2012年4月29日日曜日

生活保護制度の見直し

報道されたのは2日前だが,厚生労働省の社会http://www.asahi.com/politics/update/0426/TKY201204260503.html保障審議会特別部会が生活保護制度見直しを検討することになった,という(朝日)。

26日付日本経済新聞は主な見直し点を4つ挙げる。

1つは,生活保護費の約半分を占める医療費の,受給者が受診する医療機関の指定制度の見直し。げんざい無期限の措定を数年後と更新に改める。

2つめは,現在受給者が働けば,賃金分だけ給付額が減らされる点(いわゆる「失業の罠」)を,保護期間中積み立てておき,本銀が需給を終えた後に配分する制度の導入も検討する。

3つめは,北海道、宮城、神奈川では最低賃金より高い保護費の水準見直し。

4つめは, 都市部で目立つ年金との逆転現象への対応。

実は私は生活保護制度の見直しに否定的ではない。
現実と遊離した保護制度は,不正受給を産み出し制度の支え手に支える意欲を失わせる。また本当に受給を必要とする人々にとっても使い勝手の悪いものとなる。

もちろん現在の給付で生活がカツカツという世帯もあるだろうが,
給付水準を見直したからといって直ちに詰んでしまう訳ではない。
給付水準自体はある程度調整可能なのである。

制度が現実と乖離したままでは多くの人々から共感が得られず,たとえば不正受給の存在を盾に制度自体が否定されたり,保護が必要な人が申請をためらったり事態が生じるのを怖れる次第である。

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