2011年6月22日水曜日

オレは被災者じゃない

行きの高速バス,寝不足もありウツラウツラしていると,
バスは高速道路の入口,料金所で一旦停止した。
ETCを設置しない車両向け「一般」ブースを通過しようとしたからのようだ。
さてはETCの調子が悪いのかな,と思ってやり過ごしたが,
帰りの高速バスも,入口は気付かなかったが,出口で一旦停止した。
何と「一般」ブースには十数台の車列。

月曜日は登校しなかったので気付かなかったが,
昨20日月曜日から「高速道路休日1,000円」が廃止されると同時に,
東北道における被災者及びバス・トラックの料金無料が実施された。
被災者は市役所の発行する証明書を「一般」ブースで提示する必要があるから,混雑したわけだ。

しかし,山形-仙台高速バスの利用者のほとんどは通勤,通学客,昼間も買い物客であろう。
自分自身,地震保険が下りず「被災者」とは認定されなかった。
また,職場内で募金に応じたこともあるが,とても公言できるほどの額ではない。
ましてやボランティア参加者でもない。自分自身の職責を全うするのに精一杯だからだ。

「造る道路から利用する道路へ」はどこに行ったのか。
全国全道一括プール制で既存の高速道はいつになっても償還の見込みがなく
大都市では割高料金で混雑も解消されない。
他方で,費用対効果の検証も不充分に地方の高速道は延伸される。
その構造を転換するのではなかったか。

しかし,「休日千円」だろうが「無料化実験」だろうが地方からの道路敷設の要望を拒否できない。
展望はなくなったのに「被災者向け」無料化は実行される。

大義すり替えを前に言っておくが,
「オレは被災者じゃない」。

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