2015年1月5日月曜日

正月休みは松蔭

大河ドラマは,もう随分前,学部学生,あるいは大学院生の頃から全く観なくなったが,
2015年は吉田松陰の妹が主人公ということで,年末も押し迫ってから,正月休みように文庫本を漁った。
近所の書店に在庫がある場合はそのまま購入したが,ない物,絶版の物はアマゾンにて中古を注文。(アマゾンが扱う中古本は1円の物もあるが,送料が必ず1冊257円かかる)。

元日は,そのうちまず,古川薫『吉田松陰』(河出文庫)。

元は83年少年少女向け小説として企画された本なので,読むのの遅い自分でも夕方からでもさっと読めた。
淡々とした叙述には余りのめり込めなかったが,老中暗殺計画(1858年)にそれまでの支援者が距離を置いていったり,弟子,江戸にいた久坂や高杉がたしなめる側に回ったりして,松蔭が取り乱し,弟子に絶縁状を送りつける件は興味深かった。
大きな孤独を味わった後,処刑(59年)の直前,遺書「留魂録」で自分のなしえたこと,30年の生涯に納得する。


晴天だったので,昼過ぎ,散歩がてらに崎八幡宮の初詣風景見物。

2日は,同じく古川薫による『花冠の志士--小説久坂玄瑞』(文春文庫)。

高杉と並ぶ松下村塾の傑物も。
1)純粋だが、陰影乏しく、主人公としての魅力は?ーー理念先行に見える松陰も、山鹿兵学の家に生まれながら飽きたらずに西洋兵学に手を伸ばしたり、黒船に便乗して密航しようとしたりと、単純な攘夷ではなかったが、ここで描かれている玄瑞は排外主義一辺倒。

2)松陰の妹との縁談をためらうう理由を友人に尋ねられ「嫁にするなら、美しい人をと、これは前々から考えちょったことであります」。大河ドラマのヒロインに同情。

夕方ジム系列店。


3日は,読書にも飽きて(読むのが遅いせいもある),校正の仕事。夕方ジム。その後,ファミレス。

4日は,2日に届いた古本,古川薫『桂小五郎』(上)。夕方ジム。その後ドトールお渡り,文庫本2章のみ。

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