母の『文藝春秋』を借りて西村賢太の芥川賞受賞作「苦役列車」を読んだ。
『暗渠の宿』,『どうで死ぬ身の一踊り』,『二度とゆけぬ町の地図』と,刊行中の文庫本は既に読み終わっているので,手安く手に入るものには全て目を通したことになる。後は図書館で単行本を借りるくらいか。
最初は余りにどぎつく,少々というか多々偽悪的で顔をしかめながら読んでいたが,
徐々に微笑みをたたえつつ読むようになった。
どこに惹きつけられたか考えてみた。
主人公とは性格も行動も異なる。
自分は短期ではないし,暴力に訴えることもない。
DVなんて記憶にもない^^;。
しかし,誰しもそうだが,コンプレックスを抱えているとか,
悪弊とわかっていて止められない,変えられないとか,
親しいものに甘えて辛く当たるとか
「人間としての弱さ」をまざまざ見せられる。
それは小説を読まなくたって,
自分のことだから誰も頭の中ではわかっているのだが,
小説の展開を通して頭の中から外に具現化する。
認識するだけで変わるわけではないが,
具現化した自分の性格・行動に向かい合える強固な自我を認識できる。
弱い自分を確と捉えようとする強い自分が確認される。
このときのヒリヒリ感が読み繋いでいる理由であろう。
2月11日 祝日でも論文補正。書き換えではなく,3,4箇所のみ書き直し,書き加える。昨年末からその案を練ってきたが,実際に筆を執るとそう簡単には進まないものだ。金曜日はいつものジムが休館日のため系列店へ。いつものジムにはシャワーしかない(ジャクジー風呂はプール脇にあるため水貴を着ないと入れない)ため,週1回,金曜日だけ入浴していることになる。
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