人間の対応力はすばらしい。
どんな困難にも,また異なった環境にも直にそれなりの対応をしていく。また初めは要領を得なくても直に習熟していく。
さらに一度覚えた要領はしばらく用いないまま時間を措いても錆びることはなく維持されるようである。
現在自宅で用いているデスクトップPCこそショップブランドの出来合製品だが,それ以前の2,3台はほとんど自作したのでマザーボード,CPU,メモリ,ハードディスク,そしてOS,Windows7だけ取り寄せ,PCケース,DVD-ROMはそのまま用いることにした。「居抜きPC」だ。
「自作」というとマニアックに見えるが,IBM互換機の世界は完全に規格化されているので,信頼できるパーツであれば,後は料金ないし性能を睨みながら部品を組み合わせた上で組み立てるだけである。
しかも「自作」によってほぼ1ヶ月前更新した研究室の生協ブランドモデルに比べ,能力が少し増しているにもかかわらず,費用はほぼ3分の1以下で事足りる。性能をすこし落としてよければ,半額以下で済ますことも困難ではない。
もちろん,自作は久しぶりとあって,規格の変更には疎かった。
例えば,シリアルATA規格のHDDについては不案内であったため,電源コネクタや接続ケーブルの端子がHDDについてこないことさえ知らなかった。そのため,無理矢理押し込んでコネクタの一部を破損させたり,部品を追加購入したもののの,後で追加した電源に附属していて余らせたりした。
しかし,それらも小さなことにすぎない。加齢によってジャンパスイッチの差し込みなどは苦労するようになったが,要はコネクタの形状,組立の順序等を間違いない限り,組立にはさほど時間を要しない。むしろオフィスやユーティリティソフトなどアプリケーションソフトをインストールする方がよほど手間がかかる。
こうして組み立てたPCに電源をつなげ,ディスプレイなどをつなげると,BIOSが起動しないし,起動音が鳴らない。深夜1時間少々で組立を済ませた後に,もう一度パーツを外し,1点ずつつけてチェックする,を延々繰り返す。結局,マザーボードだけにしてもBIOSが鳴らなかった。1,2時間かけてようやくマザーボード自体が問題らしいということがわかった。
そこで翌朝D社のネット通販で購入したパーツ一式を同社店舗に持ち込んだ。
店員がいろいろチェックしていたところ,突如マザーボードが起動し,BIOS画面登場。
結局,マザーボードとメモリとの相性とのこと。メモリを何回か抜き差しする内に相性も合ってきた。「差し戻しといいます」
2日を亘る自作の末に
「パーツには相性がある」ことこそPC自作の基本の基本「杵柄」であることが記憶に蘇った。
2月22日 教養科目「市場経済」に対する授業評価へのコメント作成。先週金曜日〆切の人文学部学生用図書のリスト作成。
2月23日 大幅に寝坊し急遽自宅研修。昼,ネットで購入した部品をD社に持ち込む。また現行機のPCケースの電源280Wでは現在の高出力CPUやグラフィックボードには「力不足」とのこtとで,電源を追加購入。ジム帰りに翌日の公務員対策講座向けに学生の提出した小論文を読み返し,講評を完成。
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