先週,いや先々週からはじめた「研究室仕舞い」が一向に進まない。
もう10年近く前,耐震工事のために研究室を一時退避したときは一週間も掛からなかったという微かな記憶が残っていたため悠長に構えていたが,その時は書籍,備品を臨時研究室にそっくり移せば良かったので,自宅に持ち帰るか処分するか悩む必要がなかった。今回はそうはゆかない。最近の論文なら殆どが2,3年後に公開されるし,ノートもファイルとして保存している。それに対して,デジタルで保存されていないものは処分すると再現でない。他方で,じじ10-20年開いてこなかった本をいまさら手に取るとは思えない。前稿でも記し逡巡は簡単には収まらない。
おまけに今週は月曜日が祝日で,火水木も午後会議等あり,午前中しか研究室に入れなかった。
結局,最後の金曜日になって書架の上に平積みしている雑誌や段ボール類を卸して処分した。論文コピー等は殆どを紙資源として処分することにした。段ボール1箱分残しているが,これもさらに選別の余地がある。
そして夕方にはいよいよ書籍の選別に着手した。金曜日行ったのは新書,教養書。
基本はやはり紙資源としての処分。残る文庫は古典名作もあり,半分以上残したが,まだ選別の余地はある。
来週はいよいよ書籍の処分である。
週末になってようやく自分の時間が取れた。
17日土曜日手にしたのは大都市自治体が行った非正規シングル女性(子なし)に関する調査をもとにした論文1編のみ。
興味深かったのは次の2点。
- 女性非正規雇用のシングルと既婚者の比較。
- どちらも個人収入は年200万未満が多いが,既婚者の世帯収入で200万円未満は少ない(配偶者の年収で生計を立てている家計補助的労働)。
- 週の労働時間もシングルが長いのに対し,既婚者は短い(いわゆる主婦優遇措置に対応した「就業調整」の影響であろう)
- どちらも正社員になれなかった,正社員としての募集がなく非正規になったという「不本意非正規」が多いし,現在の仕事・賃金に不満・不安を抱いているにもかかわらず,今後に関しては「非正規のまま現在の会社に勤めたい」「他の会社で非正規として働きたい」が多い(既婚者の場合,主婦優遇制度の影響だろうが,シングルがなぜ?)
よく理解できない,腑に落ちない。
もっと勉強しろということであろう。
この1年間,勤め人を終えたらどうなるか気になっていたが,研究室を引き払い今までと変わらないような気がしてきた。
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