2011年10月5日水曜日

設問の難しさ

今年度堰基盤教育「市場経済」の学生による授業評価の結果を見て正直意外だった。

同科目までは市場経済の原理の講義は部分的に止め,
市場経済の軋轢に対するセイフティ・ネットの話として
年金,医療保険,雇用保険等の社会保険の解説の時間を大きく取り,
関連する新聞記事の読み取りも合間に入れて,
学生の関心も高い,と思っていたからだ。

ところが,必ずしも数値は高くない,イヤ低い。
自由記述欄を読むと,
年金等に関心を以て聞いてくれていたことがわかる。
しかし,他方で,以前からある「早口」「プリントの中のデータ数値が読み取りにくい」という指摘の他に
「読み取りで何を聞かれているのかよくわからなかった」という指摘がいくつかあった。

学期中に記事の読み取りを数回挟んでいるのは,
期末試験の時だけ勉強するのではなく「普段から勉強して欲しい」
期末試験一発勝負ではなく「普段の勉強に点を与えたい」という意図からだ。

しかし,同時に,知識を問う設問にすると,暗記問題になりやすく,
実際に問題になっていることは何か,その背景になりがあるか,を考えて貰えないのではないか,と懸念したので,
記述式にしている。

ただ普通の記述式を1学期中にまた1科目毎に数回実施そていては,
その採点作業が煩雑でとても首が回らなくなる。
そこで,その場で読んでもらった記事,解説論文のポイントとなるキーワードを挙げて貰う
等の設問をしているが,

この記事のポイントは何か,がわかりにくいようだ。
もちろん,採点後,解説をしているが,
それでもピンッと来ないようだ。

もちろん,こちらも少しヒネッている。
学生の中には指示したフレーズの前後1,2文の中のフレーズの書き出しで済ませようという安易な解答が多いから
よく読まないと正答に至らないような設問をしている。

ただ,こちらの意図とは別に,やはり設問の仕方やその前段の記事の趣旨などの説明を丁寧に行なう必要はありそうだ。

 10月4日 夏休み帰国していた中国人院生Sと面談。後期の計画はそこそこに四方山話。中国でも日本のアイドルが人気だそうだ。また若者は,例えば結婚の前提条件としてのマイホームローンの返済に苦しんでいるとのこと。
 10月5日 第50回山形仙台圏交流研究会。Y先生による「自治体の救済活動に関する今後の課題」。その後,経済経営系会議,旧講座会議。さらに学科会議の予定。

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