来週末の,高校への出張講義「年金の話」を3月8日(金)午後と9日(土)午前を費やしてほぼ完成。
高校生向け「年金」スライドは昨年秋,秋田の県立高校への出張講義で既に作っているから,元はあった。
しかし,その時は90分授業だったが,今回は60分だ。
なによりその時のテーマは,「消費税税に関する三党合意」における年金改革案の解説だったので,今考えると高校生には相当難しかったはずだ。
制度改革の前に,現行制度を解説する必要があるが,それだけでも大学1年生に1回で解説するのは難しい。
しかも今回は対象が高校1年生だ。
そこでピンチバッターとして話が決まった時から,案は練っていた。
若い人が年金について最も関心がある「今支払っても将来もらえるの?」「もらえても支払った分ももらえないのでは?」という年金財政の問題(現在は大学生も20歳以上は強制加入.卒業後まとめ払いの特例制度はあるが)と
一昨年くらい話題になった,保険料を課されていなかった勤め人の専業主婦が,夫の独立,退職と共に保険料の課される第1号被保険者になるのに,変更続きを忘れていたケースの救済問題(第1号被保険者として未納続ければ,支払期間が年金受給に必要な25年間に達しない虞がある)
の解説に必要な限りで年金の仕組みを解説しよう,と。
案は頭にあったので,実質数時間でスライドを作成することができた(昔のスライド流用も多いが)。
成人女性の年金制度上の位置づけを考えて貰うために,第3号被保険者制度を解説するのだから,当然第1号,第2号との区別には触れざるを得ない。
仕組みの細かな解説はそれだけに止めよう。
しかし,一夜明けて9日(土)になると,
「勤め人の専業主婦」が第3号被保険者だといっても,その勤め人がどのような年金に加入しているか触れないと具体性がないだろうし,
「君たちの先生は私学共済に入っているんだよ」とか
「私学共済は全国一本の組織だから市内の私立校の先生も,東京の私立校の先生も皆一緒に入っているだよ」とか
あるいは「駅東口のガーデンパレスは私学共済の施設で,県庁裏のホテル白萩は国家公務員共済組合連合会の施設だよ」と
エピソード交えた方が関心持ってもらえるかなという考えが浮かんで,
文章と構成図の2つのスライドを用いて厚生年金,共済組合,国民年金の違いを解説することになった。
結局スライド枚数は18枚。
(うち1枚はタイトル,2枚は確認問題だから実質15枚だが,高校1年生相手に60分で15スライドは多すぎるかなぁ。
相手が大学生でも,社会人(公開講座)でも,さらに高校生(出張講義)でも,
スライド枚数を絞ってみては継ぎ足す,のはもう習い性のようなものだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿