それこそ20年近く通っているハンバーグ専門ファミレスチェーン店。
駐車場代別に取られないので,ドリンクバーで粘ってよく残業していた。
一時は盆もクリスマスも正月もで,「よく」どころかそれこそ「日参」していた。
そのポイントカードは貯まったポイントが表面に印字される仕組みになっているが,
何度も書き換えると印字が見えなくなり,カードを無料で更新して貰ったことが既に2,3回あるほどだ。
長く通っていると,いろいろ変わっていった。
当初は,ハンバーグ専門と言っても,和食や丼物までとバラエティがあったが,
90年代長期不況のなかで客単価が落ち,コストを絞るためか,メニューが絞られ,
今やハンバーグ,ステーキ,スパゲティくらいになった。
選択肢が絞られると続けては通いにくい。
不況の影響は他にもあって,ウェイター,ウェイトレスの数が減った。
そのため,客が帰ったテーブル,食事が終わったテーブルから食器が下げられず1時間以上放置されることも珍しくなくなった。
最初から高級店ではなかったが,これは印象良くない。
その間,会社は地場企業からダイエーに買収され,さらにダイエーから売られて今やゼンショー系と,親会社が移り変わっても変わらない傾向だから,すっかり染みついてしまって今や店のDNSになったのかもしれない(他の大衆ファミレスではあり得ない)。
最近は食事を少し早めに取るようにしたので,夜は専らドトールコーヒーやスターバックスを利用し,しばらくご無沙汰していたが,
2ヶ月ぶりくらいに振りに足を向けてみると,
ドリンクバーやサラダバーの他に「カレーバー」や「ご飯バー」までメニューに加わっていた。
バーというのは,各自カウンターで補給するお代わり自由なメニューのことだ。
ところが,今回はそれらのバーをそれぞれ取捨選択してメインディッシュに追加するのではなく,メインディッシュに4つとも付属することになった。1つ2つ追加するとか全く追加しないという選択ができなくなった。(ランチタイムを除く)
しかし,ドリアやスパゲティに「ご飯バー」を付ける意味がある,とは思えない。
典型的な「抱き合わせ販売」である。
ちょうどGWの昼時だったので,客は溢れていたが,
こんな好い加減なメニュー設定が一般に受け容れられるとはとうてい思えない。
単純に「昔は良かった」と言うつもりはない。
むしろ「経営の迷走」を顧客に印象づけているのではないか。
長く通ったが「店として終わっている」というのが率直な印象だ。
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