2010年6月12日土曜日

迷うヒント

岡田武史サッカー日本代表監督の迷走ぶりをどのマスコミも伝える中,ワールドカップ南アフリカ大会が開幕した。
開幕戦は地元南アフリカとメキシコの一戦。
さして期待燃せずTV観戦に臨んだ。
南アは1998年,2002年の2度出場しているもの,いずれもグループリーグで敗退している(と言ってもいずれも3位で、地元開催以外2度とも4位の日本よりまし)。他方,メキシコは決勝ラウンド進出(ベスト16)の常連である。

試合は予想通り,メキシコの圧倒的ボール支配で進んだ。
ゴールを何度も脅かし,得点は時間の問題に見えた。

ところが,後半になると様相が一転した。
南アの選手がボールに素早く詰め,メキシコ選手に競り勝つようになった。
おそらくハーフタイム,1994年アメリカ大会で母国ブラジルに優勝をもたらしたパレイラ監督の檄が効いたのであろう。
後半10分,南アフリカが先制点を挙げると,メキシコ選手の焦りは手に取るように明らかだった。ボールは廻ってもゴールに迫れない。

このまま終わるかという雰囲気が出たところで,メキシコが大ベテランブランコを投入した。1998年フランス大会韓国戦でボールをカニばさみして相手DFをかわしたのが有名な,的ニックのある善戦の選手だ。
すると,ボールが落ち着き,チャンスが何度か演出された。最後は西バルセロナの選手がゴールを決めた。

南アフリカが「予想を覆して」強豪相手に勝ち点1をゲットした。
強豪相手でも球際の強さがあれば,渡り合えることを示した一戦だった(地元南ア1×1メキシコ)。
戦術,用兵レベルで迷走している岡田ジャパンへのヒントにもなるのではないか。

 6月10日 午前中,構想練り直し。午後,講義の準備等。
 6月11日 「経済原論」は資本蓄積論。昼休み,研究科運営委員会。教養セミナー「格差を考える」は第3章3節。最後の講評で繰り返し訴えているのは,個々の学生の考えについて正しいとか間違っているとか言うつもりはなく,採点もしていないが,当事者がなぜそう言っているかを考えて欲しい,と言うこと。大阪青い芝の会が「障害者にとって生きることは労働だ。だから賃金を」と要求したという叙述に対して,障害者に賃金を支払うことの是非を議論することが悪いと言うつもりはないが,賛否ならば誰でもいえる。その前になぜそのような要求が出たかを考えて欲しいということ。「経済原論演習」は小池第1章の報告やり直しだったので,時間がそう掛からず,あとは第18回三大学合同ゼミのテーマについて。学生たちが考えたのは「結婚格差」。S1「僕は中国経済問題を考えていたのですが,『堅い!』って」。S2「女子大生も来るので乗ってきそうなテーマにしました」。S1「3分の2は真面目に議論して貰い,残り3分の1は面白く,と」。何はともあれテーマが決まったらおおかた決まったようなもの。後はグループ・ディスカッションのテーマを決めるだけでいいから。S1君は乗らない顔をしているねぇ。S1「今でもこんなんで良いのかなぁと思っているのですが」。問題の背景を考えて貰うようにすれば有意義じゃないの。昔から「玉の輿」「逆玉」って言葉はあったけど,今の「結婚格差」はまた違う面がある。
 6月12日 ノートPCをデイパックに外出。スターバックスを転々。「2杯目は100円」は助かる^/^。

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