2011年2月24日木曜日

雲を掴む

公務員対策講座,論作文指導を終えた。
同講座では講義1回,論作文指導2回を担当し,
論作文では1回目は模試と称して受講生に論作文を実際に書いて貰い,
2回目でその講評をする,ということになっている。

2回目も学生に2通の答案を読みで貰い,順に講評して貰う,いわゆる合評で大半の時間を取り,
自分は冒頭で評価ポイント(理解力,論理展開,お作法)を解説し,
最後に全13答案に対して評価ポイント上記3点それぞれについてコメントした一覧表を配布し,簡単に解説するだけだ。

同講座開設時の打合せで,
学生自身による合評は有効,という情報を得ていたので,このようなスタイルを取っているが,
限られた時間で学生への指導が十分であるかといわれると,心許ない。

論理展開(原因と対策の整合性,展開の見通しやすさ),お作法(字数,誤字脱字)は具体的に指摘しやすいものの,
学生の上げた格差対策についてどこまで踏み込んでコメントして良いか,悩むところだ。

市場経済に対する見方は問わないということは前回触れたが,
学生の上げる対策は実にさまざまあり,
多少ともそれにコメントすると
政策の指向性には触れず,妥当性や緊急性に触れているつもりでも
見ようによっては指向性への指摘に見えるかもしれない。

それ以上に懸念されるのはこちらの指摘が学生に伝わったか,ということである。
持ち時間は10分少々しかなかった上に
最初はやはり全体的な講評,評価ポイント3点それぞれについて全体的な傾向を述べざるをえない。
そのため,目に付いた立案2,3についてコメントしたが,残された時間は短かった。
等の学生にとっては「雲を掴む」ような話だったかもしれない。

しかし,自分の場合,この種のコミュニケーション不安・不信は常々感じていることではある。

 2月22日 論作文の答案全13通について評価ポイント毎にコメント記述。ここまでに何度繰り返し読んだことやら。
 2月23日 2つの会議とその準備で大わらわ。
 2月24日 論作文指導を終え,昼休みいつもの美容室へ。暖かくなったせいか,午後スチームの効いた研究室にいるとぼっーとしてきた。
 

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