2013年3月26日火曜日

まさかの坂

「政界は一寸先は闇。まさかの坂もある」と言ったのは小泉純一郎元首相だ。
 政界ではないが,3月25日広島高裁が昨年暮れの衆議院選挙に対してマサカの無効判決を下した,

 大学の憲法の授業では「裁判所は,「一票の不平等」問題から選挙の違憲判決を下すことはあるが,無効にしてしまうと,その間成立した予算案を含む法律も無効とされてしまい,大混乱を来すため,無効判決は下さないものだ」と教えられた。
 爾来二十有余年,少なくとも国政選挙に関しては教えられた通りだった。
 だから,いくらマスコミが「今度こそ無効判決が出そうだ」と報道,解説しようと,シロウトの関心に阿ねった,あるいはその不安を煽る類いの報道として,歯牙にも掛けなかった。

 ところが,「まさかの」無効判決が出た。
 未だ高裁(公選法では第一審が高裁)判決とは言え,違憲判決よりさらに踏み込んだ無効判決が下されたわけだから,数年で違憲状態に戻るような小手先の改正ではなく,抜本的な選挙制度改正を諮るべきであろう。

 同日午後,ホテルキャッスル山形にて人文学部及び同研究科の卒業祝賀会。
共に中国人大学院生。左は日中の中小企業を研究した孫震君(指導教員は立松潔先生),右は「日本労働組合の役割と行方---企業別労働組合の限界とユニオン制の導入」周晴楓さん。帰国して就職しても,自分の研究テーマをじっくり追及して欲しいです。何よりお元気で!

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