毎年この時期になると,研究出張で上京している。
たいてい3月28-30日の間,SGCIMEが八王子セミナーハウスで研究合宿を張っている。また,その前日27日には,関根友彦先生を囲む杉並経済学研究会が東京経済大学国分寺キャンパスで開催される。
2つの研究会,4日間で数多くの研究報告が行なわれるので,そのすべてを吸収するのは難しい。キャパシティの小さいうえに関心を絞りがちな自分の場合は特にそうである。
それでも研究仲間から様々な研究上の情報,他大学の状況・情報を耳にすることができる。
ところが,今年度は事情により年度末出張ができず,合宿にも参加できなかった。
研究出張には,上に述べた研究上の意義以外に,数日,職場を離れることで気分をリフレッシュされる意味もあるが,今年度はそれも叶わない。
フィールドワークしない,書斎型の自分には半年の一度(上の合宿,研究会は年2回)は堪える。
そこで,今回は自分も参加したつもりで,論文の抜刷をメンバーに送ろうと考えていた。
10月初め締切りの大学紀要(社会科学変)が2月に刊行される。
11月末締切りの学部研究所年報も同時期に刊行される。
元は昨年度中に仕上げたかった論文だが,視角が定まらずあれこれ悩んでいるうちに,方法論上の問題と労働組織ないし労働の多様性の捉え方という問題は,当然つながってはいるが,分けて検討した方が良いと考え,2つの論文に分けた。
ところが,年報の刊行が遅れ,3月26日に出来上がった。
抜刷が届いたのは28日だ。
というわけで,研究合宿前にメンバーに送り,自分も研究合宿に参加したような気分は味わえなくなったが,年度内に発送する目処が付いた。
結局,職場をしばし離れることはやはり重要だ,と思った。
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