2010年5月26日水曜日

伝えることとその中味,その2

もう先々週のことになるが,坂本冬美の「また君に恋してる」にはまった。
肝心の構想が全く進まないのに比例して関係のないことに関心が削がれることは良くあることで,それがたたたま同曲で,遂にアルバム『Love Songs』をTUTAYAで借りてしまった。

2007年ある酒造メーカーのCM曲としてビリーバンバンによって歌われた同曲は
サビの部分は,特別何ともないが(失礼!),
間のフレーズ
「いつか風が 散らした花も 季節巡り 色をつけるよ」
「いつか雨に 失くした空も 涙ふけば 虹も架かるよ」
が耳に残って仕方なかった。

松井五郎によるその歌詞は
韻文的というか,絵画的で,意味を追っていただけでは展開が予想できない。

ところが,その他の部分はサビも含めて散文的というか,紋切り型というか陳腐(失礼!)。残念だ。

もっと残念なのはアルバムに収められた他の曲で
恋しくて,あの日にかえりたい,会いたい,言葉にできない,恋,

夏をあきらめて,シルエット・ロマンス,片想い,

なごり雪,時の過ぎゆくままに,大阪で生まれた女

いずれも情緒的で
展開が予想できるベタな表現が続く。
「ニューミュージック」「Jポップ」がこんなに演歌的なのか!,と改めて考えさせら
れた。

ベタな表現,直截な表現では伝わらない思いがあるから,
思いを深堀してより普遍的な姿にしようとするのではないか。

 5月25日 「経済原論」はテキストより踏み込んで,マルクスと宇野弘蔵の価値論の違いを解説。ちょっと難しかったかな。日中は講義準備。ジムにてマシーン・トレーニングの後いつものようにサウナに入ったいたら,疲労困憊して気分転換にはならず,そのまま休養。

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