2010年9月18日土曜日

目隠し頭巾

頭巾ではないが,
いつものようにナイキの帽子を被って高速バスを待っていたら
同僚のH先生から「日本人でそういう帽子被るのは珍しいですね」と指摘された。
僕の子供のころは少年が野球帽を被るのはごくありふれたことだったが,今は違うのだろうか?

もっともその時被っていたのは白のメッシュ地のキャップでこれが珍しいのだろうか?
また日本人じゃないと何人?
どう見てもアジア人だから,韓国人とか中国人?あるいはインドネシア人?
疑問は未だに解けない。

これがつば付帽子,キャップではなく目隠し頭巾となると
先日公開された処刑場面に向かう死刑確定囚のようだ。

歯茎に膿が溜ったので,歯の根の治療を続けていたら,
昨日になって歯にヒビが入っていることが判明した。
ひび割れしている以上,根を完治させてもヒビから異物が入ってきて膿ができる状況は変わらない。結局,抜歯することになった。

今日でなくても良いと言われたが,正味30分,準備を加えて1時間超取れるのは学期が始まるとそうはない。即日実施となった。
外科手術としての同意書提出から始まり,抜歯には結局1時間以上,その他も含めると2時間近くかかった。
六歳馬の枝分かれしている半分を取るのだから,以前親知らずを抜いた時ほど痛くないと。
実際少しでも痛そうにすると随時麻酔を打ってくれたので,それほど痛くはなかった。

しかし,なかなか抜けないと徐々に歯を押す力も加わり,痛い回数が増える。
30分近く経ったところで,目隠し頭巾を被せられた。
市場経済以上がマスコミに公開されたばかりで,死刑囚の「これで終わりか」を想像してゾッとした。

結局押される痛み以上の痛みもなくやがて終了した。
痛み止めの薬を渡されたが,その後もさして痛みはない。
ただあの目隠し頭巾は何だったのかなぁ,と。
患者の顔が痛みで歪むのがわかると,作業に集中できないからだろうが,
もっと他に方法がないかな。もっと強い麻酔とか,全身麻酔とか。

歯医者以外で目隠し頭巾を被せられないよう留意するのみだ。

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