2011年10月17日月曜日

勝手が違う

ブラスバンドのサークルにいたゼミ生がかつて
「ショッピングセンターなど学外で演奏した時,途中で規定よりも早く演奏が進んでいることに気付いて,あっヤバイとはみなで顔を合せるですが,途中で修正が効かなくて,結局早く終わる,ということがあるんです」と経験談を楽しそうに語っていた。

15日土曜日,労働組合の「活動家養成講座」で1コマ80分の講師を務めた。
未だ若い幹部候補者に最近の労働情勢を学んでもらう,が趣旨だと理解したが,
自分の講義の中で一般向けなのは何かと考えて,
「働く者たちのセイフティ・ネット」と銘打って,
雇用流動化の中で従来型のセイフティ・ネット,安定雇用を前提にした社会保険,働く能力のない人達を主たる対象にした生活保護制度のどちらにも保護されない人が増えていて,年金制度の改革が検討されたり,第2のセイフティ・ネット「求職者支援制度」が発足することになった,という話をするkとおにした。

今回の受講者は雇用保険制度や生活保護制度のことを良く承知しているはずで,方々の市職労の人も混じっているので,実務に携わった経験者も多く,「実際の運用は違いますよ」という完走が出るかもしれない。それは承知の上で,一般向けの話題は大なり小なり現場の人の受け止め方は違うはずだし,大学では現実の問題をこのようにみている,まとめている,という話として聞いて欲しいと考えたわけだ。

先週のうちに作成した講義資料は24スライドに及び,少し長すぎる,とは思っていた。
自分の場合,90分講義では6スライド載せたA4版の用紙2,3ページ,すなわち12-18スライドを基本にしており,18スライドの場合は時間が足りず,早口になったり,次回に廻すことになる。
別の面から見れば,詰め込みすぎになる。
ましてや今回は80分。

そこで何度か見直したが,1回切りで次がない一話完結としてはこれ以上切り詰められない,状況を見てスライドによっては「後で参照」を求めるだけにしようと考えていた。
むしろスライドに記していないことを解説して蘊蓄を傾けることは厳に慎まなければならない。

ところが,実際に講義してみると,30分くらいで半分12スライド近く進んでしまったので,慌ててしまった。
年金や雇用保険,生活保護の現在の問題点を語る前に,各制度の概要を説明することになるが,
大学生と異なり,社会人は仕組みの概要を良く承知しているはずなどで「さらっ」と進めたのだが,
どうやらアッサリしすぎたようだ。

終盤は具体的なデータを上げたり,おさらいをしたり,と時間を稼いで何とか70分弱で講義を終えた。

ブラスバンドの演奏が早く終わるのは,早く進むパートに全体が引っ張られることが原因らしい。
しかし,ひとりで実演しているのだから,原因は他にはない。
普段と異なる場所で異なる受講者を相手に喋ることは難しい,と実感した。

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