2010年7月10日土曜日

助言と容喙・その2

ゼミ「経済原論演習」の時間にゼミ生が第18回三大学合同ゼミの冒頭で行なう基調報告,というと大げさだがテーマ解説,をパワーポイントの配付資料を基に説明してた。

先日の解説に気付いた点をいろいろ指摘して,かえってゼミセを混乱させて反省したばかりだが,基調方向の全容を示されると,事実問題,推論の進め方,相互の連関などいろいろ目に付き,またまたコメント,ゼミ生によれば「ダメ出し」してしまった^^;。
(最終的には「報告するのは君たちだから君たちで決めなさい」と助言したが)

しかし,今回の反省はその点ではない。
結局,ゼミで何を教えてきたか。ゼミ以外でも教養セミナー「格差を考える」や「経済原論」,「経済原論演習」で何を教えてきたか,教えるべきであったか,という点についてであった。

それぞれベーシック・インカムの仕組みや考え方とその背後にある戦後福祉国家の捉え方,資本主義的生産様式の基本的メカニズム,企業内労働市場とその変容等,目標はあるのだが,それは単なる知識や学問体系に止まらないように思う。

端的に言えば,学び方だと考えられるが,
それが伝わったか,そもそもちゃんと教えてきたか,ということの反省である。
(これはこんにちの学部教育にも係わるので,今後も続く)

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