木曜日は教養セミナー「格差を考える」と
2年生向け「専門基礎演習」。
今までは同じテキストを用い,2週で1章という同じスペースで進んでいた。
専門外の1年生と専門の2年生はレジュメの要約の仕方から,発せられる質問も異なり,興味深かった。
しかし,共通テキストも,先週で終わり,
今週からは各チームが選んだテーマ報告。
教養セミナー「格差を考える」は生活保護,「専門基礎演習」はTPP。
なるほどテーマ選択も一般向けと専門向けと対照的?
教養セミナー「格差を考える」は 報告チーム4名の内2名が大幅遅刻。
特にレジュメ作成の中心人物がおらず,質問に答えられない箇所も。
「あり得ない」「責任を問う」(メンバーのコメント)。
しかし,レジュメ自体は「丁寧」「要を得ていた」(同)。
なるほど一般向け。
「専門基礎演習」はTPPについて
「地域格差」(への影響),「医療問題」「雇用」と分野を分けて,
メリット,デメリットを提示。
そのうえで,最後に「TPPに賛成か反対か」を問うていた。
いかにも専門的だ。
「 知らなかった影響をわかりやすく解説してくれた。」「様々な観点から議論できた」
しかし,TPPは難しい。
政治の場でも議論が噛み合っていない。
反対派は「例外なき自由競争」という原則を盾に種々の弊害を指摘している。
他方,
政府
は各国の「聖域」は認められており, 農産物5品目」(コメや麦、牛肉、乳製品、砂糖)は守ると主張し,
公的医療制度(公的医療保険,混合診療)や単純労働者の移動や医師や看護師など個別の資格の相互承認は
TPP交渉で
議論になっていない,と躱しているからだ。
したがって,単にメリット,デメリットを挙げるだけでは「隔靴掻痒」の感を拭えない。
「踏み込んだ説明はなく議論しにくかった」
専門といっても基礎演習だ。
各人,未だ習っていないことも多い。
しかし,関心はあり,テーマも各人の専攻する分野・科目と隣接しているはずだ。
それぞれの専門から「一歩踏み込んで」分析し,解説する冒険があっても良いだろう。
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