が協力して金融機関,具体的には欧州の金融機関へのドル供給拡大を発表したばかり。

それもこれも不良債権化したPIIGSの国債を抱える欧州金融機関を救済し,信用不安の世​界経済への波及を防ぐためではないか。(PIIGSとはポルトガル,アイルランド,イタリア,ギリシア,スペイン)


格付け会社はプライムローンに荷担してきたことをを反省していないのではないか。

冬囲い


高校の同級生からは「この上に何を被せるのか」と尋ねられたが
このままです。(覆うケースもある)

積雪で枝が折れたり,冷気にさらされるのを防ぐのが目的で
積雪地帯の冬の風物詩になっている。

 12月1日 昼休み,カリキュラム関連会議に参加した以外は覚えていない^^.その後,ジムでいつも通りは商品流通,ドトールコーヒー。