2018年3月26日月曜日

ゼミテキストにもなりうる一篇の論文


 3月24-25日 例によって自宅-ドトールコーヒー-ジムの三角運動。
 月末になってようやく時間が取れるようになり,ゼミ,経済原論演習のテキスト候補探し。
 同演習ではここ数年「テキストは学生と話し合って決める」ことにしている。
 しかし,学生からの提案がない,あるいは少ないと決まるの時間が掛かることもあり,こちらの推薦も準備しておく必要がある。

 最近は専門書に限定しない(むしろ長いゼミ歴の中では一時期専門書を扱っていたにすぎない)。
 そこで,この間,新書から
 橋本健二『新・日本の階級社会』(講談社現代新書,2018)
  神野直彦『「分かち合い」の経済学』(岩波新書,2010)
 金子勝『資本主義の克服---「共有論」で社会を変える』(集英社新書,2015)

 この土日読んだのは,本ではなく,伊藤誠先生のベーシック・インカムに関する論文,解説記事。
「ベーシックインカム論を検証する--その可能性と限界 (特集 世界経済--長期大停滞の10年へ)」『世界』(814), 147-156, 2011-03
「ベーシックインカムの思想と理論」『日本學士院紀要』65(2), 135-132, 2011-01
「ベーシックインカム構想とマルクス経済学」(<特集>ベーシック・インカム論の諸相-これからの日本社会を展望して)『季刊経済理論』49(2), 6-15, 2012

 先生のベーシック・インカム論については,経済理論学会の報告を聴いていたし,上の論文も読んでいた。しかし,メモは別にして,要約という意味でのノートは取っていなかった。
 改めて読み返してみると,広く勉強されていて(失礼!),教えられることが多い。

 ゼミの教材としてみても,ベーシック・インカムの仕組みのほかに,その思想的・経済学的源流,戦後社会保障制度が逢着している問題,ソ連崩壊後の社会民主主義や先生の仰る民主的社会主義の課題等々。あるいは資本主義経済への理解(経済原論),マルクスにおける共産主義への展望等々。
 10から20ページの1つの論文を取り上げるだけでも,学生にはいろいろ勉強しなければならないことが多い,という意味では推薦テキストの有力な候補だ。

 3月23日 キャッスルホテル山形で開かれた学部の卒業祝賀会に出席した後,図書を返却に来られた末永茂さんと駅スタバ四方山話。

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