ゼミ終了後の雑談は楽しい。
今の学生がどんなことを考えているか,その一端を窺い知ることも出来る。
しかし,研究生や他のゼミ生も集まって学生同士が雑談を始めると,
全く話題についてゆけないことがある。
特に漫画やアニメの話題になると,ストーリーも登場人物も知らない者としては相づちを打つタイミングさえ戸惑う。
話が合うのはせいぜいプロ野球ネタだったりする。
今日も一生懸命学生の話題に付いていこうとしていたら,
学生からふと告げられたことがある。
「先生,長嶋タイプですねぇ」
学生の教師観はわれわれの視点から見れば,不可解なこと,有り体に言えば皮相的と思えることも多いが,われわれでは気がつかない点を鋭い言い当てている場合も多い。
雑談の中で思わず出た発言に思わずゾッとしたが,学生から見れば,「言動が突拍子もない」「思いつき」「気分にむらがある」と映っているのであろう。
言い換えると「接しにくい教師」と見られているわけで大いに考えさせられた。
5月20日 自宅にてノート。
5月21日 「経済原論」は剰余価値の形成。教養セミナー「格差を考える」。「家事労働への賃金,あるいは学生賃金への当否を言い合う前に,なぜそのような要求が出てきたかを考えて欲しい」「現代国語の問題のようにテキストだけで解答が描けるわけではない,想像力も必要だ」。「経済原論演習」は奥山第1編第5章前半。久しぶりに4年生の佐藤君も参加して周晴楓さんの報告をフォローしてくれた。
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