今日の日経文化面は「まんが道」最終稿で現役引退する藤子不二雄A。
脱稿後、大腸ポリープ手術に伴う大量出血で5日間集中治療室に入っていたときに見た夢では,なぜか黒澤明の映画「夢」の笠智衆演じる老人になっていて,正に「まんが道」で描いたときわ荘時代の仲間や師匠,既に亡くなっている藤本,石森,赤塚や手塚から「こっちに来い」と誘われた話は面白い。
しかし,一番感心したのはマンガ道連載を始めるに当たって藤子心したこと。
「この漫画は上から見下ろした視線で描いたら成り立たない」。
これは「まんが道」が漫画家修業時代の話だからではないであろう
また漫画に限った話ではないであろう。
小説や映画等,あらゆる作品に通じる極意と思える。
「上から目線」の作品は流行作家の作品であったり,その作家のファンあったりすrば,有り難がられるであろうが,それは鑑賞に伴う感激とは異なる。
「上から目線」とは,言い換えれば,作者の方に「表現したい」「せざるを得ない」という切迫感が無いわけだから,読む者,聴く者,観る者の心に響くものではないからである。
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