5月18日(木) 9-10校時に「法経政策総合講座III」の講義。
同科目は,学科の3つの専門教育コースがそれぞれ1年生向けに専門教育のガイダンスを行なう。
経済経営コースが担当するIIIは,1週1人ずつ講義する。
自分の割り当てテーマは「労働市場を学ぶ」で,例年,内部労働市場の概要を解説している。
経済原論は2年生でも「難しい」といわれているのに,1回きりの講義では概要を解説するのさえ難しいだろうとの判断からだ。
しかし,主担当は「経済原論」だから,やはり「経済原論」という視点で労働市場への見方を紹介すべきだろう,と考え,今年は内容を変えてみた。
1.経済原論について,'political'という語義の解説を概要説明に当てスライド1枚で済ませ,
2.経済原論の「キーワード3つ」として,特徴的見方を3つ紹介した。
「労働力商品化」「労働価値説」「相対的過剰人口」である。
論者によっては別の選択もあるだろうし,そもそも3つというのが概略だからこその便法だ。
それぞれスライド3-5枚費やした。
3.現代資本主義との係わりとして,「恐慌」「家事労働」「内部労働市場」を挙げ,原論の枠気味から見て資本主義の変化を説いた。(恐慌の項はその意図からがずれて原論における両説対置になってしまったが)
最後に,確認問題として論述式の設題を2つ例示した。
自分としては,「難しい」と敬遠される経済原論の,一つ一つの論点には踏み込まず,代表的な論点を3つに絞って解説するのは「名案」だと思っていたが,
確認問題の1つ,「相対的過剰人口について解説せよ」を学生に当てたところ,返答に窮していた。
経済原論の概要を,その考え方,見方として3つのキーワードにしぼって解説すると,難解さが先立つこともなく,学生にも取っつきやすくなるかなと思って試みたのだが,
3つの一つ一つの説明が不足していたのであろうか。
最初の試みなので,教材としての作り込みが足りなかったのは確かである。
あるいは「3点セット」にしたこと自体が圧迫感を与えたのであろうか。
学生の感想を記したカードは,TAの修正後,廻ってくる。
おっかなびっくりでもあるが,楽しみである。
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