2012年11月27日火曜日

初雹,初雪,本降り,時々晴れ間。

朝方,高速バスを降りると,初雹。
傘も開かずにキャンパスへ

耐震工事中の移転先は比較的新しいがスチームが備わっていないため,
エアコンが効くまでブルブル。

すると昼前には初雪。
この段階ではぱらぱらだったが,
午後には本降り。

初雪から本降りとは,今後が思いやられる。

それでいて,写そうと思ったときは晴れ上がる。

山の天気ではないが,移ろいやすい。


2012年11月26日月曜日

暮令朝改

前日「今まで積み上げたものを壊す勇気がなければ,先に進まない」と結論で宣言したばかりだが,
読み直してみると,既に壊した構想の方がシックリ来て「縒りを戻して」しまった。
これでは正に「賽の河原の石積み」ではないか!

 11月26日月曜日,未だ冬の入り口というのに寒い。既にダウンジャケットは羽織っているので,後は毛糸のセーターをフリースに替える,ズボンを裏地のある厚手物に替える位しか手がない。
 一日中書類整理みたいな仕事。
 北海学園大学名誉教授河西勝先生より抜刷「カール・ポランニーと宇野弘蔵」『北海学園大学経済論集』第60巻第2号の寄贈を受ける。有り難うございました。

2012年11月25日日曜日

石を積む

論文はアイデアが勝負だから,
シッカリした  アイデアもなしに思いつきというか問題意識が芽生えた程度で筆を執るわけには行かない。

そんな当たり前のことは,習作時代,論文を書き始めた時期,というかせっつかれて論文を書いていた時期に疾うに身に滲みて学んだはずだが,
その正に止むに止まれぬ事情に「せっつかれて」論文を書くことになったために
この2週間近く,一定の段階でピタッと筆が止まり,
平日,他の用がなく研究室に籠っても,
休日,ドトールコーヒー,スターバックスと渡り歩いても
二進も三進も進まなくなった。

当初の見通しが甘く,
勢いで書き始めたことの祟りが覿面に露わとなった形だ。
「後悔先に立たず」。

もっとも,書き進めている途中で壁にぶつかり,二進も三進も,ということ事態は珍しくもない。いき
一定の図面を以て書き始めても,論の進め方,構成がシックリ納得できなくなるからだ。
こういう時は,当初の構成を一旦崩す勇気が必要で,
納得行かない構成を引き摺ったままでは,本人も先の展開に自信が持てず,論文が仕上がる予感がしなくなる。
逆に構成をがらりと変えることで,問題に対する理解が当初よりさらに深まる。
そうすると,先の展開にも自信が持て,論文の仕上げに向けて邁進できる。

泥縄式に書き始めた場合の二進も三進もと,ある程度構想を詰めて書き始めても逢着する二進も三進では全く違う。
泥縄式の場合「それみたことか」と気が滅入って当分書き繋ぐ気が起こらない。
後者の場合も戸惑うこと自体は同じだが,それを機に認識がより深まる予感がする。

しかし,一度固めた構想を一旦反故にしてまた練り直す,という意味ではどちらも「賽の河原の石積み」をしているような気にもなるものである。
キッカケ,経緯はどうであれ,
今まで積み上げたものを壊す勇気がなければ,先に進まないものである。

2012年11月21日水曜日

リフレ政治家があまり触れないこと

「近いうち解散」が現実になって与野党とも経済政策についていつにもまして聲高に主張し始めた。
原発問題もそうだが,最近は日銀の金融緩和の不足を批判するリフレ政策の主張が多い。
日銀批判は野党に多いが,デフレ批判として与党内にも同調者が多いと言われている。

しかし,今朝の日経が解説しているように
リフレ派の主張は通常「金融緩和」と「経済政策」がセットになっている。
「経済政策」は公共事業拡大の他に,規制緩和や構造改革のような成長戦略が含まれる。

ところが,
リフレを主張する政治家は
選挙民受けを狙ってか,国土強靭化計画200兆円については聲高だが,
成長戦略はそれほどでもない。

例えば,野田主張はTPP促進を次期総選挙のマニフェストに掲げて闘う方針らしいが,
民主党内部TPPへの反対論者も多く,増税の時と同様に党内をまとめるのは容易ではないと予想される。

与党返り咲きが確実視される自民党も
TPPについては安倍総裁が15日の日商会頭との会談冒頭で
「(関税原則撤廃を)打破する交渉力が自民党にはある」
と踏み込んだ発言をし始めたばかりで
党としてはTPP反対の姿勢を崩していない。

しかし,TPP反対で成長戦略も何もあったものではないだろう。

今日の格差拡大を招いたとされる規制緩和や構造改革は政権交代の原因とも受け取られているのか,
成長戦略の中味はなかなか議論されず,
受けの良い公共事業拡大や金融緩和が叫ばれ,
あるいは歳出削減策のつもりなのか生活保護改革が叫ばれている。

デフレを脱却を真剣に考える以上,
成長戦略とその負の面に対する手当こそ正面から取り上げられるべきではなかろうか。





2012年11月20日火曜日

赤面

いい歳をして今さら赤面もないものだが,
いい歳だから恥ずかしくなるときがある。

選手末,恩師から頂いて手紙を読んでいると
「春秋に富む若い学生」という表現に出くわしてはたと途惑った。
聴いたことのない表現だ。
地方に係るなら,四季の変化が鮮やかという意味だろうが,人間に掛かる言葉かな,と。

早速WEB辞書で検索して,この場合の「春秋」とは年月であり,「春秋に富む」とは「若くて,将来のある」という意味だと知った。


『史記』でも用いられ,我が国でも『方丈記』でも用いられていた表現だという。
この歳で初めて知ったというのは相当の無知だ,ということだ。
誰か傍にいるわけではないが,赤面するしかなかろう。

2012年11月19日月曜日

携帯電話,スマホのない生活

携帯電話のない生活を望む人も多いだろう。
週末の朝日新聞か日本経済新聞の別冊でも特集していた。

授業中密かに携帯を覗く学生も多いが,
自分自身,バスの待ち時間だけでなく,手持ち無沙汰の時にはよくニュースを覗く。
そこには手持ち無沙汰の時間を余裕を以て迎えられない自分がいる。
ちょうど居間で観たい番組もないのにテレビを点けっぱなしにしているのと同じだ。
暇ならもう少し自分に向かい合う時間をもちたい,と常々思っている。

そうはいっても,ガラケーとスマホの二刀流を止めたくなって先週末スマホを購入した。
今までネットの閲覧は液晶画面7インチのタブレットで行なっていたが,
おサイフケータイ(電子マネー)に対応していないため,ガラケーを手放せなかった。
通信と通話も別々だった。

今秋今冬の新製品のラインナップにもおサイフケータイに対応した7インチタブレットは出なかったが,それまでのタブレットと同シリーズのスマホが5.5インチで発売されたため,予約の末,入手した。

ショップ店員の説明も長かったが,
契約通りの設定に2,30分かかるというので,母と近くの百貨店で買い物をすることにした。
それぞれ買い物を済ませ,30分経った頃,地下1階で待ち合わせ,ショップに向かっていたところ,母とはぐれてしまった。

百貨店受付で問い合わせをしているうちに,すぐ後ろを歩いていた母がいなくなっていた。
先にショップに向かったのかと思ったが,いなかった。
ついには店内アナウンスを依頼すると同時に,百貨店の防犯係の方に探索までして貰った。

誘拐,行き倒れ,老人に多い彷徨などの可能性が浮かんだ。
出で立ちからしてお金持ち老人には見えないので誘拐はあり得ない。
行き倒れというか,倒れていれば,店内で騒ぎになるはずだ。
十分高齢なので,突如ボケが始まって彷徨・徘徊するようになったという可能性が一番大きい。
その場合,店内および付近を捜索して探し出すのにもその日一日では済まない可能性もあったが,さらにその先,見つかった後も独り身ではどう介護して良いか見当が付かないと思うと,気が重くなった。

結局,母はアケード外を別方向に進んでしまい,ショップの系列店から問い合わせをして元の店に辿り着いた。

この間1時間,最後は閉店後の一斉店内捜索の場面まで頭に浮かんだ。
もちろん,彷徨の末,帰宅した可能性もあるので,自宅に電話もしてみたが,
母親のスマートフォンへは電話しなかったし,こちらのガラケーも鳴らなかった。

家族で一緒に携帯電話を購入すると,それぞれのハード代金を割り引くキャンペーンを利用したため,
自分のガラケーもスマートフォンに切り替え中で利用できないばかりでなく,
母の旧スマートフォンも新スマートフォンに切り替え中で通話できなかったからだ。

結局,ゆっくり,じっくり内省的生活を送りたいという思いとは別に,
少なくとも外出した場合には片方でも携帯電話,スマートフォンを所持していないと随分不便だ,ということがよくわかった。

2012年11月16日金曜日

ソワソワ

現在,オープンゼミの期間だ。

来年度のゼミ生応募要項を発表して,関心のある学生がゼミの時間を訪問する。

大学院ゼミの風景を見せたいのだが,現在は院生が修士論文を書いている最中で,その途中経過を聴いているだけでゼミらしいゼミは行なっていない。

そんななか先週は男子学生3名が連れ立って訪問。
テキスト,小池和男『仕事の経済学』を渡して簡単にゼミの説明。

今週は男子学生1名。
同書の目次のコピーを渡して説明。

何か質問は?
「就職活動に関して考慮しているのか」
就活によるゼミの欠席は認めていますよ。

退席後に院生が解説。
あれは就職に有利か,という意味の質問ですよ。

えぇ,そんなゼミあるのか?

しかし,学生の受け止め方は様々。
こちらはソワソワ。

2012年11月13日火曜日

もっと黄色い


旧制高校の,ただでさえ狭いキャンパス。
さらに耐震工事のため片側車線が遮断されている。

しかし,銀杏は今年も黄色い。

もっと紅くもっと寒い


今朝の校庭。見た目はもっと紅く,奥の銀杏はもっと黄色い。
母が通販で購入したデジカメのせい,と言いたいが,自分も色弱だった。

これはこちらの問題だが,あちらの問題?では今朝は予想気温,早朝10度前後よりもっと寒い。
高速バスを降りた街も寒かったが
研究室も。

耐震工事移転先は,スチームがなく,エアコンだけ。
これがなかなか効かない。

工事は今月中に終わり,
検査の後,元の研究室に戻るのは12月半ばと聞く。
その前に凍えないのを祈るばかりだ。

2012年11月11日日曜日

秀逸!


今朝の日経文化欄。

リービ英雄「莫言の消息」。

小説の着想を得るために毎年のように秋頃、中国大陸に渡る日本語作家が今年は例の騒動に遭遇。

用心して「西の辺境、青海省」へ。

そこでは多民族の複雑な人間模様を目の当たりに。

ついで、ノーベル文学賞受賞のニュースに触れ、初めて現代中国で作家を発見した驚きと対談で本人にあったときの印象。

末尾は受賞報道への本人の対応。

そのまた末尾が秀逸!

「大陸のおおらかさ、という日本語が、久しぶりにぼくの頭

に浮かんだ」

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2012年11月7日水曜日

夢の彼方

先月半ばくらいから論文を書き始めた。
今年2月末から構想を練っていたのになかなかまとまらないテーマであったが,
事情により仕上げなければならなくなったからだ。

いわば「見切り発車」だから,
書き進めていくうちに,勉強不足,詰め不足が露呈して,
文献を集めたり,読み直したり,
あるいは1つ箇所で半月以上立ち往生したり,
ということが当然発生する。

昨晩?あるいは今日の未明も,
目が覚めたのか,夢の中か
「あっ,そうだ。これとあれはこう結びついているんだ。
大事だからメモしておこう」と独りごちしてみた。

しかし,朝起きてみると,
あれとこれが何だったか,
何となく記憶に残っているような気がするが,
記憶の底に紛れ込んで思い出せない。

夢の先は杳として知れない。

2012年11月3日土曜日

短い秋

11月になったばかりなのにスッカリ冷え込んだ。
春秋物スーツはもう使えない。
10月初めの学会では未だ暑いと,夏物スーツ,CoolBizを着ていた。

春は4月5月2ヶ月は着ていた。
それに対して秋は3週間だ。

セーターにダウンジャケットを卸したし,
来週には灯油の配達を頼まなければならない。

 10月29日,30日,31日 月末の記憶が飛んでしまった^^。
 11月1日 宮城学院女子大学「経済社会特論」はセーフティ・ネットに入る。今週と来週は年金。仕組みだけで70分を超えた(動向は80分授業で,個人的には講義70分,質問,コメント記入に10分充てている)。
 11月2日 来月の報告のために全体構想2000字。と言っても「A4 1枚以内」という制約もあり,1500字前後。基盤教育教養セミナー「格差を考える」は分配方式(賃金決定方式)の変化や構造改革による格差拡大。司会者2名ともまじめというか,責任か強くて初めて自分の意見を言ってしまっていた。大学院演習。先々週の公開講座の質問票が戻ってくる。1回切りなので詰め込んではいけないと思いつつ毎度のように詰め込んでしまったが,「わかりやすかった」とのコメント。
 11月3日 朝起きて居間に座った途端,襖がゴトゴト。福島中通りで震度4.自宅は震度2かな。最近は毎日のように地震があるらしい。