- 生産過程論の埋没の影響
- 労働組織と労働の多様性
であった。
いずれも生産的労働概念を基軸に資本主義的生産様式における労働の多様性,多様化を分析しようとした前者を補うものであった。
元々は春までに投稿する予定であったが,それは果たせなかった
さらに,講義科目を固めている前期の間,検討を続けるうちに一本の論文として論じるのは難しく,
方法論的な前者と労働組織の多様性を検討する後者の2つに分けることになった。
実際に筆を執ったのは8月下旬からで,それぞれ2ヶ月ずつ掛けて書き上げたものの,後者は結論部分になお曖昧な部分が残っている。今にして思えば,練り方が不足していた。
しかし,その結論部分,すなわち多様性は労働組織よりも労働,また労働の多様性といっても調整労働のようなヨコの連結に際し重要なものもあれば,技術革新に伴い新たな発生もあいうる,を踏まえて,次に賃金制度の多様性へと分析を進める予定。
こうした研究は,検討対象となる論稿に少し惹き引き摺られすぎた面も含める。
また,現実経済との関連性も見えにくい。
しかし,理論的な検討の意義はむしろ資本主義的生産様式の内容理解を豊富にして,現状分析,政策判断の足しにすることにある。
来年も同様の試みを続けるほかない。