2011年1月2日日曜日

若い人の異見

国民の祝日というか,休暇「正月三が日こそ寝正月」というテーゼ?にしたがって茶の間に居座り,未明に放映されたテレ朝系『朝まで生テレビ』再生。

「日本を"萎縮"させたのはなにか?」がテーマだったが,
国会議員が参加しているせいか,あるいはいつものことなのか,
「ねじれ国会」の運営の話に終始したので,
若い評論家達が「ここからは何も生まれない」「こんなのに貴重な電波を利用して良いのか」
「政局にはシーリングを設けましょう」「ここから10分間は政局の話と限定しないと,政策と政局を一緒に話しても」と口々に運営を批判していたのが面白かった。

若い世代こそ「場の空気を読む」が端的に示すように状況依存的では,と思っていたので意外だった。
一昨年の政権交代によって「何も変わらない」という厭世観が生じていると思ったが,
だからこそ「政局としての政権交代ではなく政策が重要」という発想であるとすれば,至極健全なことだ,と言って良かろう。


途中で再生を止めて,母を連れて近くの神社に参拝。
昼前後だったせいか,鈴の前には行列。
奇しくもジャケットのポケットにつかこうへい『明日,恋する貴方に』(光文社文庫,1995)を入れてたので,待つ間続きを読んでいた。
軽いのでスラスラ読める。内容もむしろ若い人向け。
しかも,以前にも読んでいる。
そうとわかっていて何故先日ブックオフで買い求めていたのか?
自分でも不思議だが。。。

帰宅後は小林信彦『<後期高齢者>の生活と意見』(文春文庫,2008)。
前半は後期高齢者医療制度(と年金)への不満と定年のない自営業者が直面した高齢期の生活。
後半はエッセイの寄せ集め。

江戸の和菓子屋,継いでいたら十代目の著者は,幼い時から寄席,映画,小説に親しんでいたため,,観念的ではない見巧者。

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