2010年11月12日金曜日

腑に落ちる

アサヒコムの記事「ドイツとスウェーデンが徴兵制廃止 背景に財政難」を見て久しぶりに合点がいった。

経済的理由で徴兵制復活論があるなかで,
現実にはその経済的理由から徴兵制の廃止が検討されているとわかったからである。

そもそも徴兵制安上がり論は,徴兵によって賃金が安くなることしか見ていない。
軍事訓練をして2,3年で除隊では費用の回収はできないだろう。
何より若者のキャリアが中断することの損害ないし費用は見落とされている。

大学や企業あるいは政府が教育訓練に費用負担したり,補助金を出していながら,
その途中に徴兵しようという意図がわからない。

支出を減らそうと思えば,徴兵によって若者のキャリアを無駄にするよりも,
大学教育や企業訓練に対する補助金をカットした方がはるかに効率的であろう。

大きな支出には芽を瞑って,小さな,細かな支出ばかりをチェックするのは賢明とは言えない。

もちろん,例えば自民党内部で徴兵制の検討が行なわれているように,小泉政権の靖国神社参拝のように,保守派を取り込もうというイデオロギー上の戦略が関与しているのであろうが,それは経済上の誘因とは別であろう。

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