2011年10月17日月曜日

馬場宏二先生ご逝去の報に接して

金曜日夕方,馬場宏二東京大学名誉教授が亡くなられたとの方がメーリングリストに流れた。
次いで土曜日の夕方には,馬場宏二先生の弟弟子に当たる福留久大九州大学名誉教授から,余りメールを使われない先生の代わりに通夜,告別式の日時,式場名をメーリングリストに流して欲しいとの伝言を携帯電話の留守番電話に受けた。
重要な情報なので,留守番電話を何度も再生し直した末,2つのメーリングリストに送信した。

馬場宏二先生からは直接教えを受けていないが,
お送りした抜刷にコメントを頂いたり,
先生から抜刷や御著書を贈って頂く,
という形で励まされもし,大いに刺激を受けもした。

馬場先生のお考えを学問上どのように受け止めているか
についてはよくよく考えてみたいと答えられない。
ある時期,いわゆる会社主義論までは大いに刺激を受けたのものの,
その後,過剰富裕化論については戸惑いを覚えたし,
新現代資本主義論以後は余り頭に入ってこなかった
というのが正直な感想だが,
あくまで感想で,理論的な評価,批判の域には達していない。

ご存命のうちに理論的に検討して,ご本人のお考えを聞くべきであった。
怠惰な自分の場合,勉強はいつでも時機を逸した後に,惜しむように行なわれる。
残念なことだ。

ご冥福をお祈りします。


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