基盤教育「市場と人間の生活」では,各学部の1年生を対象に,前半に経済原論のエッセンス?を講義した後,セイフティ・ネットとして年金や医療保険,雇用保険,生活保護等を解説している。
ちょうど今週月曜日からセイフティ・ネットの部に入り,現在の年金制度は保険と言っても,1)積み立て方式ではなく賦課方式であること,2)基礎年金のうち2分の1(08年度までは3分の1)は国費(税金)が当てられていることは解説したばかりである。
ところが,昨日水曜日,5月30日になって,朝日新聞「教えて!年金11 国庫負担の不足分,どう穴埋めする?」で国庫負担を2分の1に引上げた理由(「少子高齢化が進んでも,現役世代の負担が重くなりすぎないように」)と,3分の1~2分の1への引上げ分の財源としては消費税が想定されていたが,増税が先遅れされ続けたため,当てが外れて「埋蔵金」が充てられたり,年金積立金が充てられたりしてきたという経緯が説明されている。
年金はあと1回解説する。
但し,関連記事の読み取りテストの予定だ。
同じく朝日の08年の記事「基礎年金,保険か税か」を用いて,
保険方式は,国民年金の口座振り込み方式では未納,未加入が発生しやすいことは今週解説したところだが,
税方式はそのような意味での未納は発生しにくいが,他面で別の問題もあることを読み取って貰う。
その記事には国庫負担金の話はほんの少し出てくるだけだが,
せっかくなので昨日の記事も紹介するつもりだ。
相乗効果?で現在の年金制度の問題点の1つが一層アピールされると期待されるからだ。
唯一の懸念は学生の関心が埋蔵金にばかり集中しないか,ということだ。
2012年5月28日月曜日
三題噺?三大噺?
駒澤大学で土日開かれた社会政策学会第124回大会の2日目に日帰りで参加。
文部科学省からは5月初め「軽装の励行」という通知が届いていて,
要は5月1日から10月31日までの間「ノー上着,ノーネクタイ」で省エネに務めましょう,と。
但し,衆参両院「本会議場においては上着を着用」。
「言論の府」ではなく「学問の府」はノー上着では未だ寒かったが,
東京出張を機に一挙に半袖,に切り替えた。
ところで学会の方は「耳学問」させて貰った。
午前は自由論題第2分科会「税・財政と社会政策」,午後はテーマ別第6分科会「国・地方自治体における非正規職員問題 」と
第11分科会「スウェーデンにみる雇用・労働・労使関係」。3×3で9本の報告,なかには制度の概説が大半で論点がよくわからない,というのもあったが,おおむね勉強になったし刺戟になった。
月曜日28日は朝から講義。
日経教育面を読んだのは帰宅後。
「高等教育の質を高め、優れた人材を育成することが、グローバル競争に勝ち抜くためには欠かせない。..
ただ、公的資金の配分にメリハリをつけ競争を促せば、真っ先に淘汰されそうなのは地方の中小私立大学だ。,,
2011年度入試では私立大学572校の総受験者(延べ309万人)の46%を入学定員3千人以上の大手23校が集めた。..
議論が迷走する背景には、高等教育のグランドデザインの欠如がある。」
ところが,その大手の私大でも
「
2012年5月26日土曜日
1年後の総会
10時からマンション管理組合総会。
形通りに議案書を見ていると,形通りには行かなかった1期前の管理組合理事を務めていたことが走馬燈のように浮かんできた。
中庭に面した一階各戸の目隠し導入,外壁や機械式駐車場の塗装し直し,周辺住宅のTVアナログ放送障害対策施設の撤去工事の発注,電子ブレーカー設置とうとういろいろな案件が舞い込み,10年秋には特別に臨時総会まで開いた。そして,後は2011年3月11日の大震災と最後は息切れ気味だったが,
防災対応を謳った系列の管理委託会社を頼って契約した住民も多いようで,
1年前の総会ではその点を問う声も上がったが,
組合の倉庫にはヘルメットや毛布,照明などがいくつか置いているだけで食料は備蓄されていなかった。
また共用の水道の蛇口もどこにあるか,周知徹底してはいなかった。
結局,地震対策といっても,短期に収束する局地的地震が想定されていたようで,
東北の太平洋岸全体を巻き込んでライフラインが長期に亘って使えなくなることなど想定されていなかった。
もちろん物資は別しても,住民の安否確認などあっても良かったが,
住所録すら「個人情報」が壁になって作成されておらず,子どもの交遊を通じた自然発生的なネットワークに頼っている状況では,
各戸を確認して回るなど思いも寄らなかった。
震災後の対応については,初めてのこともあって特別なことは何も出来なかった,と言って良い。
1年経って,
マンション会社,管理会社が作成した全国的なマニュアルが回覧に供されているが,
当マンション独自の対応が練られても良いように思う。
総会や議案書は定例的なスタイルに戻ったが,
復帰した日常の裏で次の大震災への備えは必要であろう。
5月24日(木)は自宅研修とし,眼科,皮膚科に通院しつつ,合間にスタバやドトールで構想を練っていたが,
構想はこの2ヶ月近く空転気味。
どうも診て貰う部位を間違ったようだ。
5月25日(金)は朝一の「経済原論演習」で生産価格,利潤率均等化法則の解説。その後は講義準備。
5月26日(土)はマンション管理組合総会。午後は歯列矯正。
総会終了後ようやく朝刊を手にしたところ,朝日新聞は一面で文科省が国立大学の持株会社方式を検討していると報じていた。
「大学間連携」は震災対応なのか,それ以前からの文科省の方針なのか。
形通りに議案書を見ていると,形通りには行かなかった1期前の管理組合理事を務めていたことが走馬燈のように浮かんできた。
中庭に面した一階各戸の目隠し導入,外壁や機械式駐車場の塗装し直し,周辺住宅のTVアナログ放送障害対策施設の撤去工事の発注,電子ブレーカー設置とうとういろいろな案件が舞い込み,10年秋には特別に臨時総会まで開いた。そして,後は2011年3月11日の大震災と最後は息切れ気味だったが,
防災対応を謳った系列の管理委託会社を頼って契約した住民も多いようで,
1年前の総会ではその点を問う声も上がったが,
組合の倉庫にはヘルメットや毛布,照明などがいくつか置いているだけで食料は備蓄されていなかった。
また共用の水道の蛇口もどこにあるか,周知徹底してはいなかった。
結局,地震対策といっても,短期に収束する局地的地震が想定されていたようで,
東北の太平洋岸全体を巻き込んでライフラインが長期に亘って使えなくなることなど想定されていなかった。
もちろん物資は別しても,住民の安否確認などあっても良かったが,
住所録すら「個人情報」が壁になって作成されておらず,子どもの交遊を通じた自然発生的なネットワークに頼っている状況では,
各戸を確認して回るなど思いも寄らなかった。
震災後の対応については,初めてのこともあって特別なことは何も出来なかった,と言って良い。
1年経って,
マンション会社,管理会社が作成した全国的なマニュアルが回覧に供されているが,
当マンション独自の対応が練られても良いように思う。
総会や議案書は定例的なスタイルに戻ったが,
復帰した日常の裏で次の大震災への備えは必要であろう。
5月24日(木)は自宅研修とし,眼科,皮膚科に通院しつつ,合間にスタバやドトールで構想を練っていたが,
構想はこの2ヶ月近く空転気味。
どうも診て貰う部位を間違ったようだ。
5月25日(金)は朝一の「経済原論演習」で生産価格,利潤率均等化法則の解説。その後は講義準備。
5月26日(土)はマンション管理組合総会。午後は歯列矯正。
総会終了後ようやく朝刊を手にしたところ,朝日新聞は一面で文科省が国立大学の持株会社方式を検討していると報じていた。
「大学間連携」は震災対応なのか,それ以前からの文科省の方針なのか。
2012年5月24日木曜日
名は体を表わすとは限らない
先週,新聞各紙が後期高齢者医療制度廃止をマニフェストに掲げて09年総選挙を戦った民主党の廃止見直し案を報じた。
読売オンライン「後期高齢者医療、当面は存続…民主見直し案判明」によれば,「75歳以上を対象にした「後期高齢者医療制度」の制度名について、「後期」という単語を外して「高齢者医療制度」に改め、75歳以上のサラリーマン約33万人を現行制度から勤務先の健康保険に移すことが柱だ」。「法案は、自公政権時代にスタートした現行制度の一部修正にとどまり、民主党が2009年の衆院選政権公約(マニフェスト)で掲げた「後期高齢者医療制度の廃止」は事実上の棚上げとなった」。
しかし,この報道では「75歳以上のサラリーマン約33万人」については「後期高齢者医療制度の廃止」が実現するかのような印象を受ける。
そもそも後期高齢者医療制度とは何か。
それは,5月19日付日本経済新聞「後期高齢者医療見直し、民主の調整難航」が指摘しているように,「75歳以上の保険料と給付を区分管理するもの」だ。
旧老人保健制度は,独自の保険ではなく,高齢者が現役世代と一緒に加入していた被用者保険(健康保険,共済保険,船員保険)と国民健康保険(国保)が老人医療費を分担する財布に過ぎなかった。つまり,老人の窓口負担1割以外の9割について,半分を国,都道府県,市町村が4:1:1で分担し,残り半分を法人保健制度という財布を通して各保険が支えていた。この場合,窓口負担を除けば,高齢者と現役世代との費用分担が明らかではなく,現役世代から不満の声が上がっていた。
これに対し,期高齢者を被用者保険や国保から脱退させて,彼らだけを加入させた保険が後期高齢者医療制だ。
本人の窓口負担1割以外の9割について,半分を国,都道府県,市町村が4:1:1で分担するのはそのままで,残り半分を現役世代の保険(前期高齢者を含む)と後期高齢者医療制度とが4対1で負担するというように費用分担を明確にした点がミソだ。
民主党の当初の廃止案は,後期高齢者を国保に戻すものの,「75歳以上の保険料と給付を区分管理する」点は維持される。したがって,本欄ではかねがね「名ばかり廃止案」と呼んでいた。
したがって,「75歳以上のサラリーマン約33万人」について被用者保険に戻したところで「75歳以上の保険料と給付を区分管理する」点が廃止されないならば,後期高齢者医療制度の廃止とはとても言えない。にもかかわらず,被用者保険に戻す部分についての区分管理の存廃を明らかにしない読売の報道では「廃止案の見直し」が被用者保険以外のみであり,「75歳以上のサラリーマン約33万人」については見直しされず,後期これ医者医療制度が廃止されるかのような印象を与える。
では,どこが「廃止案の見直し」かといえば,後期高齢者を市町村単位で運営されている国保に移す際に国保の運営単位を後期高齢者医療制度と同様の都道府県単位に変更するとしていた当初案が「全国知事会が「都道府県の財政負担が明確でない」などと反発し」(日経)ていることを承け,運営単位変更が棚上げされている点にある。この点を読売オンラインは明確には指摘していない。
つまり,民主党の後期高齢者医療制度廃止案とは,「75歳以上の保険料と給付を区分管理する」点が核心である後期高齢者医療制度の廃止ではなく,国保の運営単位を現行の市町村単位から都道府県単位に広域化する点に特徴があり,むしろ「国保改革案」と呼ぶのが相応しい。この点は日本経済新聞でも明確ではない。
では,なぜ「国保改革」かといえば,
「09年度時点で約1700ある国保の5割はすでに赤字」で「市町村は一般会計から国保に合計で約3600億円を赤字穴埋めのために投入している」状況で,かつ「国民健康保険(国保)の加入者のうち、高齢者(65~74歳)の割合が2020年度に37%と4割に迫る見通しである」ならば,「運営を市町村ではなく都道府県に広げることで財政基盤の安定を狙う(日経11/03/29)ことは,「75歳以上の保険料と給付を区分管理する」後期高齢者医療制度と同様,当然けんつされるべき変更であるからであろう。
マスコミの後期高齢者医療制度廃止案に関する報道は,「自民党は現行制度の維持を主張しており、廃止案を提出すれば消費増税関連法案の審議にも影響しかねないという事情」(日経)から民主党政権内でも廃止見直し案がまとまっていない,と政局報道に偏重している。
与野党の攻防を伝えるあまり,廃止案の根幹が後期高齢者医療制度の廃止ではなく,国保の運営単位の見直しである点が看過されている。
「名が体を表わす」とは言えないのが現実の世界である。
名称の如何に関わらず,現行制度のどこを変えようとしているのか正確に伝えるのがマスコミの役割であろう。
5月22日,5月23日と講義と講義準備で終わる。
5月24日 前日破損したコンタクトレンズが保証期間内だったため交換。その前後にスタバ逗留。
2012年5月22日火曜日
記事の論調は疑問だが
5月20日,日曜日の日本経済新聞「けいざい解読」欄は「失業多い男性 賃金低い女性 業種で偏り、成長に影」
まず米国ではリーマンショック後,男性の雇用が多い製造業や建設業で過酷なリストラが行なわれ,男性の方が女性よりも室牛王が深刻な状況「マンセッション」(mancesshion,男性man,不況recession)という造語まで生まれたが,米経済の回復と共に失業率の男女格差は縮まった。
他方,日本では元々失業率の男女格差は小さく,男性が上回るようになったのも97,8年からだ。
むしろ問題は女性の比率が高い業種の賃金水準が低い点にある。
「3月の労働者1人あたりの現金給与総額をみると、医療・福祉は約26万円。非正規雇用が多いこともあって、建設業の約33万円や製造業の約32万円を下回る」。
最後に,モノからサービスという雇用の重心移動は先進国共通の流れである以上,サービス業の生産性は大きな課題である,
と同時に,製造業の再生も重要だ。「円高の是正や法人減税、自由貿易の推進などを通じ、自動車や電機の競争力を高めなければならない」。
「マンセッションが問う成長戦略の課題は多い」と結んでいる。
医療・福祉関係の賃金の低さは,「非正規雇用が多いこと」が係わっていることは間違いないが,同時に女性が多いこと(「女性の比率が75%に及ぶ業種である」)も関わりがあるだろう。
つまり「モノからサービスへ」以前から男女賃金格差は存在したからである。
その意味で,あたかもサービス業だけの問題のような解説は納得ゆかないし,
どさくさに紛れて,結論部に突如,法人税減税を滑り込ませるのもどうかと思う。
このように記事の論調には疑問を感じるし,
現実の低賃金は困ったものだが,
製造基地と見られがちな地方経済にとっては,新たな雇用の受け皿として「医療・福祉部門」の雇用が拡大している事実は着目されて良いのではないか。
2012年5月21日月曜日
意外な結末と当然の帰結
サッカー・ヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝戦,英チェルシー×独バイエルンは意外な結末で終わった。
試合は終始,バイエルンが上回っていた。
ボール・ポゼッション律もシュートの数も,コーナーキックの数も。
しかし,点が入らない。
攻めても攻めてもゴールが割れない状況が続き,
試合が動いたのは80分前後だ。
バイエルンがリベリの放り込みにミューラーが反応してゴールを割った。
しかし,その数分後,正に試合終了間際,チェルシーのドロクバがコーナーキックに合わせたヘッティングデ同点をもぎ取った。
その後は延長戦でもお互い点が入らず,PK戦を制したチェルシーが優勝した。
素人なりに考えた原因は,ロッペンというドリブラーが得意なFWが居たために,攻めが中央寄りになり,チェルシーの守備に引っかかったというものである。
その点ではメッシを要するバルセロナの弱点と共通する。
そのバルセロナを準決勝で下したのがチェルシーというのは決して偶然ではないように思われる。
試合は終始,バイエルンが上回っていた。
ボール・ポゼッション律もシュートの数も,コーナーキックの数も。
しかし,点が入らない。
攻めても攻めてもゴールが割れない状況が続き,
試合が動いたのは80分前後だ。
バイエルンがリベリの放り込みにミューラーが反応してゴールを割った。
しかし,その数分後,正に試合終了間際,チェルシーのドロクバがコーナーキックに合わせたヘッティングデ同点をもぎ取った。
その後は延長戦でもお互い点が入らず,PK戦を制したチェルシーが優勝した。
素人なりに考えた原因は,ロッペンというドリブラーが得意なFWが居たために,攻めが中央寄りになり,チェルシーの守備に引っかかったというものである。
その点ではメッシを要するバルセロナの弱点と共通する。
そのバルセロナを準決勝で下したのがチェルシーというのは決して偶然ではないように思われる。
2012年5月19日土曜日
ため息
18日金曜日の朝一「経済原論」は再生産表式の解説。
経済原論の分野ではかつて再生産表式を題材にさまざまな検討が重ねられ,その研究蓄積は厚い。
他方,山口重克『経済原論講義』のように表式論を割愛したものもある。
自分自身は,表式はそれ自体では分析ツールではなく,社会的再生産の均衡態様を如実に表すイラストレーションだと考えているので,
込み入った議論には立ち入らず,なるべく簡潔な2部門モデルで均衡態様と表式の意義と限界を解説している。
と言う訳で,自分ではかなりわかりやすく説明しているつもりだが,
いつも最前列に座り,講義後毎回のように質問してくれる男子学生がため息を何度もついていた。
上述のようにこちらでは最も簡潔に解説しているつもりなのに,学生には感銘ではないらしい。
その後いろいろ考えてみたが,
理屈としては簡潔,感銘でも,初学者からすれば,理屈ばかりに映っているのだろう。
また「何のために」という意義付けも納得できなかったのであろう。
ちょうどリード文のない新聞記事や,図表が全くない現状分析のように。
そこで19日午前中,法事で横浜に出掛ける母を駅まで送った後,
来週月曜日の基盤教育「市場と人間の生活」と,火曜日の経済原論」とが共に資本蓄積論の予定だったので,一旦WebclassにPDFをアップしたばかりか,印刷も済ませていた分を書き換えてみた。
細かな専門用語はなるべく避け(最小限に留め),1ライドで済ませていた解説を2ページに分けてみた。
資本蓄積パターンと相対的過剰人口を関連づけようとしているので,どうしても理屈っぽくなるが,
2パターンのあり方と特徴を一層対置させることで浮かび上がらせ,人口問題との関連も丁寧に説いたつもりがあるがどうだろう?
我々からすれば,理屈を通す方が大事だが,学生との関係では理屈よりも説得性の方が重要となる。
両者が旨く切り替えられないと,溜息をつくのはこちらばかりになりかねない
経済原論の分野ではかつて再生産表式を題材にさまざまな検討が重ねられ,その研究蓄積は厚い。
他方,山口重克『経済原論講義』のように表式論を割愛したものもある。
自分自身は,表式はそれ自体では分析ツールではなく,社会的再生産の均衡態様を如実に表すイラストレーションだと考えているので,
込み入った議論には立ち入らず,なるべく簡潔な2部門モデルで均衡態様と表式の意義と限界を解説している。
と言う訳で,自分ではかなりわかりやすく説明しているつもりだが,
いつも最前列に座り,講義後毎回のように質問してくれる男子学生がため息を何度もついていた。
上述のようにこちらでは最も簡潔に解説しているつもりなのに,学生には感銘ではないらしい。
その後いろいろ考えてみたが,
理屈としては簡潔,感銘でも,初学者からすれば,理屈ばかりに映っているのだろう。
また「何のために」という意義付けも納得できなかったのであろう。
ちょうどリード文のない新聞記事や,図表が全くない現状分析のように。
そこで19日午前中,法事で横浜に出掛ける母を駅まで送った後,
来週月曜日の基盤教育「市場と人間の生活」と,火曜日の経済原論」とが共に資本蓄積論の予定だったので,一旦WebclassにPDFをアップしたばかりか,印刷も済ませていた分を書き換えてみた。
細かな専門用語はなるべく避け(最小限に留め),1ライドで済ませていた解説を2ページに分けてみた。
資本蓄積パターンと相対的過剰人口を関連づけようとしているので,どうしても理屈っぽくなるが,
2パターンのあり方と特徴を一層対置させることで浮かび上がらせ,人口問題との関連も丁寧に説いたつもりがあるがどうだろう?
我々からすれば,理屈を通す方が大事だが,学生との関係では理屈よりも説得性の方が重要となる。
両者が旨く切り替えられないと,溜息をつくのはこちらばかりになりかねない
2012年5月18日金曜日
1日でクラス替え
東北楽天イーグルスが16日のセパ交流戦初戦,広島に勝って3位に浮上。
3位に浮上したのは6連勝したからで,
言い換えれば,Aクラスは長くは続かない,ということになるが,
昨季に比べ,山崎武司選手,岩隈投手が去り,沢村賞を取った田中将大投手が故障中ということを考えれば,
「僥倖」「初夏の珍事」といって良い。
そうおもってFacebookに「イーグルス,まー君居ないすっ,エークラス」とツィートしたら1日でクラス替え,Bクラスに戻った。
5月16日 1校時以外は昼休みの職組シブスカイも含め,講義,会議,研究会(山形県村山総合支庁との「山形仙台圏交流研究会」)で疲労困憊。
「市場と組織」は現在の朗時間法制について原則,三六協定,見なし労働制,名ばかり管理職等々を簡単に位解説した後,濱口桂一郎「ホワイトカラーの労働時間法制の課題」を読み,現在の労働時間規制について問題点を書き出して貰ったのだが,明らかに時間不足であった。しかし,それ以上に教材としての練り方が足りなかった。
現在,正社員と非正規雇用の格差に専ら焦点が当てられているが,
正社員も一様ではない,働き方に差があることを知って貰いたくて,生産手段を解説したり,安倍内閣時代に導入が頓挫したホワイトカラー・エグゼンプション制度を取り上げたのだが,
であれば,一般のサービス残業や名ばかり管理職は端折っても良かった。
労働時間の割り増し規制が適用解除されるホワイトカラー・エグゼンプションとの対置では,適用除外ではない見なし労働制(事業所外労働+2種の裁量労働)を紹介するだけで良かった。
あるいは記事の読み合わせだけ行ない,労働時間規制の紹介は翌週に回しても良かったかもしれない。
「後の祭り」だ。
5月17日 仕事に集中しようと自宅研修。午前中,講義スライドの編集。午後,ファミレス。ジム後,自宅近くのドトールコーヒー。クラス替えのつもりで,河岸を変えたが進捗ない。
3位に浮上したのは6連勝したからで,
言い換えれば,Aクラスは長くは続かない,ということになるが,
昨季に比べ,山崎武司選手,岩隈投手が去り,沢村賞を取った田中将大投手が故障中ということを考えれば,
「僥倖」「初夏の珍事」といって良い。
そうおもってFacebookに「イーグルス,まー君居ないすっ,エークラス」とツィートしたら1日でクラス替え,Bクラスに戻った。
5月16日 1校時以外は昼休みの職組シブスカイも含め,講義,会議,研究会(山形県村山総合支庁との「山形仙台圏交流研究会」)で疲労困憊。
「市場と組織」は現在の朗時間法制について原則,三六協定,見なし労働制,名ばかり管理職等々を簡単に位解説した後,濱口桂一郎「ホワイトカラーの労働時間法制の課題」を読み,現在の労働時間規制について問題点を書き出して貰ったのだが,明らかに時間不足であった。しかし,それ以上に教材としての練り方が足りなかった。
現在,正社員と非正規雇用の格差に専ら焦点が当てられているが,
正社員も一様ではない,働き方に差があることを知って貰いたくて,生産手段を解説したり,安倍内閣時代に導入が頓挫したホワイトカラー・エグゼンプション制度を取り上げたのだが,
であれば,一般のサービス残業や名ばかり管理職は端折っても良かった。
労働時間の割り増し規制が適用解除されるホワイトカラー・エグゼンプションとの対置では,適用除外ではない見なし労働制(事業所外労働+2種の裁量労働)を紹介するだけで良かった。
あるいは記事の読み合わせだけ行ない,労働時間規制の紹介は翌週に回しても良かったかもしれない。
「後の祭り」だ。
5月17日 仕事に集中しようと自宅研修。午前中,講義スライドの編集。午後,ファミレス。ジム後,自宅近くのドトールコーヒー。クラス替えのつもりで,河岸を変えたが進捗ない。
2012年5月15日火曜日
準備もちょっとずつ
月曜日,朝一番の講義は学生もそうかもしれないが,ツライ。
終了後は,早速,その週の講義プリントを一斉に印刷。
なるべくなら翌週月曜日朝一の分まで印刷し終えたい。
しかし,月曜日の基板教育「市場と人間の生活」は金曜日締切りのオンライン小テストを出しており,
講義への質問が出てくる可能性があるので,水曜日くらいおおよその質問が出そろってからその回答を講義資料に加えて初めて印刷できる。
本論に関係してわかりにくかったことに答えるのは当然として,本論ととの関係性は少なくても,専門外の学生や初学者の疑問にはなるべく答えてあげようとしないと,せっかく向学心,関心が芽生えているのに邪魔をすることになろう。
また「経済原論」のように週2回の授業は,火曜日の授業後に出る質問を踏まえて金曜日の講義資料を作成する必要がある。
ということで,一挙に印刷が最も効率的だが,
フィードバックという意味では少し少し進む,しかない。
これは学習も研究も同じであろう。
終了後は,早速,その週の講義プリントを一斉に印刷。
なるべくなら翌週月曜日朝一の分まで印刷し終えたい。
しかし,月曜日の基板教育「市場と人間の生活」は金曜日締切りのオンライン小テストを出しており,
講義への質問が出てくる可能性があるので,水曜日くらいおおよその質問が出そろってからその回答を講義資料に加えて初めて印刷できる。
本論に関係してわかりにくかったことに答えるのは当然として,本論ととの関係性は少なくても,専門外の学生や初学者の疑問にはなるべく答えてあげようとしないと,せっかく向学心,関心が芽生えているのに邪魔をすることになろう。
また「経済原論」のように週2回の授業は,火曜日の授業後に出る質問を踏まえて金曜日の講義資料を作成する必要がある。
ということで,一挙に印刷が最も効率的だが,
フィードバックという意味では少し少し進む,しかない。
これは学習も研究も同じであろう。
2012年5月10日木曜日
懐古趣味ではないが
それこそ20年近く通っているハンバーグ専門ファミレスチェーン店。
駐車場代別に取られないので,ドリンクバーで粘ってよく残業していた。
一時は盆もクリスマスも正月もで,「よく」どころかそれこそ「日参」していた。
そのポイントカードは貯まったポイントが表面に印字される仕組みになっているが,
何度も書き換えると印字が見えなくなり,カードを無料で更新して貰ったことが既に2,3回あるほどだ。
長く通っていると,いろいろ変わっていった。
当初は,ハンバーグ専門と言っても,和食や丼物までとバラエティがあったが,
90年代長期不況のなかで客単価が落ち,コストを絞るためか,メニューが絞られ,
今やハンバーグ,ステーキ,スパゲティくらいになった。
選択肢が絞られると続けては通いにくい。
不況の影響は他にもあって,ウェイター,ウェイトレスの数が減った。
そのため,客が帰ったテーブル,食事が終わったテーブルから食器が下げられず1時間以上放置されることも珍しくなくなった。
最初から高級店ではなかったが,これは印象良くない。
その間,会社は地場企業からダイエーに買収され,さらにダイエーから売られて今やゼンショー系と,親会社が移り変わっても変わらない傾向だから,すっかり染みついてしまって今や店のDNSになったのかもしれない(他の大衆ファミレスではあり得ない)。
最近は食事を少し早めに取るようにしたので,夜は専らドトールコーヒーやスターバックスを利用し,しばらくご無沙汰していたが,
2ヶ月ぶりくらいに振りに足を向けてみると,
ドリンクバーやサラダバーの他に「カレーバー」や「ご飯バー」までメニューに加わっていた。
バーというのは,各自カウンターで補給するお代わり自由なメニューのことだ。
ところが,今回はそれらのバーをそれぞれ取捨選択してメインディッシュに追加するのではなく,メインディッシュに4つとも付属することになった。1つ2つ追加するとか全く追加しないという選択ができなくなった。(ランチタイムを除く)
しかし,ドリアやスパゲティに「ご飯バー」を付ける意味がある,とは思えない。
典型的な「抱き合わせ販売」である。
ちょうどGWの昼時だったので,客は溢れていたが,
こんな好い加減なメニュー設定が一般に受け容れられるとはとうてい思えない。
単純に「昔は良かった」と言うつもりはない。
むしろ「経営の迷走」を顧客に印象づけているのではないか。
長く通ったが「店として終わっている」というのが率直な印象だ。
駐車場代別に取られないので,ドリンクバーで粘ってよく残業していた。
一時は盆もクリスマスも正月もで,「よく」どころかそれこそ「日参」していた。
そのポイントカードは貯まったポイントが表面に印字される仕組みになっているが,
何度も書き換えると印字が見えなくなり,カードを無料で更新して貰ったことが既に2,3回あるほどだ。
長く通っていると,いろいろ変わっていった。
当初は,ハンバーグ専門と言っても,和食や丼物までとバラエティがあったが,
90年代長期不況のなかで客単価が落ち,コストを絞るためか,メニューが絞られ,
今やハンバーグ,ステーキ,スパゲティくらいになった。
選択肢が絞られると続けては通いにくい。
不況の影響は他にもあって,ウェイター,ウェイトレスの数が減った。
そのため,客が帰ったテーブル,食事が終わったテーブルから食器が下げられず1時間以上放置されることも珍しくなくなった。
最初から高級店ではなかったが,これは印象良くない。
その間,会社は地場企業からダイエーに買収され,さらにダイエーから売られて今やゼンショー系と,親会社が移り変わっても変わらない傾向だから,すっかり染みついてしまって今や店のDNSになったのかもしれない(他の大衆ファミレスではあり得ない)。
最近は食事を少し早めに取るようにしたので,夜は専らドトールコーヒーやスターバックスを利用し,しばらくご無沙汰していたが,
2ヶ月ぶりくらいに振りに足を向けてみると,
ドリンクバーやサラダバーの他に「カレーバー」や「ご飯バー」までメニューに加わっていた。
バーというのは,各自カウンターで補給するお代わり自由なメニューのことだ。
ところが,今回はそれらのバーをそれぞれ取捨選択してメインディッシュに追加するのではなく,メインディッシュに4つとも付属することになった。1つ2つ追加するとか全く追加しないという選択ができなくなった。(ランチタイムを除く)
しかし,ドリアやスパゲティに「ご飯バー」を付ける意味がある,とは思えない。
典型的な「抱き合わせ販売」である。
ちょうどGWの昼時だったので,客は溢れていたが,
こんな好い加減なメニュー設定が一般に受け容れられるとはとうてい思えない。
単純に「昔は良かった」と言うつもりはない。
むしろ「経営の迷走」を顧客に印象づけているのではないか。
長く通ったが「店として終わっている」というのが率直な印象だ。
2012年5月9日水曜日
GW明けの朝一は
今年のGW後半は4連休。
個人的には3泊4日の旅行をしていた。
その翌日7には朝一で講義が入っている。
「起きることができるかな」が心配。
早く眠るはずが,溜まっていたTV番組録画分を観ているうちに
何時もと同じように日付が変わった。
当日になってみると,
予定通り起きることができたし,
普段と変わらなく講義を行ない,その後も講義準備や事務連絡をこなしていた。
あまりにもすんなり日常生活に復帰できたのは,
GW旅行が対してリフレッシュになっていなかったからか,
それともこちらが平凡な生活に馴致されているからか。
5月7日 基盤教育「市場と人間の生活」は剰余価値論。1週間分の講義資料印刷。久し振りにジムで4km。
5月8日 「経済原論」は剰余価値論。前回終了後,学生が受けた質問への回答から始めたが,回答が理屈っぽくて細かすぎたか? また今回の項スライドは前夜および今朝と採さん書き直してみたが,学生には抽象的な話が延々と続いたように映ったかもしれない。次回,金曜日は講義資料の差し替え。関連する記事の読み取りを行なうつもりでここ2,3年用いている記事を印刷していたが,今回は関連性がより高い記事に差し替えた。ジムで4km。
個人的には3泊4日の旅行をしていた。
その翌日7には朝一で講義が入っている。
「起きることができるかな」が心配。
早く眠るはずが,溜まっていたTV番組録画分を観ているうちに
何時もと同じように日付が変わった。
当日になってみると,
予定通り起きることができたし,
普段と変わらなく講義を行ない,その後も講義準備や事務連絡をこなしていた。
あまりにもすんなり日常生活に復帰できたのは,
GW旅行が対してリフレッシュになっていなかったからか,
それともこちらが平凡な生活に馴致されているからか。
5月7日 基盤教育「市場と人間の生活」は剰余価値論。1週間分の講義資料印刷。久し振りにジムで4km。
5月8日 「経済原論」は剰余価値論。前回終了後,学生が受けた質問への回答から始めたが,回答が理屈っぽくて細かすぎたか? また今回の項スライドは前夜および今朝と採さん書き直してみたが,学生には抽象的な話が延々と続いたように映ったかもしれない。次回,金曜日は講義資料の差し替え。関連する記事の読み取りを行なうつもりでここ2,3年用いている記事を印刷していたが,今回は関連性がより高い記事に差し替えた。ジムで4km。
2012年5月6日日曜日
三度大宮で
居眠りしていると,突然停車。冷房も切れていた。
乗客同士不安な面持ちで顔を見合わせた。
アナウンスがあったのはようやく2,3分後。
「9号車で緊急停止ボタンが押されたため停車しました。
安全が確認されましたので,間もなく発車します」
旅では思わぬことが発生。
昨日は突然押し掛けたり,呼び出したりして,
ご迷惑を押し掛けし,またお世話になりました。
おかげで5年ぶりに同じ大宮で一堂会することができました。
なくてもよいハプニングを期待して,
いずれ君がいつか持ちたいと言っていた鎌倉か京都の別邸で。
待ちきれなきゃ今回も候補に挙っていた函館で落ち合いましょう。
でも三度大宮のような気がする@はやて21号8号車
5月5日 美ヶ原高原まで車で上った後に松本城へ。市営松本城駐車場は満車のため,大手門駐車場へ掲示板では指示されていたが,どこにあるのかよくわからず周辺グルグル。ようやく民間駐車場へ駐めて城へ辿り着くと「入場2時間待ち」。城内よりも城の作り,外観の美しさで有名なのだからと一周して昼食。そのご,諏訪湖では遊覧船に乗る時間もなく諏訪湖公園でしばし日向ぼっこ。上諏訪駅より初めてのあずさ号。新宿より湘南新宿ラインで大宮。大学の同級生吉原夫妻,福岡時代のテニス仲間竹内夫妻,そして高木君と僕,奇しくも5年前同じ大宮で会食していた。GW旅行の帰りというのも同じ(高木君,竹内君と3名で那須塩原旅行)で,その晩,竹内君宅に泊めてもらったのも全く同じ。男性4名は福岡時代に知り合ったし,吉原の奥さんも竹内君の奥さんも福岡出身だから,勢い福岡の昨今や知人の去就で話は盛り上がった。気の置けない仲間なので楽しいひとときだった。
2012年5月5日土曜日
ネットに繋がらない朝は
ネットに繋がらないと、日経電子版も読めない。
することがないので、惰眠のち朝風呂。
野沢温泉では宿を出た後、足湯に土産屋巡りり。(朝市は7時半で終了していた)
鹿教湯温泉かつら旅館ではロビーで毎日新聞と初めての信濃毎日新聞。
ただの休みのようなものだが、
朝食前の朝風呂は格別だ。
新聞もゆっくり、いやじっくり読める。
そもそも旅程自体、ゆったり組まれている。
普段は起きるのも食事をとるのも、またネットブラウジングも如何に忙ししなくしていたか。ということだろう。
することがないので、惰眠のち朝風呂。
野沢温泉では宿を出た後、足湯に土産屋巡りり。(朝市は7時半で終了していた)
鹿教湯温泉かつら旅館ではロビーで毎日新聞と初めての信濃毎日新聞。
ただの休みのようなものだが、
朝食前の朝風呂は格別だ。
新聞もゆっくり、いやじっくり読める。
そもそも旅程自体、ゆったり組まれている。
普段は起きるのも食事をとるのも、またネットブラウジングも如何に忙ししなくしていたか。ということだろう。
ネットに繋がらない夜に・その2
WiMAXの受信エリアは市街地に限られているようだ。
善光寺(長野市)や上田城趾公園(上田市)では繋がっていたようだが、同じ市内でも市街地から少し外れるともう繋がらなくなる。野沢温泉や鹿教湯温泉は言わまでもない。
では、繋がった善光寺周辺でネットを利用して何をしたか、というと、日経電子版の見出しをチェックしたり、フェイスブックに観光写真をアップロードしたりしたくらいだ。
他の新聞サイトや趣味のページなど他にもブラウジングしたいところは他にも沢山あったのだが、車はあっという間にエリアを通過してしまった。
もちろん、信州旅行の目的はネット接続テストではない。初めての信州観光として善光寺など名勝を巡りつつ、常に忙しない日常の疲れを癒すところにある。
その意味で、「ネットに繋がっていない」こと、その不安と言わないまでも落ちつかなさから免れていたのは、雲の合間に消えたり現れたりする妙高山を探して野沢温泉の足湯に浸かっていたときであり、善光寺内々陣の床下「お戒壇巡り」で「極楽の錠前」にタッチするため暗闇の中を摺り足で進んでいたときであり、上田城趾公園で往時の城の生活に思いを巡らせていたときである。
それぞれの観客動員には大きな差があるものの、
日常を忘れさせるところこそ名所であろう。
善光寺(長野市)や上田城趾公園(上田市)では繋がっていたようだが、同じ市内でも市街地から少し外れるともう繋がらなくなる。野沢温泉や鹿教湯温泉は言わまでもない。
では、繋がった善光寺周辺でネットを利用して何をしたか、というと、日経電子版の見出しをチェックしたり、フェイスブックに観光写真をアップロードしたりしたくらいだ。
他の新聞サイトや趣味のページなど他にもブラウジングしたいところは他にも沢山あったのだが、車はあっという間にエリアを通過してしまった。
もちろん、信州旅行の目的はネット接続テストではない。初めての信州観光として善光寺など名勝を巡りつつ、常に忙しない日常の疲れを癒すところにある。
その意味で、「ネットに繋がっていない」こと、その不安と言わないまでも落ちつかなさから免れていたのは、雲の合間に消えたり現れたりする妙高山を探して野沢温泉の足湯に浸かっていたときであり、善光寺内々陣の床下「お戒壇巡り」で「極楽の錠前」にタッチするため暗闇の中を摺り足で進んでいたときであり、上田城趾公園で往時の城の生活に思いを巡らせていたときである。
それぞれの観客動員には大きな差があるものの、
日常を忘れさせるところこそ名所であろう。
2012年5月4日金曜日
ネットに繋がらない夜
スマートフォンには通信用SIMも持っていたが、携帯電話の3G回線を用いているため遅く、最近はもっと速いWiMAXルータを用いSIMは外していた。
ところが、野沢温泉にとった宿はWiMAXが繋がなかった。
他方、携帯電話は煙突が3本立っていた。
ネットに繋がらないとなると、情報を得る手段はテレビニュースくらいしかなく、また必要な情報が流れるまでプログラムの順番通りに待つ必要があった。
またこちらの情報発信も携帯メールくらいしかない。
つくづくインターネットの有り難みを実感した。
5月3日 今年のGW温泉旅行は信州。しかも北九州から羽田経由で参加する友人とは午後大宮を通る長野新幹線で合流することになっていた。
しかし、習い性というべきか、早朝便で出発し大宮で時間を潰すことにした。
GW後半が雨に見舞われることは予想されていたが、ホームに出ると「郡山、白石蔵王間で発生した停電のため」前の便がホームに停留。
結局、30分遅れで出発。大宮スタバにしばし逗留。
スマートフォンのバッテリーが何が原因か、急に数%まで落ちたため、昼食もかねて電気コンセントを開放しているマックに駆け込んだ。コンセントを開放している四階のカウンターでは自分以外は皆電気コードを繋げた小学生がゲーム三昧。
早朝の停電事故は午後の長野新幹線にまで波及。20分弱遅れて長野到着。
そのうえ、せがまれていたお土産を求めて、栗菓子で有名な小布施町に寄ったため、野沢温泉の宿に着いたときには、夕食が始まっていた。
疲れていたせいか、ビール2,3杯ですっかり出来上がって温泉にも浸からず、暫く横にならざるを得なかった。
外湯を浴びた高木君が戻ってところで、彼の差し入れたスペインワイン"Sabor Real"で二人二次会延々。
ところが、野沢温泉にとった宿はWiMAXが繋がなかった。
他方、携帯電話は煙突が3本立っていた。
ネットに繋がらないとなると、情報を得る手段はテレビニュースくらいしかなく、また必要な情報が流れるまでプログラムの順番通りに待つ必要があった。
またこちらの情報発信も携帯メールくらいしかない。
つくづくインターネットの有り難みを実感した。
5月3日 今年のGW温泉旅行は信州。しかも北九州から羽田経由で参加する友人とは午後大宮を通る長野新幹線で合流することになっていた。
しかし、習い性というべきか、早朝便で出発し大宮で時間を潰すことにした。
GW後半が雨に見舞われることは予想されていたが、ホームに出ると「郡山、白石蔵王間で発生した停電のため」前の便がホームに停留。
結局、30分遅れで出発。大宮スタバにしばし逗留。
スマートフォンのバッテリーが何が原因か、急に数%まで落ちたため、昼食もかねて電気コンセントを開放しているマックに駆け込んだ。コンセントを開放している四階のカウンターでは自分以外は皆電気コードを繋げた小学生がゲーム三昧。
早朝の停電事故は午後の長野新幹線にまで波及。20分弱遅れて長野到着。
そのうえ、せがまれていたお土産を求めて、栗菓子で有名な小布施町に寄ったため、野沢温泉の宿に着いたときには、夕食が始まっていた。
疲れていたせいか、ビール2,3杯ですっかり出来上がって温泉にも浸からず、暫く横にならざるを得なかった。
外湯を浴びた高木君が戻ってところで、彼の差し入れたスペインワイン"Sabor Real"で二人二次会延々。
2012年5月3日木曜日
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