1月19日 宮城学院女子大学「経済社会特論」は若年層の雇用。
東北学院大学「政治経済学」は福祉国家の現在。
後者は年末の給付付き訓練を,福祉国家終焉論の潮流のなかで依然として「大きな政府」でありながら,支出のあり方が見直されていると位置づけようとしたが,資本主義における保護の原則,院外給付劣後の法則から説き起こしたうえに,初めての内容とあって練り方が足りなかった。
前者は最後に授業評価アンケート。(本務校で用いているアンケート票を利用)
良かったと思う点では,社会人として生活する上で必要なことが学べた,毎回の確認問題が良い復習になったという趣旨のことが多く指摘されていた。
他方,良くなかった点としては,確認問題の答え合わせがその場で行なわれないので(翌週)戸惑ったとか,見づらいグラフがあった,説明が早いと毎回のレスポンスカードでも時として指摘されることのほかに,
説明が難しい,意味のない言葉の繰り返しが多く,その中から答えや解説を聞き取るのがとても困難,という指摘があった。
これには正直驚いた。
意味のないことなど話しているつもりは全くないからだ。
教師によっては,講義と関係のない趣味的なテーマを振って学生の気持ちをほぐし,気分転換を図る者もいるだろう。
しかし,自分の場合は,あくまで講義内容の説明しかしていない。時事ネタも関係あることしか言及していない。
何を指して「意味がない」と感じているのか見当が付かなかった。」
しかし,よくよく考えてみると,
本題を解説するために別の関連のあることに言及すると,本題すら容易に呑み込めない学生には,よく分からないことが二重になってしまう,という研究仲間の助言を思い出した。
教師は「関連あるテーマ」と思って挿入しても,学生にその関連が見えなければ「意味のない言葉」としてしか映らない。
もちろん,関連に触れているのだが,その関連付けが伝わらなかったのであろう。
結局,いつも反省しているように,内容を絞り込むことが必要だ。
しかし,他方で,結論を伝え,丸暗記して貰うのでは意味がない。
結論に居たる道筋を理解し,あるいはテーマの背景荷まで関心を広げて欲しい。
例を挙げる場合には,本論とどのような関係なのか,あるいは例証であることを一々示すほかないのであろうか。
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